BEST HIT AKG Official Bootleg “HONE”
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 暗号のワルツ | 後藤正文 | 後藤正文 | 3rdアルバム『ファンクラブ』収録曲 |
2 | サイレン | 後藤正文 | 後藤正文・ 山田貴洋 |
3rdシングル 最高2位 売上6.9万枚 |
3 | ネオテニー | 後藤正文 | 後藤正文・ 喜多建介 |
4thアルバム『ワールド ワールド ワールド』収録曲 |
4 | 真冬のダンス | 後藤正文 | 後藤正文 | 3rdアルバム『ファンクラブ』収録曲 |
5 | 無限グライダー | 後藤正文 | 後藤正文 | 1stアルバム『君繋ファイブエム』収録曲 |
6 | 架空生物のブルース | 後藤正文 | 後藤正文 | 6thアルバム『マジックディスク』収録曲 |
7 | 月光 | 後藤正文 | 後藤正文 | 7thシングル『ブルートレイン』C/W、3rdアルバム『ファンクラブ』収録曲 |
8 | タイトロープ | 後藤正文 | 後藤正文 | 3rdアルバム『ファンクラブ』収録曲 |
9 | 転がる岩、君に朝が降る | 後藤正文 | 後藤正文 | 11thシングル 最高6位 売上4.4万枚 |
10 | 未だ見ぬ明日に | 後藤正文 | 後藤正文 | 2ndミニアルバム『未だ見ぬ明日に』収録曲 |
11 | ブラックアウト | 後藤正文 | 後藤正文 | 1stコンピ盤『NANO-MUGEN COMPILATION』収録曲 3rdアルバム『ファンクラブ』収録曲 |
12 | ノーネーム | 後藤正文 | 後藤正文・ 山田貴洋 |
1stアルバム『君繋ファイブエム』収録曲 |
13 | 新世紀のラブソング | 後藤正文 | 後藤正文 | 13thシングル 最高4位 売上3.4万枚 |
14 | 永遠に | 後藤正文 | 後藤正文 | 8thシングル『ワールドアパート』C/W、1st編集盤『フィードバックファイル』収録曲 |
15 | 新しい世界 | 後藤正文 | 後藤正文 | 4thアルバム『ワールド ワールド ワールド』収録曲 |
リリースデータ
2018年3月28日 | 初登場34位 | 売上0.4万枚 | Produced by ASIAN KUNG-FU GENERATION | Ki/oon Records |
メンバー
Vocals,Guitar | 後藤正文 |
Guitar,Vocals | 喜多建介 |
Bass,Vocals | 山田貴洋 |
Drums | 伊地知潔 |
ASIAN KUNG-FU GENERATION3rdベストアルバム。『BEST HIT AKG 2(2012-2018)』、『BEST HIT AKG Official Bootleg “IMO”』と3作同時発売。2012年に発売されたベストアルバム『BEST HIT AKG』選曲の際、ボーカル後藤は選びきれないとして選曲には関与せず、喜多・山田・伊地知が3人で選曲を行った。後藤はブログにて架空の2枚組ベスト盤『芋盤』『骨盤』の選曲リストと自作のジャケットデザインを発表した。今作は『BEST HIT AKG』の続編『BEST HIT AKG 2(2012-2018)』リリースに合わせて、その架空の2枚組ベスト盤『芋盤』『骨盤』を実際に商品化したものとなる。ジャケットデザインも当時後藤がブログで一緒に発表したものがそのまま使用されている。選曲は2012年ブログ発表当時のものから全くいじっていないため、選曲範囲は2011年までのままとなっている。リマスターはGreg Calbiが担当。
『BEST HIT AKG』を意識せずに2012年時点での全曲から後藤が選曲しているので『BEST HIT AKG』と一部選曲は被っている。今作においては「転がる岩、君に朝が降る」「ブラックアウト」「新世紀のラブソング」の3曲が重複している。またコンピ盤収録曲やC/W曲は『フィードバックファイル』シリーズでまとめてきているため、アルバム初収録曲は『芋盤』『骨盤』通して1曲も無い(ただし「サイレン」のシングルバージョンは初収録)。
オフィシャルブートレグと銘打たれたり、2枚別々に発売したり、そもそもメインとなる『BEST HIT AKG 2(2012-2018)』も作品数が少ない中での無理やりな選曲で、3月末に3枚同時発売というレコード会社の決算期臭の漂うやや非公認っぽい作品ではあるが、3作とも『BEST HIT AKG』掲載のものよりも長い1曲ごとのメンバーインタビューがブックレットに掲載されている。メンバーが発売に苦言を呈すような事も無く(ボーカル後藤はブログでオリジナルアルバム発売が間に合わないための企画と明言はしているが直接的に不満を述べるのは避けている)メンバー公認作である点を強調しての発売だったが、3作揃ってほぼ最低レベルの売上を記録してしまい、特に今作と芋盤に関しては初の1万割れどころか初の5000枚割れと不振を極めた。
今更7年前までの選曲のしかもマニアックなベスト盤を2枚別々に出されてもなぁ…とは誰もが思うところだと思うが、丁寧なメンバーインタビューを読みながら聞き流してしまっていた1曲1曲を改めて聞き直すには悪くない作品。今作の方がアレンジに凝った攻めた感じの曲が多いが、アジカンの音楽スタイル自体そこまでなんでも幅広くやるわけでもなく、歌詞にしても直接言いたいことを言うよりも、パッと聞いただけでは分からない程度に含ませるものが多いため、相当深く入り込む聞き方をしない限りは、割とスタイルが一貫している。一言で"これぞ00年代の日本のロック"と片づけてしまうとさすがに乱暴ではあるが一言で言うならそれが適切なんじゃないかと思う。そんな一貫したアジカンのロックサウンドをヒット曲とは別の観点からひたすら堪能できる。オリジナルアルバムではもう少し全体の流れとして聞いていたので1曲1曲はそこまで意識していなかったが、今作を通して改めて1曲1曲、強いインパクトは無くともいい曲が揃っていたなと感じられた。
いずれにせよ最初に聞く1作というよりは、『BEST HIT AKG』を聞いてもっと聞きたい人や、1度ざっと聞いたことはあるけど改めてもう1回じっくり聞いてみたい人向け。
今作に関しては最も不満なのは色である。全面に紫/ピンク系の色になっているため、ぎっしり書かれたメンバーインタビューを読んでいると確実に目がおかしくなる。芋盤の方は黄色なので格段に見やすいが、何故こっちはこんな迷惑な色にしてしまったのか。骨なら普通に白か黒で良かったじゃないか…。
印象度★★★★☆
2018.5.22更新