HERE WE GO!
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Theme of ARASHI | 岩田雅之 Rap詞:SHOW |
岩田雅之, Larry Hochman |
岩田雅之, Larry Hochman |
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2 | Easy Crazy Break Down | 戸沢暢美 | Michael Clauss/Clas Wrigsell | 鈴木雅也 | |
3 | 君は少しも悪くない | 戸沢暢美 | 岩田雅之 | 岩田雅之 | |
4 | Tokyo Lovers Tune Night | 久保田洋司 | Charles Hodgkinson, Sagat Guirey,Kirk Zavieh |
Charles Hodgkinson, Sagat Guirey,Kirk Zavieh |
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5 | a Day in Our Life | SHUN,SHUYA | SHUN,SHUYA | SHUN,SHUYA | 7thシングル 最高1位 売上37.8万枚 |
6 | ALL or NOTHING Ver.1.02 | TAKESHI AIDA Rap詞:SHOW |
ZAKI | ZAKI | |
7 | 眠らないカラダ | Takaki Amamoto | Hiroshi Yamamoto | 海と山本くん,安部潤 | |
8 | 君はいないから | 久保田洋司 | 寺田一郎 | 岩田雅之 | |
9 | IROあせないで | 戸沢暢美 | 飯田建彦 | CHOKKAKU | |
10 | 愛してると言えない | 戸沢暢美 | 長岡成貢 | 長岡成貢 | |
11 | 星のFreeWay | 比留間徹 | ZAKI | ZAKI | |
12 | いま愛を語ろう | 六ツ見純代 | 飯田建彦 | 鈴木雅也 | |
13 | WOW!! | 渡辺和紀 | 渡辺和紀 | 渡辺和紀 | |
14 | ナイスな心意気 | 戸沢暢美 | 飯田建彦 | 石塚知生 | 8thシングル 最高1位 売上24.5万枚 |
Orchestrated & Conducted by Larry Hochman(「Theme of
ARASHI part1」)
Strings Section Arranged & Conducted by Larry Hochman(「Theme of
ARASHI part2」)
リリースデータ
2002年7月17日 | 初登場2位 | 売上14.8万枚 | Produced by Julie K. | J Storm |
メンバー
相葉雅紀 |
大野智 |
櫻井翔 |
二宮和也 |
松本潤 |
嵐2ndアルバム。前作から1年半ぶり。ポニーキャニオン時代のシングルをまとめた『Single Collection 1999-2001』からは2ヶ月で、J Storm移籍後最初のオリジナルアルバム。移籍以降の2シングルを収録。「Theme of ARASHI」「ALL or NOTHING Ver.1.02」ではRap詞をSHOW名義で櫻井翔が初めて担当したが、今作ではまだ櫻井翔が手掛けたラップ詞部分を斜体にして区別する表記をしていない(大半がラップとなっている「a Day in Our Life」「ALL or NOTHING Ver.1.02」の歌詞では歌メロ部分を斜体で併記する表記となっている)。「Theme of ARASHI」は二部構成となっていて演奏クレジットではpart1とpart2に分けられている(part1はオーケストラ演奏で歌が入ってくるのはpart2)。「ALL or NOTHING Ver.1.02」は2nd映像作品『ALL or NOTHING』にPVのみ収録されていた楽曲で今作では新たなバージョンで初CD化となった。このため「ALL or NOTHING」のオリジナルバージョンはCD化されていない。
初回盤、通常盤でジャケ写が異なり品番も別々になっているが、収録曲は同じ。ジャケット違い以外には初回盤はキャンペーン応募券封入で歌詞カードが折り畳みの用紙1枚、通常盤はブックレットとなっている。価格もベスト盤同様に2500円(税抜き)に抑えられた(初回・通常同じ)。元ちとせ『ハイヌミカゼ』が2週連続1位となっていて、1.8万枚及ばずに2位止まりとなった。1stから大幅に売上を下げるも当初は『Single Collection 1999-2001』は上回っていたが、08〜09年にかけて『Single Collection 1999-2001』が再浮上したため抜かれ、現在は3rdに続く下から2番目の売上となっている。またデビューから1年以上1stアルバムを出せない、移籍に伴って2作目がもうベストアルバムになる、2ndアルバムまでまた1年半かかるなどここまではなかなかオリジナルアルバムが出せない状況だったが今作以降は毎年のアルバム発売が定着した。
前作に続いてディレクター鎌田俊哉による90年代SMAP作家陣の起用が目立つが今作では当時のSMAP同様のニューヨークセッションも展開。演奏クレジットから「Theme of ARASHI」、「Tokyo Lovers Tune Night」、「君はいないから」〜「星のFreeWay」がニューヨークセッションで現地ミュージシャンの演奏を中心にレコーディングされているようだ。ただWill LeeやOmar HakimらSmappiesの常連だった演奏メンバーは「IROあせないで」「愛してると言えない」「星のFreeWay」の3曲のみに集中していてそれ以外の楽曲ではSmappiesでは見かけなかった面々が並んでいる。
このように豪華な海外セッションをしつつも、今作では特に前半はHIP HOP、ミクスチャーロック的な当時のトレンドの1つになっていたアプローチが目立ち、ポップなメロディーはほとんど出てこなくてラップや抑えたメロディー中心で進行。櫻井翔が手掛けたラップ詞部分も若さゆえのイキがりっぷりが出ていてこれまでのアイドルラップとは一線を画した本格的なラッパーSHOWが早くも開眼。後半になるとラップ要素は消えてメロウな曲中心になり上質な演奏もあって聞き心地が最高に良い。ある程度は明るくポップな曲も出てくるがそれでも当時としてはかなり背伸びしたような落ち着いたトーンになっていて、10代の若さはじける感じや元気なアイドルっぽさは皆無。ラスト前の「WOW!!」がラップも交えつつアッパーなロックナンバーではじける若さを今作で唯一一手に背負っている感じ。最後の「ナイスな心意気」はボーナストラック的な存在感だ(初回盤の歌詞カードだと掲載スペースが尽きてこの曲だけクレジットが掲載されている裏面送りになっているので完全にボーナストラックみたいになっている)。
総じて後の優等生的な嵐のイメージで聞くと妙に明るくないし、妙にポップじゃないアルバムではあるが、逆にこの時だからやれたような攻めの姿勢は存分に感じられ、案外後追いほど新鮮で面白いアルバムになっているように思う。実際当時は1stからの落差が激しすぎて急にアーティスト路線に行き過ぎ…と引いてしまい、以降アルバムを聞くのを止めてしまった(2ndベストだけ聞いて3rdベスト以降は全部聞くようになった)。久々に引っ張り出して聞いてみたらこんなに聞き応えのあるアルバムだったとは…。
印象度★★★★☆
2020.10.28修正