とりあえず。

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 酸素をちょうだい! 中沢晶 田村滋 加藤貴也 BA-JI  
2 愛です。 中沢晶 中沢晶 長田直也 BA-JI  
3 風のように 中沢晶 中沢晶 BA-JI  
4 夢がなくて悪かったネ 中沢晶 織田哲郎 長田直也 BA-JI 1stシングル『遊びに行こうよ』C/W(カット、脱力MIX)

リリースデータ

1995年8月28日 100位圏外 Produced by 織田哲郎 ZAIN RECORDS

メンバー

Vocal,Chorus 中沢晶
Guitar,Chorus 今村啓一
Bass,Chorus 田村滋
Drums,Percussion,Chorus 梶原嵩史

BA-JIデビューミニアルバム。中沢晶はスターダストプロモーションに所属して中畑幾久子として俳優活動も並行して行っており、1991年に織田哲郎提供の「恋のナースステーション」でソロデビューもしていたが、それっきりとなっていた。4年の時を経て中畑幾久子から中沢晶へ改名してバンドとしての再デビューとなった。織田哲郎プロデュースで、Additional Musicians枠でギターコーラスとしてもクレジットされているが、作編曲では「夢がなくて悪かったネ」の作曲のみとなっている。100位圏外となり売上記録は残っていない。半年後の1996年2月にようやく1stシングル『遊びに行こうよ』をリリース。この際にC/Wに「夢がなくて悪かったネ」が脱力MIXとしてシングルカットされた。さらに4月の1stアルバム『バジの素』には「酸素をちょうだい!(酸欠Version)」「愛です。(ホロ酔いVersion)」がそれぞれ共同アレンジャーを変更する形でリメイクされて収録された。

レゲエを軸にしたゆったり開放的なナンバーが並ぶ"とりあえず"自己紹介代わりの1作。この後のフルアルバムに比べるとレゲエを基本に固めている印象で明るいレゲエのポップスといった装い。完全に今作でしか聞けない曲は最もまったり大人っぽいバラードの「風のように」だけだが、「酸素をちょうだい!」「愛です。」共に『バジの素』とはまるでアレンジが異なっていて今作の方がストレートに明るくレゲエポップしている印象で今作の価値も失われていない(「夢がなくて悪かったネ(脱力MIX)」は未聴)。"とりあえず"で今作も聞いて損はない。ていうか今作から次までやたら時間がかかっている事からマジで"とりあえず"デビューさせたのだろうか…。『バジの素』のライナーによるとバジの素』の制作には1994年11月から今作を挟んで1996年1月までと書かれており、今作まででも9ヶ月もかかっている事から水面下での準備期間が相当長かった事が伺える。

後年のレゲエのヒットというとドレッドヘアーでYO! YO!言いながらラップするようなイメージも強くなっていったが、今作はあくまでポップスとしてレゲエを取り入れており、自由で楽しい雰囲気はデビュー当時から変わっていない。ただどっちみちこの時点でギターベースドラムというオーソドックスなバンド編成である意味はあまり感じられず、バンドっぽくはない。少なくともどの楽器よりもキーボードやシンセ担当者がまずマストなんじゃないかっていう…。

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印象度★★★☆☆

2024.10.10更新

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