Awesome City Club BEST
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ASAYAKE | マツザカタクミ | モリシー | 7インチシングル 初CD化 |
2 | 青春の胸騒ぎ | PORIN/マツザカタクミ | atagi | 4thミニアルバム『Awesome City Tracks 4』収録曲 |
3 | 今夜だけ間違いじゃないことにしてあげる | atagi/マツザカタクミ/ いしわたり淳治 |
atagi/モリシー | 配信&3rdクラウドファンディング限定シングルCD&7インチシングル 4thミニアルバム『Awesome City Tracks 4』収録曲 |
4 | Vampire | PORIN/高橋久美子 | atagi | 配信シングル、3rdミニアルバム『Awesome City Tracks 3』収録曲 |
5 | Don't Think,Feel | いしわたり淳治/ マツザカタクミ |
atagi | 2ndクラウドファンディング限定シングルCD 3rdミニアルバム『Awesome City Tracks 3』収録曲 |
6 | pray | マツザカタクミ | atagi | 1stクラウドファンディング限定シングルCD&7インチシングルC/W |
7 | アウトサイダー | マツザカタクミ | マツザカタクミ | 1stクラウドファンディング限定シングルCD&7インチシングル 2ndミニアルバム『Awesome City Tracks 2』収録曲 |
8 | GOLD | マツザカタクミ | atagi/モリシー | 2ndミニアルバム『Awesome City Tracks 2』収録曲 |
9 | Lullaby for TOKYO CITY | マツザカタクミ | atagi | 2ndミニアルバム『Awesome City Tracks 2』収録曲 |
10 | 涙の上海ナイト | マツザカタクミ | atagi | 1stミニアルバム『Awesome City Tracks』収録曲 |
11 | 4月のマーチ | マツザカタクミ/PORIN | atagi | 1stミニアルバム『Awesome City Tracks』収録曲 |
12 | Lesson | マツザカタクミ | atagi | 配信シングル、1stミニアルバム『Awesome City Tracks』収録曲 |
13 | Children | atagi | atagi | 1stミニアルバム『Awesome City Tracks』収録曲 |
Arrangement&Sound Produced by CHRYSANTHEMUMBRIDGE
※公式では『Awesome City Tracks』シリーズを1st〜4th albumとしてカウント、『Catch The One』以降は改めて1st Full Albumとしてカウントし直している。
リリースデータ
2017年8月23日 | 初登場25位 | 売上0.3万枚 | ビクター |
メンバー
Vocal/Guitar | atagi |
Vocal/Synthesizer | PORIN |
Bass | マツザカタクミ |
Guitar/Synthesizer/Backing Vocal | モリシー |
Drums | ユキエ |
Awesome City Clubベストアルバム。2015年からリリースしていた『Awesome City Tracks』シリーズ4作28曲から11曲と4作には未収録になっていた2曲(シングルC/Wだった「pray」、1週間前に7インチアナログシングルとして発売されていた新曲「ASAYAKE」)を収録。新しい曲から古い曲へと遡る曲順で収録されている。初回盤はライブ映像「Awesome Talks One Man Show 2017- (2017.05.19 at Akasaka BLITZ)」と8曲のMVを収録したDVD付。
1作目の『Awesome City Tracks』はビクター流通ながらスペースシャワーネットワークのレーベルだったが、『Awesome City Tracks 2』でビクターからメジャーデビューとなっていた。ただし全国流通のCD作品はシリーズ4作のみでシングルは配信かクラウドファンディングを利用してのリターンとしてのCDやアナログ盤での発売となっていた。今作以降はシングルCDの発売は無く、シングルは配信のみでリリース、EPをCDでリリースしたのを経てアルバムはフルアルバムとしてCD発売するリリース形態となった。
最初期の5人組バンドだったAwesome
City Clubをまとめた1作だがビクター時代やメンバー脱退はもう少し後で音楽的な区切りや移籍の区切りのタイミングではなく、あくまで7曲入りアルバム『Awesome
City Tracks』シリーズ4作の総集編的な位置づけ。ベストアルバムにするには正直早すぎたタイミングだったように思うが、当時シティポップ括りで盛り上がってきていたので知名度上昇を押し上げるような目的があったのかもしれない。結果的にイマヒトツうまく行かなかった上に、一時シティポップ括りされていたミュージシャンは意図しないジャンルによるレッテル貼りのようなカテゴライズを嫌ったのか自分たちは当てはまらないというような発言をする傾向もあり(シティポップという言葉には80年代の古いイメージがあったので自分たちは懐メロをやっているのではないとして当事者たちがピンと来なかったのかも)、どうにもブレイクしきれずに伸び悩む結果となっていた模様。しかも結局後年になってこの頃の方が良かったとか言われだす始末…。
Awesome City Clubに関しては『Get Set』を聞いてもう1つ興味を抱けず、手が伸びにくかったが、リズム隊が相次いで脱退している過去は気になっていて一応バンド時代も聞いておこうと思ってサブスクでつまみ聞きしたもののそれだけではなんだか良く分からなかったのでもう少ししっかり聞いておこうという事でちゃんと聞いてみた。
基本的にはバンドサウンド、それもいわゆるシティポップ、都会的で洗練されたオシャレな感じの曲が並んでいる。ただatagiのボーカルはアングラ感が強く、PORINもクール系でメロディーの強さや万人受けしそうなポップさには欠けるところがあり、通な音楽ファンが好む以上には届かなそうでもある。また確かにこの頃はバンドだったんだなと思ったものの、アルバムが進んでいくほどにバンド感とシティポップっぽさが増していくので、時系列としては逆で活動が進むにつれて恐らく曲作りの幅が広がってバンドサウンド前提ではなくなり、徐々にバンドサウンドから離れていっているような…。さらにはシティポップカテゴライズからも意識的に離れていこうとしていたようで、特に序盤の曲を聴く感じだとこの方向性で進めていくならベースドラムは居場所と存在意義を失って脱退していく顛末も確かにそうなりそうな感じはした。バンドのグルーヴを磨いていく事にはあまり関心が無く、作編曲の中心メンバーがトラックメイカー志向に向かってしまい、リズム隊が居場所を失っていった…と考えるとありがちな展開ではあるがまあ納得。
印象度★★★☆☆
2022.8.19更新