浅岡雄也 Extra Rare Best
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ripple(T-3) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | Instrumental 1stアルバム『ウタノチカラ』収録曲 | |
2 | Re:start(2020Arrange/森元MIX) | 浅岡雄也 | 熊谷憲康 | 中尾昌文&浅岡雄也 | 1stアルバム『ウタノチカラ』収録曲 |
3 | ウタハトビラヲアケテユク(岡田 2019 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 馬場一嘉 | 8thアルバム『ウタハトビラヲアケテユク』収録曲 |
4 | ヒカリ 2008/2020(小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 田辺トシノ | 5thアルバム『ウタウタイ 其の一』収録曲 1stベスト(7th)アルバム『ウタノチカラタチ+4』収録Ver.(2008)のミックス変更 |
5 | 突然〜2020〜(小林MIX) | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 安部潤&浅岡雄也 | 1stベスト(7th)アルバム『ウタノチカラタチ+4』収録Ver.(2008)のミックス変更 FIELD OF VIEWのセルフカバー |
6 | これから(馬場一嘉Arrannge/小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 馬場一嘉 | 新曲 |
7 | Planet〜生命の惑星で〜(2020 uyax Arrannge/小林 MIX) | 浅岡雄也 | 阿部靖広 | 阿部靖広&浅岡雄也 | 6thアルバム『Horizon』収録曲 |
8 | 風花(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也・Karin | 浅岡雄也 | 熊谷憲康 | 1stアルバム『ウタノチカラ』収録曲 |
9 | 翌檜(小林MIX) | 浅岡雄也・Karin | 渡辺和紀 | 高橋大樹 | 2ndアルバム『コトノハ』収録曲 |
10 | アシタガクルマデ アシタハクルカラ(Remix)(Sada Remix) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 中野定博 | 12thアルバム『アナタトミライヲ』収録曲 |
11 | 森羅の渦〜花鳥風月〜(小林MIX) | Karin | 浅岡雄也 | 田辺トシノ | 3rdアルバム『キボウノネイロ』収録曲 |
12 | モドレナイダケナンダ(小林MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 田辺トシノ | 5thアルバム『ウタウタイ 其の一』収録曲 |
13 | 鐘の音(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 浅岡雄也+藤井理央 | 1stシングルC/W、3rdアルバム『キボウノネイロ』初回盤のみ収録曲 |
14 | 桜色(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 久米康隆 | 3rdシングル 最高117位 売上0.1万枚 |
15 | Show must go on(岡田MIX2020) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 馬場一嘉&浅岡雄也 | 11thアルバム『Show must go on』収録曲 |
16 | 君の翼で(Remix) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 美島豊昭 | 11thミニアルバム(50歳記念シングル) |
弦編曲:馬場一嘉(4)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | アナタトミライヲ(岡田MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 馬場一嘉&浅岡雄也 | 12thアルバム『アナタトミライヲ』収録曲 |
2 | あの日の少年(小林MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 久米康隆 | 2ndシングル『キミヲマモリタクテ。』C/W |
3 | オレンジ(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也・Karin | 浅岡雄也 | 高橋大樹 | 3rdアルバム『キボウノネイロ』収録曲 |
4 | オヤスミ(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 田辺トシノ | 4thアルバム『トキノシズク』収録曲 |
5 | 泡沫(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也・Karin | 浅岡雄也・Karin | 久米康隆 | 2ndアルバム『コトノハ』収録曲 |
6 | サヨナラの海(Remix)(Mishimash Remix) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 美島豊昭 | 2ndシングルC/W、3rdアルバム『キボウノネイロ』収録曲 |
7 | スパイス(Ts生Drum差替/小林 MIX) | 浅岡雄也・Karin | 大竹智之 | 大竹智之 | 3rdアルバム『キボウノネイロ』収録曲 3rdシングルC/W(カット、rearrange ver.) |
8 | らびゅう(小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 田辺トシノ | 2ndアルバム『コトノハ』収録曲 |
9 | if(岡田 MIX) | 浅岡雄也・Karin | 浅岡雄也・Karin | 島野聡 | 1stアルバム『ウタノチカラ』収録曲 |
10 | キボウノネイロ(浅岡雄也 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 3rdアルバム『キボウノネイロ』収録曲 |
11 | キミガセカイヲカエテユク(岡田2020 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 馬場一嘉&浅岡雄也 | 9thアルバム『キミガセカイヲカエテユク』収録曲 |
12 | Life goes on〜2020〜(浅岡雄也 MIX2020) | 浅岡雄也 | Eddy Blues | 沢崎公一&浅岡雄也 | 1stシングル 最高55位 売上0.5万枚 一部歌詞を変更した2ndアルバム『コトノハ』収録のuyax ver.準拠でのリメイク |
13 | コトノハ(岡田2020 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 田辺トシノ&浅岡雄也 | 2ndアルバム『コトノハ』収録曲 |
14 | 永遠のメロディー(小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 湯原聡史 | 新曲 |
15 | ウタノチカラ(小林 MIX) | 浅岡雄也 | 浅岡雄也 | 吉野ユウヤ | 1stアルバム『ウタノチカラ』収録曲 |
弦編曲:鈴木達也(7)
※自主制作以降のシングル作品は4作目まではミニアルバムとして発売していたが5作目から完全にシングル扱いっぽくなり、基準が曖昧かつメジャー時代からの通算でカウントするには自主制作初期のプリプロダクションシリーズもあってややこしいため、ミニアルバムから通算したカウントで記載。
リリースデータ
2020年11月4日 | 初登場91位 | 売上0.06万枚 | All Songs Produced by 浅岡雄也 | 徳間JAPAN |
浅岡雄也4thベストアルバム。2008年の1stベスト(7th)『ウタノチカラタチ+4〜U-ya Asaoka Best Album〜』以来となる一般流通作品で当時在籍していた徳間からのリリース。徳間在籍期を中心にしているものの自主制作以降も含めたソロ全期間からの選曲に新曲2曲を収録。「君の翼で」「あの日の少年」はアルバム初収録。全曲に渡って細かい手直しが行われており、ミックス変更、アレンジ変更、リミックス、一部再録音、打ち込みを生ドラムに差し替えるなど変更の度合いは曲によって大きく異なる。ただしメインボーカルは当時のものを使用しており(加工したリミックスもある)、メインボーカルの新録音は「コトノハ」のみと明言されている。本人ライナー部分にはバージョン表記もあり、概ね変更内容が簡単には説明されているが詳細は明かされていない(ライナーもほぼ一言コメントで説明が無い曲もある)。「君の翼で」のみライナー部分でのバージョン表記が無いが、「君の翼で」「アシタガクルマデ アシタハクルカラ」「サヨナラの海」の3曲はジャケット裏の曲目でのみ"Remix"表記がされている。
『FIELD OF VIEW 25th Anniversary Extra Rare Best 2020』とタイトルを被せた事、わざわざ12年前に在籍していた徳間JAPANに話を持ち込んで実現させたことからも、FIELD OF VIEW25周年に便乗することで実現した企画と思われる。メジャー時代は予算の都合上ほぼ全面的にドラムは打ち込みで制作されるなど制約があったようで生ドラムを使ったのはアコースティック編成の『ウタウタイ 其の一』とベスト盤に入った新曲1曲だけだったので、安っぽくなってしまっている部分もあった。今回かなり全面的に修正を試みた事からも徳間時代の総決算として改めて現時点でのベストを提示する意図もあったと思われる。選曲は当時のシングルはほぼ意識されず、『ウタノチカラタチ+4〜U-ya Asaoka Best Album〜』とはだいぶ異なる選曲になった。『ウタノチカラタチ+4〜U-ya Asaoka Best Album〜』のDISC-2は当時ファン投票で選曲されたがあまりにバラードまみれで偏りすぎていたと感じていたので今作の方がメジャー時代をバランス良く総括していると思う。とはいえメジャー時代後期より前半寄りにはなっていてこれは本人の嗜好でソロの代表曲として今も歌い続けているメジャー時代の曲は前半寄りになっているという事かも。
クレジットが変わったところ(分かる限り)
・「Re:start」「突然〜2020〜」「Planet〜生命の惑星で〜」「キミガセカイヲカエテユク」「Life
goes on〜2020〜」の編曲に"浅岡雄也"が追加。
・12thアルバム『アナタトミライヲ』収録曲には何故か"Composed
by 浅岡雄也"という作曲表記と全体のProduceが浅岡雄也、Co-Produceが馬場一嘉しかなかったため、「アシタガクルマデ
アシタハクルカラ」の編曲が"中野定博"というのは初出。ただしRemix扱いの3曲のうちの1曲でバージョン名もSada
Remixなのでリアレンジというよりリミックスに仕上がっている。
・「君の翼」は編曲も"浅岡雄也"だったが"美島豊昭"に変わっていてこのアレンジャーは初出。これも完全なリミックスで原曲アレンジの面影はない。
・「泡沫」「if」の作曲までKarinが入っているがKarinは作詞のみで作曲に名前が入っていた事は1度も無く、これは単純に誤植っぽい。
・「サヨナラの海」の編曲が"田辺トシノ"から"美島豊昭"に変更。完全なリミックスで原曲アレンジの面影はなく、ボーカルも全面加工されている。
・「スパイス」は3rdアルバム収録時は作曲に浅岡雄也が共同で入り、編曲は久米康隆だったがシングルカットされたrearrange
ver.では大竹智之の単独作曲&編曲になっており、今作ではrearrange
ver.の表記を採用しているが音源はアコースティックアレンジだったrearrange
ver.ではなく、アルバム音源を手直ししている(ように聞こえる)。
・「らびゅう」の編曲が"高橋大樹"から"田辺トシノ"に変更。これはリアレンジ。
・「if」の編曲が"安部潤"から"島野聡"に変更。生の弦アレンジを施してのリアレンジ。
・「コトノハ」の編曲に"田辺トシノ"が追加。前述のようにこの曲のみメインボーカルも新録音。
・「ウタノチカラ」の編曲が"浅岡雄也"から"吉野ユウヤ"に変更。
・「突然〜2008〜」ではアレンジャー安部潤がBass&Other
Instrumetsだったが、「突然〜2020〜」ではKeyboardになっている。
表記ミス確定案件(Twitterに書いたら本人エゴサで反応された)
・「Planet〜生命の惑星で〜」にドラムが入っていることになっているが明らかに打ち込み。生ドラムに差し替えたのは「風花」と明記されており、演奏クレジットのTatsuya
Suzukiのドラム部分の"7"はミスで"8"が正しい。
その他怪しいところ
・「ウタハトビラヲアケテユク」は生ドラムだったはずだがドラマーが表記されていない(収録アルバムでは一括クレジットで複数ドラマーが表記されていたので誰かは不明)。
→表記抜け?
・「Show must go on」はYasuhiro
Okudaの生ドラムだったはずだが表記されていない。
・ライナー部分の"Ts生Drum差替"のTsはTatsuya
Suzukiの事と思われるが、「桜色」のドラムクレジットがYasuhiro
Okudaになっている。
→「桜色」のTatsuya
Suzukiのドラムは表記抜け("14"が加わり先の誤植も合わせて"8,12,13,14"が正しい)、「Show must go on」を叩いているはずのYasuhiro Okudaのドラムクレジットの"14"がミスで"15"が正しいのではないか。
と、このように誤植がちょいちょい混じっているようだが、概ねアレンジャーがまるっきり変わっている、特に美島豊昭、島野聡、吉野ユウヤが関わった曲はけっこう大胆にオケがまるっきり変更されていて楽曲解体の意味に近いリミックスやボーカル以外オケをほぼ差し替えたようなリアレンジになっているような印象。オリジナルのアレンジ表記に追記されている曲だとオリジナルアレンジを基本にしてさらに変更を加えたようなイメージ。ただそれだけでなく、クレジットが変わってない曲でもかなり印象が変わっていて、オリジナルを知っているリスナーはまず変化を楽しめる1作だと思う。リミックスになってしまった曲以外はイメージを変えてしまうような変更はしていないので基本的にはどれもオリジナルより完成度が高まって良くなったと思う。いわゆるトラック加工系のリミックスになっているは単独ではオリジナルの方がやはりオリジナルだよなとは思うんだけど、今作の流れの中ではいいアクセントになっているのと、本人のテクノ趣味も反映された感じでベストアルバムの構成としては必要だったようにも感じられる。
オリジナルを知らなければ楽しめないのかというと全くそんなことは無く、今作の基本的な目的としてはFIELD OF VIEW25thをきっかけに久々に注目を集めた中で、一般リスナー向けにこれぞ浅岡雄也というCDを一般発売する(CD屋に並べる)ところにあったはず。とはいえ自主制作以降のべストは自主制作発売ながらも出したばかりなのでそっち中心ではなく、既に廃盤状態のメジャー(徳間)時代の曲を今の感覚で修正して出すというのが今作の趣旨だろう。今作ではメジャー時代の打ち込みだった曲をいくつか生に差し替えたり細部の変更により、どこか安っぽかったり、ミディアム〜バラード連投しすぎてダレがちだったメジャー時代の楽曲群が確実にブラッシュアップされ、FIELD OF VIEWから浅岡ソロを聞くならまずは今作といえるベストアルバムになった。自主制作以降はアルバムリード曲のみでエッセンス程度ではあるけど、FOVから興味を持ったけど聞けずにいた人向けには最適な1作だ。メジャー時代はベスト盤含めて作品ごとに作風が固まりすぎる傾向があったので、今作は代表曲らしい代表曲がちゃんとバランス良く並んだ文字通りのベスト盤になったと思う。
印象度★★★★☆
2020.12.13更新