Single Collection 1999-2001
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | A・RA・SHI | J&T | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | 1stシングル 最高1位 売上97.3万枚 |
2 | 明日に向かって | 大塚雄三 | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | 1stシングルC/W |
3 | SUNRISE日本 | F&T | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 2ndシングル 最高1位 売上40.5万枚 |
4 | HORIZON | TAKESHI | 谷本新 | 宗像仁志・林部直樹 | 2ndシングル両A面曲 |
5 | 台風ジェネレーション -Typhoon Generation- |
久保田洋司 | 馬飼野康二 | 大坪直樹 | 3rdシングル 最高3位 売上36.1万枚 |
6 | 明日に向かって吠えろ | 久世まりあ | 谷本新 | CHOKKAKU | 3rdシングルC/W |
7 | 感謝カンゲキ雨嵐 | 戸沢暢美 | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 4thシングル 最高2位 売上36.2万枚 |
8 | OK! ALL RIGHT! いい恋をしよう | 久保田洋司 | 谷本新 | CHOKKAKU | 4thシングルC/W |
9 | 君のために僕がいる | 大倉浩平 | 馬飼野康二 | 馬飼野康二 | 5thシングル 最高1位 売上32.3万枚 |
10 | はなさない! | 牧穂エミ | 長岡成貢 | 長岡成貢 | 5thシングルC/W |
11 | 時代 | TSUKASA | TSUKASA | CHOKKAKU | 6thシングル 最高1位 売上38.4万枚 |
12 | 恋はブレッキー | 久世まりあ | 馬飼野康二 | CHOKKAKU | 6thシングルC/W |
リリースデータ
2002年5月16日 | 初登場4位 | 売上15.7万枚 | Produced by Julie K. | J Storm |
メンバー
相葉雅紀 |
大野智 |
櫻井翔 |
二宮和也 |
松本潤 |
嵐1stベストアルバム。1stアルバムから1年4ヵ月ぶり。02年よりJ Stormを設立して移籍して最初のアルバム。ポニーキャニオン時代の6枚のシングルをC/Wまで全曲リリース順に収録。移籍後にリリースしていた「A Day in Our Life」「ナイスな心意気」は未収録。移籍に伴いポニーキャニオンが出した作品ではなく、権利ごとJ Stromに移動させてポニーキャニオンでリリースされていた作品は全て廃盤としたため、今作は新たに設立したJ Stormからのリリースとなっている。廃盤となったポニーキャニオン時代の作品はシングル6作は今作が代わりとなったが、1stアルバム『ARASHI NO.1〜嵐は嵐を呼ぶ〜』と1stVHS『スッピンアラシ』(未DVD化)は再発もされずに入手不可となった。「HORIZON」「君のために僕がいる」「時代」とC/W全曲がアルバム初収録。『5×10 All the BEST! 1999-2009』リリース以降は『ウラ嵐マニア』を除くとC/W5曲が今作のみの収録となっている。
J Storm発足当初2002年の間は一般的なCD価格より低価格に抑える戦略を取っており、シングルは8センチCDで500円(税抜き)、アルバムは2500円(税抜き)に設定されていて、今作も2500円(税抜き)。愛内里菜の2ndが1位、2週目のミスチルが2位でここまで20万越え、4週目の小田和正が3位で数万及ばずの初登場4位はアルバムでの最低位(他は1位か2位しかない)だが初動は10万を越えており、後に3rdが10万割れで下回った。当初は5週で100位圏外となり、売上も2ndの方が上だったが、大ブレイクに伴い08年〜09年にかけて3rdベストが出て役目を終えるまでの間に300位以内でロングランを記録したため、最終的に2nd〜4thの売上は上回っている。
権利ごと移動させての移籍だがわざわざ個別に再発はせずに、最も需要の高いであろうシングルだけまとめておいた、というのが今作と思われる。このためただでさえなかなかアルバムを出せなかったのに2枚目にしてもうベストアルバムという異例の事態となってしまった。直後に2ndアルバムリリース後はここまでが嘘のように年1でアルバムリリースが定着して順調になったので移籍は正解だったのかもしれない。発売当時からしばらくはシングル売上も20万前後に落ち着いたため、嵐の代表ヒット作といえば初期というイメージが強くなり、その初期ヒット6作を網羅できる1作として重宝された。04年の『5×5 THE BEST SELECTION OF 2002←2004』が事実上続編になったこともあって、2009年に『5×10 All the BEST! 1999-2009』がリリースされるまでは最初に聞く2枚として最適だった。現在は初期C/Wを聞くためのアルバムとなっていて重要度はかなり落ちた。
この当時は鎌田俊哉が関与していた90年代SMAPの作家陣が多用されているので当時のSMAPっぽい方向性に嵐独自の方向性としてラップの要素を加え、飛び道具のような独特のタイトルで差別化を図っていた感がある。ソロパートも概ね大野がおいしい部分で伸びやかな声を聞かせ、ラップパートで櫻井が目立つという程度。C/Wはラップも無くジャニーズJr.の延長のような曲が多く、実際1stC/Wの「明日に向かって」はジャニーズJr.のオリジナル持ち歌で当時のJr.ファンの間ではタッキーや渋谷すばるがメインで歌っていたのが馴染み深かったらしく、急に嵐が自曲にして奪い去っていってしまった感じだったようだ。そんなところからも初期の嵐はジャニーズJr.のイメージを少し引きずっていたところもあったと思う。
そんな中でも徐々に変化の兆しを見せてきた「時代」で終わってしまうが、移籍後はさらに一気に尖った部分を一時見せるようになるので移籍して急に変わったという感じでもない。初期ではあるが一直線ではなく変化と成長はわずか6枚のシングルの中でも十分に見えると思う。
印象度★★★☆☆
2020.9.10修正