XL

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XLのテーマ   XL XL
Replay XL XL XL
このままいけば泣きたくなる XL XL XL
バカダネ XL XL XL
愛して恋してキズついて XL XL XL
ナーンダカンダ XL XL XL
ギュッとやさしく XL XL XL
あしたになれば XL XL XL
Moon XL XL XL
10 そうじゃないだろ!! XL XL XL
11 もうちょっと、あとちょっと XL XL XL

リリースデータ

1998年4月29日 初登場93位 売上0.3万枚 ZAIN RECORDS

メンバー

Vocal&Guitar 大西輝門
Bass&Programing 徳永暁人
Drums noriaki

XLデビューアルバム。結果的に唯一のアルバム。当時既にZARDの「永遠」をヒットさせ、ビーイングの主力作編曲家として活躍し始めていた徳永暁人のアーティストデビュー作でもある。ボーカルの大西輝門は当時20歳の新人で、noriakiはカシオペアのドラマーだった人物。今作以外には7月に1stシングル「O・K!」をリリースしたのみでそのまま自然消滅した。「O・K!」は後にコンピ盤『vocal compilation 90's hits vol.1〜male〜 at the BEING studio』に収録された。徳永は後にdoaを結成。大西は「輝門」名義で00年代前半に愛内里菜らへ曲提供し、作家として活躍した。00年代後半にはビーイングから離脱しプロデュース活動を行っている。ボーカルを務めたのはXLのみである。noriakiは熊谷徳明としてTRIXというフュージョンバンドに所属している。

XLというのがどんなバンドなのか説明するのは難しい。何でもアリでまるで方向性がはっきりしていないためである。at the BEING studioのライナーでも「雑食性」と形容されていたが、悪く聞こえないように言うなら「雑食性」という以外に無いだろう。メンバー構成としてはオーソドックスなバンドなのだが、徳永暁人によるものと思われる「Programing」部分がサウンドの中核になっており、あまりバンドっぽくはない。コンピューターサウンドがハチャメチャに鳴り響きまくり、テクノやらロックやらごった煮状態。一応メロディー自体はストレートなポップスになってはいるので、売れ線っぽい部分もあるんだけどいかんせんワケが分からない。さらにこれ以降、大西輝門が歌うことが無かった事からも分かるように、この人正直ボーカル向きではない。全面に響き渡る素人少年のハイテンションカラオケとしか言いようがない素っ頓狂なボーカルがまた何とも言えない気分にさせてくれる。高音になるとがなり立て気味になるし、キーが合ってない曲を無理やり歌っているかのような雰囲気も漂いまくり。後のdoaでの堂々たるボーカルっぷりからしても、徳永暁人が自ら歌った方が良かったんじゃないだろうか。サウンドだけならこのとっ散らかりっぷりもそれなりに楽しめたかもしれないけど、このボーカルが個人的にキツすぎた。そしてカシオペア、TRIXといずれもフュージョンバンドのドラマーであるnoriakiが何故ここにいるのかというのも謎だ。打ち込み要素が強いのでどこまでが彼の生演奏なのかもよく分からない。怪作

B00005F5JP

印象度★★☆☆☆

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