アスナロウ(初回盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | アスナロウ | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
2 | 最後までU | 太志 | 太志 | Aqua Timez&akkin | 18thシングル 最高31位 売上0.5万枚 |
3 | 空想楽 | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
4 | We must | 太志 | 太志 | Aqua Timez | 8th配信シングル 初CD化 |
5 | 冬空 | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
6 | 12月のひまわり | 太志 | 太志 | Aqua Timez | 19thシングル 最高22位 売上0.4万枚 |
7 | ソリに乗って | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
8 | サンデーパーク | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
9 | ナポリ | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
10 | Dub Duddy〜ライブ前日に見た夢〜 | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
11 | 三日月シャーベット | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
12 | 閃光 | 太志 | 太志 | Aqua Timez | 7th配信シングル 初CD化 |
13 | Pascal | 太志 | 太志 | Aqua Timez | |
14 | 生きて | 太志 | 太志 | Aqua Timez&akkin | 17thシングル 最高23位 売上0.6万枚 |
15 | 魔法を使い果たして | 太志 | 太志 | Aqua Timez |
Strings Arranged by 弦一徹(6)、akkin(14)
No | タイトル | 備考 |
1 | 生きて Music Video | 17thシングル MV |
2 | 最後までU Music Video | 18thシングル MV 初収録 |
3 | 12月のひまわり Music Video | 19thシングル MV |
4 | アスナロウ Music Video | 今作リード曲 初収録 |
5 | アスナロウ Music Video Off Shot Movie | MV撮影時のオフショット映像 |
6 | Aqua Timez 47都道府県"Back to You"tour 2015-2016 Live&Documentary 予告編ショート | 1月発売のDVD/Blu-rayの予告断片映像 |
リリースデータ
2016年12月14日 | 初登場14位 | 売上0.68万枚 | Produced by Aqua Timez | Epic Records |
メンバー
Vocal | 太志 |
Bass | OKP-STAR |
Guitar | 大介 |
Keyboards | mayuko |
Drums | TASSHI |
Aqua Timez7thアルバム。2枚同時発売の10周年ベストから1年4ヵ月、オリジナルアルバムとしては2年4ヵ月ぶり。前オリジナル『エルフの涙』以降の3シングルを収録。ベスト盤に先に収録されていた「生きて」「最後までU」はそのままもう1度収録されている。前ベスト時同様にこれによりオリジナルアルバムに未収録のシングルCDが出ないようになった。一方で配信シングルに関してはベスト盤で初収録された3曲は収録されず、ベストの後に発売された2曲のみが収録(初CD化)された。インディーズデビュー以降アルバムでは全てトップ10入りしていたが初のトップ10落ちとなり、2週目には185位まで吹き飛び、累計売上も初めて1万割れとなった。初回盤にはシングル3曲のMV、リード曲「アスナロウ」のMVとそのオフショット映像、1月に発売される47都道府県ツアーのライブ&ドキュメント映像作品の予告編ショート(実際断片映像)が収録されたDVD付。FCのteam AQUA限定盤は内容が異なり、「12月のひまわり」オフショット映像やイベント映像、予告編のロングバージョンを収録したDVD付。
15曲とボリュームはあるが大作楽曲は無く、3分台の曲も多いため64分程度に収まっていて曲数の割には短め。今作ではここ数作のように一定のトーンでまとめず、ミクスチャー、ロック、ポップ、バラード、電子音(EDM風味)、パンクロック調クリスマスポップ、おふざけ、スカ調…などなど多種多様な楽曲が並んだバラエティ豊かな1作になっている。初期によくやっていたミクスチャーを今のAqua Timezがやるとこんなにも進化するのかというリード曲「アスナロウ」は歌詞やメロディー以上に、曲を書いている太志に負けじと演奏陣の意欲が伝わってくるような凝ったアレンジが展開。この曲に限らず今作では多種多様なアプローチを外部アレンジャーに委ねずにセルフプロデュースで行った事もあって楽曲そのものだけでなくバンド全体の大いなる成長が感じられる。
「12月のひまわり」や「魔法を使い果たして」に顕著なように全体に年齢を重ねた今だから見える・分かる視点で過去の景色を描いたり、自分たちより若い世代へ送るメッセージにしても単に負けるながんばれあきらめるな大丈夫だとかJ-POP必須ワードを並べ立てるのではなく、切なくも優しく以前よりも深みが増したように聞こえる点も良かった。
また進化したこれまでを見せるだけではなく、見せたことのない新たな曲調や遊び心を展開するバランスも絶妙。「ナポリ」〜「三日月シャーベット」辺りはかなり遊びすぎた感じだが、今回15曲もあって曲数が多いのでここで真面目な曲を連発しても正直ダレてしまっていたと思うし、中盤過ぎに思わず歌詞を2度見するような遊び心が展開するのはいい刺激になった。その後ちゃんと「閃光」や「生きて」でカッコいいところを見せているのでアルバムもちゃんと締まっている。個人的には初期のシングルアーティストだった印象からここ数作でAqua Timezの印象がどんどん上がってきた事もあり、Aqua Timezかくあるべきという理想は皆無だが、もっと絶対的なAqua Timez像が固まっていたりするとこんなおふざけするはずじゃないのにとか幻滅したりするのかもしれないけど…。
そんなわけでこれまで見せてきた引き出しをごちゃまぜにしたようでもあるがそのどれもが格段に進化したバンドの姿であり、さらに新たなチャレンジも見せ、まとまりはないもののAqua Timezの多面的な魅力がぎっしり詰まった大充実の最高傑作。2016年最初で最後のオリジナルアルバムにおける★5を捧げたい。9年ぶりの誉めすぎてゴメン。
印象度★★★★★
2016.12.30更新