風をあつめて
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 1mm | 太志 | Aqua Timez | |
2 | 星の見えない夜 | 太志 | OKP-STAR、大介、太志 | |
3 | No rain,No rainbow | 太志 | 太志 | |
4 | 決意の朝に | 太志 | 太志 | 1stシングル 最高4位 売上20.8万枚 |
5 | ハチミツ〜Daddy,Daddy〜 | 太志 | 大介、太志 | |
6 | 千の夜をこえて | 太志 | 太志 | 2ndシングル 最高12位 売上12.7万枚 |
7 | green-bird(Interlude) | OKP-STAR、大介、TASSHI | インスト | |
8 | 歩み | 太志 | 太志 | 1stシングルC/W |
9 | マスターマインド | 太志 | 大介、太志 | |
10 | ホワイトホール | 太志 | 大介、太志 | |
11 | プレゼント | 太志 | 太志 | |
12 | Perfect World | 太志 | 太志 | |
13 | いつもいっしょ | 太志 | 太志 | 自主制作シングル、1st配信シングル |
14 | 白い森 | 太志 | 太志 | 自主制作アルバム『悲しみの果てに灯る光』収録曲 |
Strings Arrangement:山本拓夫(4)、弦一徹(6,13,14)
リリースデータ
2006年12月6日 | 初登場6位 | 売上30.3万枚 | Produced by Aqua Timez | Epic Records |
メンバー
Vocal | 太志 |
Bass | OKP-STAR |
Guitar,Programming | 大介 |
Keyboard | mayuko |
Drums | TASSHI |
Aqua Timez1stアルバム。前作から8ヶ月でのリリース。7月に1stシングルをリリースした。2シングルとC/W2曲(2ndにはC/Wなし)のうち1曲が収録されている。自主制作シングルの「いつもいっしょ」は06年11月に配信シングルとしてリリースされており、今作に収録されたのは配信バージョンと思われる。また「白い森」が収録されたことで今作までの3作に自主制作アルバム『悲しみの果てに灯る光』収録曲は全て収録された事になる。また自主制作シングルの方に収録されていた「だいじょうぶ。」のみ残されたがこの曲は同年のSMAPのアルバムに提供されている。前作を持ってドラムのアビコが脱退し、シングル「決意の朝に」リリース時はドラマー不在の4人編成となっていたが、その後TASSHIがドラマーとして加入した。『空いっぱいに奏でる祈り』に続く2番目のヒット作でメジャー以降のアルバムでは最大のヒット作。初回盤はシングル2作と前作収録曲の「ひとつだけ」のMVを収録したDVD付。また通常盤に冬仕様のスリーブケース(水色主体で雪が降っている)を付属したウィンターパッケージ仕様が後に期間限定で発売された。
Aqua Timezの持っている多面性を風に見立てて、その風をあつめたような初のフルアルバム。今作は他の作品よりも明確に数曲ごとに曲調が固められているのが特徴。冒頭2曲でロックバンドとしての骨太さを見せ、「No rain,No rainbow」は「決意の朝に」と世界観が繋がっているようでそのまま「千の夜をこえて」まではシングル2曲を含んだポップでキャッチーで一面を提示。インタールードを挟んで「歩み」〜「ホワイトホール」ではゴリゴリのミクスチャーロックバンドっぷりを発揮。音数の少ないシンプルな「プレゼント」を挟んで終盤はミディアム〜バラード系のナンバーで締める、といった具合。シングル含んだブロックを冒頭に持ってくるのではなく、「等身大のラブソング」やシングル曲で世間に根付いたイメージとはちょっと違うロックバンド色を前面に出した2曲を冒頭に持ってきた辺りには、ロックバンドとしての自信も感じられるし、実際この始まりは思いがけずカッコよさを感じられる。ただ曲調を固めた事で終盤はミディアム〜バラード連発になってしまいちょっと重い。歌詞の情報量が非常に多いままで初のフルアルバムとなったこともあって終盤で感じられる長さが実際の曲数や収録時間以上に長く感じてしまう。自主制作時代の楽曲である「いつもいっしょ」も「白い森」もいい曲だとは思うし、当時のAqua Timezの引き出しをひとまず出し切りたかったという事でもあったと思うんだけど「Perfect World」ですんなり終わっていた方が聞き終えたときの感触は良かったと思う。
印象度★★★☆☆