A Hard Day's Night
No | タイトル | 作詞作曲 | 備考 |
1 | A Hard Day's Night | Lennon-McCartney | 7thシングル(同日発売) |
2 | I Should Have Known Better 恋する二人 |
Lennon-McCartney | |
3 | If I Feel 恋におちたら |
Lennon-McCartney | |
4 | I'm Happy Just To Dance With You すてきなダンス |
Lennon-McCartney | |
5 | And I Love Her | Lennon-McCartney | |
6 | Tell Me Why | Lennon-McCartney | |
7 | Can't Buy Me Love | Lennon-McCartney | 6thシングル |
8 | Any Time At All | Lennon-McCartney | |
9 | I'll Cry Instead ぼくが泣く |
Lennon-McCartney | |
10 | Things We Said Today 今日の誓い |
Lennon-McCartney | 7thシングルB面(同日発売) |
11 | When I Get Home 家に帰れば |
Lennon-McCartney | |
12 | You Can't Do That | Lennon-McCartney | 6thシングルB面 |
13 | I'll Be Back | Lennon-McCartney |
※カタカナ読み以外の邦題がある場合のみ記載
リリースデータ
1964年7月10日 1964年9月5日(日本) 1987年2月27日(初CD化、モノラル) 1998年3月11日(87年盤再発) 2009年9月9日(リマスター、ステレオ初CD化) 2011年12月14日(09年盤限定再発) 2013年11月6日(09年盤再発) 2014年6月25日(09年盤限定再発) 2014年12月17日(09年盤限定SHM-CD) 2017年12月6日(2014年紙ジャケSHM-CD再発) 2019年10月2日(09年盤限定再発) |
- - 最高6位 100位圏外 初登場34位 300位圏外 300位圏外 300位圏外 初登場94位 初登場192位 - |
- - 売上5.1万枚 - 売上1.4万枚 - - - 売上0.12万枚 売上0.04万枚 - |
Produced by George Martin | パーロフォン EMIミュージックジャパン ユニバーサル |
メンバー
Rhythm Guitar | ジョン・レノン(John Lennon) |
Bass | ポール・マッカートニー(Sir Paul McCartney) |
Lead Guitar | ジョージ・ハリスン(George Harrison) |
Drums | リンゴ・スター(Ringo Starr) |
The Beatles3rdアルバム。アメリカに一気に広まった人気はこの頃には日本にも波及。多忙な日々を送るメンバーをドキュメントタッチに描いた同名映画のサントラとして制作された。映画の内容との兼ね合いから用意された全曲を使うわけにはいかず、実際に使われたのはレコードのA面である7曲目までだった。今回は初めてカバーが無く全部自作曲であるが、クレジットがレノン=マッカトニーだけで統一されているのは今作のみである。7thシングルが同日発売され、2曲とも今作に収録されたが共に1位を獲得するヒットを記録し、今作はイギリスで21週連続1位を記録(日本においてはまだオリコンが無かったため記録が残っていない)。映画は日本でも8月に公開されて大ヒット。前2作と違い、今作は日本でもそのまま発売されたが、当初はジャケットが異なり、映画評論家の水野晴郎がつけたとされる『ビートルズがやって来るヤァ!ヤァ!ヤァ!』という邦題でリリースされた。この珍妙なタイトルは長らく今作と楽曲の邦題として使用され続けた。01年に映画が再上映された際にまず映画の邦題が「ハード・デイズ・ナイト」に変更、CD表記においても09年のリマスター発売の際に日本盤での表記が「ハード・デイズ・ナイト」に変更され、珍妙な邦題は完全に破棄された。2014年に日本独自のデザインだった5作品をBOX化した『ミート・ザ・ビートルズ<JAPAN BOX>』発売の際は邦題があった作品は邦題で表記されているが、今作の邦題だけは「ア・ハード・デイズ・ナイト」とされるなど破棄されたままだった。ただし一緒に付属する帯は当時のものを復刻していたため、ここだけは珍妙な邦題が使用されている。アメリカ盤に同タイトルのアルバムがあるが内容は異なっている。
87年の初CD化の際にはモノラルで発売され、98年に再発され長らくモノラルで流通していたが、09年のリマスター発売の際には初めてステレオでCD化されて以降はステレオで流通している。モノラルのリマスター盤は『MONO BOX』収録のみで単独発売されていない。2009年リマスター盤はデジパック仕様、CD-EXTRA仕様になっており、当時のドキュメント映像が収録されている。このドキュメント映像はステレオBOXでまとめてDVD化されている。
2009年リマスター盤はその後も価格と品番を変えて期間限定で再発売されているのでCDの内容自体は同じ(2009リマスター)でも複数の品番が存在する。2014年に初のSHM-CD&紙ジャケット仕様で発売されたものは日本独自企画の初回生産限定とされていて2017年にもこの仕様で再発された。2019年には映画『イエスタデイ』公開に合わせたカタログキャンペーンとして年内限定で廉価再発された。2011、2014、2017、2019年いずれも期間限定盤であったため、現行盤は2013年盤となっている模様(Amazonでは現行2013年盤が存在せず2016年扱いになっているが2016年の映画に合わせて2013年盤の帯だけ変更して出荷した時の登録になっているようだ)。
今作から4トラック録音へ移行。これにより演奏とボーカルが完全に左右に分かれているということはなくなった。できることも増えたので一気に音が広がり、2ndから順番に聞くとグッと音が良くなったような気がする。とはいえ当時はまだモノラル主流でそっちに注力して制作されていたことに変わりはないので、ステレオ盤の方がモノラル盤に比べるとやや雑な作りにはなっているらしい。初CD化であえてモノラルが選ばれたのもそういうことなのだろう。1曲目の「A Hard Day's Night」はビートルズを知る前からどこかで聞いたことのある曲の1つだったし、前作に比べると音にも勢いがあってここからまた始まった!という感じがする。当時の熱狂は聞いた話でしかないがすさまじかったようだ。世界的な大ブレイクにより、あちこち飛び回った挙句にその合間のレコーディングというハードなスケジュールの中だけに後にメンバーはあまり覚えてないと語った曲もあるそうだが、そんなすべて巻き込むような勢いがこのアルバムの勢いそのものになっているのかもしれない。
現行盤 2009リマスター 2019年限定再発(2009音源)
印象度★★★★☆
2015.11修正