"orange"
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | orange(New Age Remix) | 大賀埜々&HIROSHI | 久保こーじ | 久保こーじ | 5thシングル リミックス |
2 | brand-new days | 前田たかひろ | 久保こーじ | 久保こーじ | |
3 | Virgin? | 大賀埜々&HIROSHI | 久保こーじ | 久保こーじ | 4thシングル 最高36位 売上1.1万枚 |
4 | Close to the night(Album Edition) | 小室哲哉&木根尚登 | 小室哲哉&木根尚登 | 小室哲哉&木根尚登 | 1stシングル 最高19位 売上7.6万枚 |
5 | カナシイレンアイ | 前田たかひろ | 久保こーじ | 久保こーじ | |
6 | TOMORROW HEART(Dressed Up Remix) | 小室哲哉&前田たかひろ | 小室哲哉&木根尚登 | 小室哲哉&久保こーじ | 2ndシングル 最高27位 売上4.7万枚 |
7 | little bit of love(Valentine Remix) | 前田たかひろ | 木根尚登 | 久保こーじ | 5thシングルC/W |
8 | Kiss me Kiss me | 大賀埜々&HIROSHI | 木村建 | No! Galers | 4thシングルC/W |
9 | Days〜虹のベールに抱かれて〜(Album Edition) | 小室哲哉&大賀埜々 | 小室哲哉&久保こーじ | 小室哲哉&久保こーじ | 3rdシングル 最高30位 売上2.7万枚 |
10 | 好きになる前に | 藤井青銅 | 久保こーじ | 久保こーじ | |
11 | orange(Original Mix) | 大賀埜々&HIROSHI | 久保こーじ | 久保こーじ | 5thシングル 最高75位 売上0.4万枚 |
リリースデータ
1998年3月11日 | 初登場44位 | 売上1.1万枚 | Produced by 小室哲哉(4,6,9)、久保こーじ(1.,2,3,5,7,8,10,11) | avex trax |
大賀埜々、唯一のアルバム。読みは"おおがやや"だが今作においてはooga、ohgaではなく少し変えた"auga yaya"と記載されている。1989年にアイドルコンテストで入賞して乙女塾にレッスン生として参加していたがその後目立った芸能活動は無い中で1996年に小室哲哉プロデュースで歌手デビュー。歌手デビューに当たって本名の本山美香子から芸名の大賀埜々へと改めた。ここまでの5シングルからリミックス以外は全曲収録。1ヶ月前先行シングルにしてタイトルチューンにもなった「orange」のみリミックスとシングルバージョン(Original Mix)が2バージョン収録されている。初回盤はオレンジカラーケース仕様だったようだが、通常盤が出回ったかは不明。シングルは出すたび低迷し、今作も低迷。今作で小室(久保含む)プロデュースは終了した。1年後の1999年4月に小室を離れてのシングル「Goodbye Girl」をリリースしたがついに100位圏外となり歌手活動は終了。今作が唯一のアルバムとなった。その後は女優・企業CMタレントをメインに活動している模様。
リアルタイムでは全く知らず、TK PRESENTS「YOU ARE THE ONE」参加者の中に数名いたなんかあまり盛り上がらないところ担当勢の知らない名前のシンガーの1人として名前だけ見た事があった程度だったが、今作初回盤のオレンジカラーケースが同年リリースの『MANISH BEST Escalation』の数種類あるカラーのうちのオレンジと同じ色で(今作はトレイまでオレンジだがMANISHはトレイは透明)、帯が無いとただオレンジカラーケースの背文字となり見た目が同じ。随分安いところにMANISH売ってんな…と手に取ったら今作だった。"auga yaya"としか書いてないのでまだ誰か分からなかったのでそのまま検索してみたところ"大賀埜々"と出た。この字面どっかで…「YOU ARE THE ONE」か!となって手に取って見た次第。なお『TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T”』に「Close to the night」が収録されていたのでこれを聞いた時に名前を見て曲も聞いていたようだがそっちは知らないのも大量に一気に聞いたので覚えていなかった。
さて今作だが小室プロデュース…ではあるが部下と仲間に丸投げしまくりで小室の単独作曲ゼロ。未来玲可ですらシングル1曲は作編曲してたのに…。まあ未来玲可の場合はシングル以外は部下どころか外部丸投げで最早TKプロデュースですらないだろこれ状態だったので、当時のTK関係者ばかりで固められた今作の方がよっぽどTKプロデュース作にはなっているけど…。感覚的にはこの頃手掛けていた鈴木あみに近い感じのアルバム。ブランド化していたTKプロデュース、TKサウンドそのものであるような一度聞いてすぐにああTKだこれと思うようなザ・TKサウンドが炸裂する。実態は大半が部下だったりするんだけど、片腕的存在である久保こーじはTKっぽいサウンドを忠実になぞっているのでどこまでもTKプロデュース感全開。No! Galersというのも久保こーじのバンドらしく若干自虐の色が見えるバンド名だが(ノーギャラ)、これだけ久保こーじがメインで作ってほとんど久保こーじプロデュースでも世間では"小室哲哉プロデュースの大賀埜々"と認識するわけだし、実際25年後追いで聞いてもザ・TKサウンドだなと思ってしまうくらいこのサウンドと言えばTKというイメージが染みついている。
90年代のTKサウンド、TKプロデュースなら何でも好きだというなら外さないであろう王道的なTKプロデュースのアルバムではあるが…やはり手抜き気味のプロデュースがそのまま売上に直結したような感じはある。普通にいいアルバム以上ではなく、シングルでもそこそこ程度な印象ではあるが、それでもシングルヒット以外は実験に走りまくるよりはよほど聞きやすいのも確かだ。
印象度★★★☆☆
2023.3.7更新