A.I.R
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ∞INFINITY | 愛内里菜 | 輝門 | corin. | |
2 | FULL JUMP | 愛内里菜 | 輝門 | 三輪緑 | 13thシングル 最高3位 売上7.2万枚 |
3 | 空気(Album version) | 愛内里菜 | 輝門 | 池田大介 | 15thシングル(同時発売) 最高7位 売上2.7万枚 シングルとはアレンジ違い |
4 | Sincerely Yours | 愛内里菜 | 後藤康二 | 尾城九龍 | 10thシングル 最高4位 売上8.2万枚 |
5 | 風のない海で抱きしめて | 愛内里菜 | 輝門 | AKIRA,池田大介 | 12thシングル 最高3位 売上7.3万枚 |
6 | Over Shine | 愛内里菜 | 輝門 | 徳永暁人 | 14thシングル 最高6位 売上4.6万枚 |
7 | NO NEEDS | 愛内里菜 | 五大ゆり | 三輪緑 | |
8 | Deep Freeze | 愛内里菜 | 輝門 | AKIRA | 11thシングル 最高3位 売上6.9万枚 |
9 | double hearted | 愛内里菜 | 大野愛果 | AKIRA | |
10 | our sound | 愛内里菜 | corin. | corin. | |
11 | CODE CRUSH | 愛内里菜 | 五大ゆり | corin. | 14thシングルC/W |
12 | profuse love | 愛内里菜 | Deron Reynolds | Buddhaphonic | |
13 | Fortune | 愛内里菜 | 輝門 | 小林哲 | |
14 | Happy Luppy | 愛内里菜 | 輝門 | corin. |
リリースデータ
2003年10月15日 | 初登場1位 | 初動9.5万枚、売上18.2万枚 | Producer:KANONJI Total Sound&Visual Director:RINA AIUCHI |
GIZA studio |
愛内里菜3rdアルバム。前作から1年5ヶ月ぶり。シングル『空気』と同時発売だがシングルはDJ ME-YA、アルバムは池田大介とアレンジャーやテンポが異なっている。前作以降の5シングルとC/W1曲を収録。タイトルはそのままの「空気」の意味と「愛内・INFINITY(無限)・里菜」という意味が込められているとされている。シングルでは安定して連続トップ10ヒットとなっていたが、枚数は徐々に下げつつあり、今作も前作に続く2作連続の1位、翌週も3位→8位と3週トップ10入りしたものの初動の時点で半減以上の大幅ダウンとなり、4週目以降はストレートにランクダウンし、100位以内ではわずか6週、拡大した300位集計でも9週ランクインに留まり、累計でも20万割れとなり、前作初動に及ばず、1stも大幅に下回る大暴落となった。
今作ではKeiko Utoku名義で宇徳敬子がコーラスに全曲参加しているが、前2作に参加していたSecil Minami=宇徳敬子だったことが判明している。Secil MinamiもしくはSがCになったCecil MinamiはGIZA以降にあちこちにクレジットされていた謎の覆面コーラスシンガーだったが、活動停滞状態から自身の歌手活動も再開し始めパン工場ライブに出演するようになったこの頃から宇徳敬子名義に戻したようで、次の『Single Collection』では前2作でSecil Minamiだったコーラス表記が全てKeiko Utokuに変えられていた。
やたらと連投されるようになりメイン作曲家となった輝門は『XL』のボーカル大西輝門。XLでは全曲がXL名義でどこまで制作に関与しているのかは不明で素っ頓狂な少年ボイス系ボーカルを披露していたのがかなりの破壊力だった。歌唱活動はXLだけで辞め、この時期にGIZAの作家の1人としてよく名前が出てくるようになったが愛内里菜との相性が良かったのか特に愛内里菜でやたら多用された。しかし同時にロック路線に変わり、評判も人気もじり貧となったので当時のファンの間ではあまりウケが良くなく、また輝門かよみたいな声も散見されるような状況だったのを記憶している。実際にはそんな拒否反応起こすほど悪いとも思えずけっこう安定して外さない曲を連投していたとは思うんだけど、過去を越えていくような印象の曲も特に出てこなかった印象でもある。そういう意味では連続起用するほどには格段に相性がいいとも思えず、今作でも結局1番いいのは「Sincerely Yours」かなぁ…という感じではあった。
今作ではクラブ系のサウンドからややロック志向を出した作風にシフトチェンジ。しかし相変わらずの打ち込みGIZAサウンドなのでかなりしょぼい印象が先行してしまいこれがどうもイマイチ。ロック系をやるならギター以外ももう少し派手なサウンドにしないとちょっとどうしようもなかったと思う。
また打ち込みがしょぼいとはいえ1曲目の「∞INFINITY」は新たなロック路線の幕開けを感じさせる相変わらず外さない1曲目リード曲としての存在感は抜群で、その後も前半にシングルが連投されるので前半はベスト的構成で勢いで一気に聞いていける。しかし後半はパッとしないアルバム曲続きとなり急速にダレまくり、しかも謎に14曲も詰め込んだので68分にも及ぶ収録時間は時間以上に長さを感じてしまう。後半のアルバム曲を1つでも削ると新曲の方が少なくなってしまうので、7曲既出、7曲新曲というラインは堅持したかったのかもしれないが、これが本末転倒になってしまった感じ。今作前後の時期でもう聞かなくなってしまったというリスナーも多かったが、路線変更がちょっとうまく行ってなくて後半から一気に失速感が出てしまい、ヒット曲も出なくなってきたとなると確かに次への期待値は一気に下がってしまうようなそんな1作。
印象度★★★☆☆
2020.10.14修正