ROCK MONSTER
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲 |
1 | タイムマシンにおねがい | 松山猛 | 加藤和彦 | 鈴木Daichi秀行 | サディスティック・ミカ・バンド(1974) |
2 | POISON | 森雪之丞 | 布袋寅泰 | akkin | 布袋寅泰(1995) |
3 | 千本桜 | 黒うさ | 黒うさ | akkin | 黒うさP(初音ミク)(2011) |
4 | Cry Baby | 藤原聡 | 藤原聡 | 鈴木Daichi秀行 | Official髭男dism(2021) 配信版ではカット |
5 | JAM | 吉井和哉 | 吉井和哉 | 鈴木Daichi秀行 | THE YELLOW MONKEY(1996) |
6 | Rusty Nail | YOSHIKI | YOSHIKI | オダクラユウ | X JAPAN(1994) |
7 | BELIEVE | LUNA SEA | LUNA SEA | 福井シンリ | LUNA SEA(1993) |
8 | Maybe Tomorrow | Nokko | 土橋安騎夫 | 鈴木Daichi秀行 | REBECCA(1985) |
リリースデータ
2023年11月8日 | 初登場65位 | 売上0.06万枚 | motorod(avex trax) |
相川七瀬2ndカバーアルバム。『中今』から9ヵ月ぶり、1年に2枚のアルバム発売は初となり、公式でもその旨がアピールされた。『中今』同様10曲に満たないミニアルバム形態だが、ミニアルバムではなく通常のフルアルバムとして扱われており価格も3300円に設定されている。2015年の『Treasure Box-Tetsuro Oda Songs-』以来となるカバーアルバムだが、織田哲郎楽曲縛りだった前回と異なり今作は一般的なカバーアルバムとなっている。通常盤1種のみの発売。Official髭男dismが権利に厳しいのか、配信版では「Cry Baby」のみ削除されており全7曲となっている。
「タイムマシンにおねがい」には白井貴子、「POISON」「Rusty Nail」「BELIEVE」には稲村太佑(アルカラ)、「千本桜」には寺田恵子(SHOW-YA)がコーラス参加している。演奏は全曲がアレンジャーによるGuitar,Bass&Other Instruments表記となっており、「Maybe Tomorrow」のみBass表記が無い。加えて「タイムマシンにおねがい」「JAM」「Rusty Nail」「BELIEVE」ではドラムをせとりゅうごが担当している。ドラムは打ち込みと生が4曲ずつで半々だが、ベースは5曲が生(アレンジャーがギターと兼任)で打ち込みは「Maybe Tomorrow」のみとなる模様。鈴木Daichi秀行は全体のレコーディングエンジニア(木村信章、石川富章との3人連名)、単独でミックスエンジニアも兼任している。演奏クレジット以外のスタッフクレジットはエンジニアと写真担当者の名前、スペシャルサンクス表記のみとなっていてディレクターやプロデューサーほかその他スタッフの表記はカットされている。
選曲は自身が生まれた前年の曲となる「タイムマシンにおねがい」が最古で、「Maybe Tomorrow」は10歳の頃にリアルタイムで接していたと思われる楽曲だが、自身がデビューした1995年前後の楽曲が最も多く、LUNA SEA、X JAPAN、THE YELLOW MONKEYと同時代に活躍していた先輩男性ロックバンドと一時提供を受けた事もある布袋寅泰の楽曲も登場。ボーカロイド楽曲として最も有名な「千本桜」、直近のヒット曲である「Cry Baby」と年代は幅広く近年まで網羅されている。『Treasure Box-Tetsuro Oda Songs-』ではかなり大胆にド派手にロックカバーしていたが、バラードまでアップテンポなロックナンバーに改変してしまうようなそこまで大胆な事は今回はしていない。それでも原曲のイメージに捕らわれ過ぎずに自由にカバーしている感じで、相川七瀬らしいロックカバーアルバムだと思う。ロックな相川七瀬のイメージに沿っていて一見合わなそうに思えた楽曲群でも全部自分のものにしてしまっている辺りはさすが。生ドラムと打ち込みドラムは半々だがデジタルビートみたいな打ち込みにはせずにバンドサウンド風の打ち込みドラムになっているので正直パッと聞きクレジット見ないと生か打ち込みかはほぼ分からないくらい。通常料金3300円で8曲しかないところも含めて予算的な問題で半分は1人オケ制作、半分はドラマーだけ呼んだという以上にあまり理由も無さそうだ(実際600枚程度しか数字出てないし…)。
印象度★★★★☆
2023.12.3更新