THE VERY RUST OF UNICORN CD

RUST LIVE
No タイトル 作詞 作曲 会場 備考
1 ケダモノの嵐 川西幸一 奥田民生 '91.2.23 横浜アリーナ 4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
2 HEY MAN! 奥田民生 奥田民生 '89.7.10 日本武道館 2ndアルバム『PANIC ATTACK』収録曲
3 エレジー 奥田民生 奥田民生 '91.2.23 横浜アリーナ 4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
4 抱けるあの娘 奥田民生 奥田民生 '89.7.10 日本武道館 3rdアルバム『服部』収録曲
5 Alone Together 堀内一史 堀内一史 '89.7.10 日本武道館 1stアルバム『BOOM』収録曲
6 Fallin' Night 奥田民生 奥田民生 '88.4.18 大阪ミューズホール 1stアルバム『BOOM』収録曲
7 オールウェイズ 手島いさむ 手島いさむ '93.7.4 広島サンプラザ 8thアルバム『SPRINGMAN』収録曲
8 立秋 阿部義晴 阿部義晴 '93.8.11 沖縄市民会館 7thアルバム『ヒゲとボイン』収録曲
9 風〜CSA〜風U 奥田民生
阿部義晴
奥田民生
阿部義晴
'91.12.29・30 クロサワ・フィルムスタジオ 7thアルバム『ヒゲとボイン』収録曲(風、風U)
4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲(CSA)
10 忍者ロック 阿部義晴 阿部義晴 '93.8.11 沖縄市民会館 スタジオ音源未発表曲
後に阿部のソロアルバムで発表
11 ユニコーンメドレー
(Maybe Blue〜I'M A LOSER〜シンデレラアカデミー
〜自転車泥棒〜眠る〜人生は上々だ〜Game〜
ルパン三世のテーマ〜君達は天使〜
SUGAR BOY〜Maybe Blue)
奥田民生
堀内一史
手島いさむ
川西幸一・阿部義晴
大野雄二
奥田民生
堀内一史
手島いさむ
大野雄二
'91.12.29・30 クロサワ・フィルムスタジオ メドレー
「ルパン三世のテーマ」はカバー
12 薔薇と憂鬱 堀内一史 堀内一史 '93.7.4 広島サンプラザ 8thアルバム『SPRINGMAN』収録曲
13 Hystery-Mystery(Panic Version) 奥田民生 奥田民生 '88.4.18 大阪ミューズホール 1stアルバム『BOOM』収録曲
14 すばらしい日々 奥田民生 奥田民生 '93.8.11 沖縄市民会館 9thシングル

 

RUST BEST
No タイトル 作詞 作曲 備考
1 命果てるまで〜第三の男〜命果てるまで 奥田民生
ANTON KARAS
奥田民生
ANTON KARAS
4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
4thシングル(カット) 最高10位 売上6.8万枚
2 サービス 奥田民生 奥田民生 2ndアルバム『PANIC ATTACK』収録曲
3 ペーター 堀内一史 堀内一史 3rdアルバム『服部』収録曲
4 ロック幸せ 川西幸一 川西幸一 3rdシングル『働く男』C/W(「CSA〜ロック幸せ」として収録)
4thアルバム『ケダモノの嵐』収録曲
5 サマーな男 奥田民生 奥田民生 6thシングルC/W
6 ハヴァナイスデー 奥田民生 奥田民生 6thアルバム『ハヴァナイスデー』収録曲
7 PTA〜光のネットワーク〜 奥田民生・阿部義晴 奥田民生・阿部義晴・
小西康陽
4thシングルC/W、5thアルバム『おどる亀ヤプシ』収録曲
8 デーゲーム(坂上二郎ヴァージョン) 手島いさむ 手島いさむ 2ndシングル 最高11位 売上5.1万枚
「坂上二郎とユニコーン」名義(全編が坂上ボーカルでメンバーは歌っていない)
9 ブルース 川西幸一 川西幸一 6thシングル 最高4位 売上13.5万枚
10 開店休業 阿部義晴 阿部義晴 7thアルバム『ヒゲとボイン』収録曲
11 東京ブギウギ 鈴木勝 服部良一 6thアルバム『ハヴァナイスデー』収録曲 笠置シヅ子のカバー
12 奥田民生による「大迷惑」歌唱指導     1stシングルカセット版のみB面 歌唱指導
13 大迷惑カラオケ 奥田民生 奥田民生 1stシングルカセット版のみB面 

管弦楽・編曲:笹路正徳(13)

リリースデータ

1994年4月21日(初回盤)
1994年4月26日(通常盤)
初登場1位
初登場28位、最高23位
売上18.9万枚
売上5.4万枚
プロデューサー:河合マイケル、原田光一 ソニー

メンバー

奥田民生
手島いさむ
堀内一史
阿部義晴
川西幸一

UNICORN1stライブアルバム+2ndベストアルバム。前作を踏襲して"BEST"を"RUST"に変えたタイトルになっている。「RUST LIVE」は88〜93年のライブ音源を収録。「忍者ロック」はスタジオ音源としては発表されていなかった未発売曲。バンドは解散してしまったためそのままスタジオ音源は制作されず、1999年に阿部義晴のアルバム『RAIN』でソロにてスタジオ音源が収録された(奥田・川西がサポート参加)。「RUST BEST」は前ベストに選ばれなかった曲から選ばれた続編ベストとなっている。「サマーな男」「ブルース」がアルバム初収録。「デーゲーム(坂上二郎ヴァージョン)」はシングルカットの際にボーカルを坂上二郎に差し替えたもので(C/Wにオリジナルを収録)A面の坂上二郎ボーカルバージョンでアルバム初収録。「奥田民生による「大迷惑」歌唱指導」「大迷惑カラオケ」はシングルのカセットテープ版のみに収録されていた音源で初CD化&アルバム初収録となったが、歌入りの「大迷惑」はライブ含めて今作には収録されていない。初回盤はゴム製ケースに通常のプラケース2枚が収納された仕様。通常盤は分厚い2枚組ケース仕様で5日遅れて発売された。

メンバー表記はされていないがLIVEのブックレットには5人のソロ写真が使用されている。ただし川西(西川)幸一は「オールウェイズ」「立秋」「忍者ロック」「薔薇と憂鬱」すばらしい日々」といった93年のライブ時には脱退していて不参加となる。

初回盤と同じ4月21日と1ヶ月後の5月21日に結成から解散までを追ったドキュメント映像作品を2作に分けて発売。このタイトルにも『THE VERY RUST OF UNICORN』が使用されていたため、今作は『THE VERY RUST OF UNICORN CD』、映像版はVHS版『MOVIE6 THE VERY RUST OF UNICORN VIDEO Vol.1』『MOVIE7 THE VERY RUST OF UNICORN VIDEO Vol.2』、LD版『MOVIE6 THE VERY RUST OF UNICORN LD Vol.1』『MOVIE7 THE VERY RUST OF UNICORN LD Vol.2』とタイトルにメディア名を入れる形となっている。後に映像版がDVD化された際は当然DVDに書き換えられた。

初回盤は初登場1位となったが4位→9位→52位→100位圏外と売り切れになってチャートアウト、通常盤は初回盤の翌週に初登場28位となりそのままさほど上昇もせずに4週20位台をうろついた後に下がっていき100位以内7週ランクインとなった。前ベストより10万弱少ないが同じ4週ランクインのため初回盤の生産数が少なかったと思われるが、通常盤は完全に伸び悩む結果となった。

今作のリマスター発売はされていないが2012年の『Quarter Century Box』から分売もされたライブベスト『Quarter Century Live Best』には「HEY MAN!」が今作と同日ライブ音源で収録されている。

RUSTとは錆び、(才能の)さびつき、無活動などを意味し、通常盤の帯には英語辞典のようにRUSTの説明も書かれている。既に解散して活動が終了していてこれが最終作品となる見込みだったため、ラスト(LAST)とかけての遊び心だったと思われる。『THE VERY BEST OF UNICORN』が解散時のベストアルバムとして王道的な内容になっていたので、今作に関してはファン向けのマニアックな内容になっているように思う。

ライブ盤は今作が初めてにも関わらず『THE VERY BEST OF UNICORN』に選曲したような代表作は選曲されずに、最後の最後でようやく「すばらしい日々」が出てくるだけでマニアックなアルバム曲ばかり。あまり印象にない曲ばかりで裏ベスト以上に裏ベストな選曲だと思う。最後になるんだったらもう少しベスト選曲でのライブアルバムを残してほしかったところ。

ベスト盤の方は続編なのでこちらがマニアックになってくるのはまだ分かる。それでもライブ盤の選曲よりはいいと思える曲が満載。前ベストでは選曲されなかったシングル2作「命果てるまで」「ブルース」がしっかり収録され、同じく1曲も選曲されなかったミニアルバム2作『おどる亀ヤプシ』『ハヴァナイスデー』から選曲カセットのみのレア音源「奥田民生による「大迷惑」歌唱指導」「大迷惑カラオケ」を最後に持ってくるのもなかなか面白い。歌唱指導とカラオケを収録しておいてオリジナルは無く、ライブ音源でも選曲されていないというひねくれっぷりもまたらしいといえるのか。

なかなかファン向けの作品で面白くはあるけど、さすがに今作はちょっとコアだなぁ…というのも正直なところでコアなファンへ進めるかどうかを判断しやすい1作でもあったと思う。

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印象度★★★☆☆

2022.6.17更新

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