kicks
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | No Way | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
2 | Girl | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | 7thシングル 最高6位 売上10.5万枚 |
3 | Now | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
4 | In My Circle | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
5 | 遊星 | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
6 | 星を下りた王様 | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
7 | 同じ時代を | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
8 | Tatoo | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
9 | Kicks Street | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | |
10 | 花は咲いたか | ASKA | ASKA | 松本晃彦 | 7thシングルC/W |
11 | シークレットトラック 「Girl」のリミックス |
Strings Arranged by Will Malone(2,5)、Chris Elliot(9)
リリースデータ
1998年3月25日 2001年4月18日 |
初登場4位 | 売上20.5万枚 | Produced by ASKA Co-Produced by 松本晃彦 |
東芝EMI ヤマハミュージック |
ASKA5thアルバム。当初CHAGE&ASKAの活動を再開する予定で、前作を引っ提げての初のソロツアーでも次はCHAGE&ASKAで来ると宣言していた。しかしソロ活動に手応えを感じていたASKAはCHAGE&ASKAとしてのツアーや新作の準備を始めるも話が進まず、ソロ用の曲ばかり準備が進む状況に結局CHAGE&ASKAでのツアーを直前で断念。ソロ活動の継続を発表し、今作が制作された。2週間前の先行シングル「Girl」とC/W「花は咲いたか」を収録。表記は無いが11曲目には「Girl」のリミックスがシークレットトラックとして収録されている。作詞作曲表記に日本語が使用されていないため、今作のクレジットは一括でWritten by ASKAと表記されており、今作においては「飛鳥涼」表記が使用されていない。EMIで発売されたオリジナルアルバムは結果的に今作が最後となった。01年にヤマハから再発された際は、ベスト盤『ASKA the BEST』と同時発売で4月に再発され、以降5月、6月、7月、8月と1ヶ月ごとに1作ずつ遡っていく形で1stアルバムまでが再発されていった。
当時時代の変化を感じ取っていたASKAはバンドサウンドへのこだわりと96年のMTV UNPLUGGEDや前作の制作で訪れたロンドンのクラブシーンに注目していたようで、その結果ロックとクラブサウンドの融合を掲げることになったようだ。前作と違い、今作はアレンジを松本晃彦に一任、日本でベーシックな録音をしてからロンドンで追加の録音を行ったため、演奏陣も日本のメンバー中心となっている。ギターの効いたロックテイスト+リズム周りに打ち込みを多用したクラブテイストということで、これまでの作品とは一線を画す斬新な内容になっている…が、新しい方向を目指そうとしすぎて混迷極まっているような印象を受けるアルバムでもある。しゃがれた歌声にロック+クラブという形で攻めた結果、カッコよさは確かにあるんだけどそれ以上に全体にダークで重苦しくモヤモヤとした雰囲気が先行してしまい、やたら迷走しているように思えてしまうという…。「Kicks Street」ではクスリに対する言及をストレートに行っており(自身が当時から使用していたわけではなく単にロンドンのクラブで見た光景を歌にしただけだったっぽいけど)、逮捕後はシャレにならなくなってしまったという意味でも問題作度が加速してしまったが、それを抜きにしても問題作であり攻めすぎた気はする。個別の曲で見ていくとシングル「Girl」くらいしか好みな曲は無いものの、これはこれで聞きごたえはあるし、世紀末って割と混迷極めたミュージシャン他にもいたし、いつまでも90年代前半頃のようなことをやっていても時代遅れだったとは思うので、それなりに世紀末の世相を反映したアルバムでもあるとは思う。
印象度★★★☆☆
2016.3.15更新