The Beatles:Stereo Box

アルバム名 区分 オリジナル発売日
Please Please Me 1stアルバム 1963年4月26日
With the Beatles 2ndアルバム 1963年11月22日
A Hard Day's Night 3rdアルバム 1964年7月10日
Beatles For Sale 4thアルバム 1964年12月4日
Help! 5thアルバム 1965年8月6日
Rubber Soul 6thアルバム 1965年12月3日
Revolver 7thアルバム 1966年8月5日
Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band 8thアルバム 1967年6月1日
Magical Mystery Tour アメリカ編集盤 1967年11月27日
The Beatles 9thアルバム(2CD) 1968年11月22日
Yellow Submarine 10thアルバム 1969年1月17日
Abbey Road 11thアルバム 1969年9月26日
Let It Be 12thアルバム 1970年5月8日
Past Masters アルバム未収録曲集(2CD) 1988年3月7日
THE MINI DOCUMENTARIES 1st〜12thのアルバムにCD-EXTRAで収録されている映像を1枚にまとめたDVD

リリースデータ

2009年9月9日
2010年12月22日(期間限定廉価再発)
初登場6位 売上9.3万枚 EMIミュージック・ジャパン

THE BEATLES、09年リマスターステレオBOX。邦題はストレートに『ザ・ビートルズBOX』。現役時代の本国イギリス盤オリジナルアルバム12作と87年の初CD化で世界統一された際に公式作品に格上げされたアメリカ盤『Magical Mystery Tour』、アルバム未収録音源を集めた『Past Masters』を収録。これにより現役時代に残した公式音源全213曲(217テイク)を網羅している。ビートルズ作品は全世界統一化されてCD化が87年にされるも、以降各アルバムごとのリマスターは1度も行われていなかった。また1st〜4thまではモノラルでしかCD化されていなかっため今回が初のステレオCD化となる。「Past Masters」は87年当時はVol.1とVol.2に分かれていたが今回2枚組に変更されている。ステレオ盤は全作バラ売りもされているがステレオBOXには各オリジナルアルバムに少しずつCD-EXTRAで収録されているドキュメント映像を1つにしたDVDが付属している。

同時発売でモノラル音源で収録された1st〜9th、『Mono Masters』をセットにした限定生産の『ザ・ビートルズ MONO BOX』(The Beatles in Mono)も発売さ。こちらはバラ売りされておらずBOXのみ。2010年12月22日には27000円(当時の税込)の廉価再発を期間限定で行った。これは帯と品番が異なるのみで内容は全く同じである。

赤盤、青盤、「THE BEATLES 1」くらいしかちゃんと聞いた事が無く、今回初めてオリジナルアルバムまで揃えようということと、父がファンだったことで購入に踏み切ったこのBOX。結果的にはオリジナルアルバムへの興味がわいてきていたところだったので一気に揃えることが出来てタイミング的にも良かった。リマスターに関しては以前のものをちゃんと聞いた事が無いので(ちょろっと聞いてやはり80年代のCDらしく音が小さかった記憶はあるが…)聞き比べて違いを見出すことは出来なかったが、93年リマスター音源である赤盤や青盤と比べても全体的に音はくっきりとクリアーになっているように感じた。90年代から00年代にかけてはリマスタリング=音がでかくなる=音圧をギリギリまで上げる、というのが常だった。今作ではそこまでの音圧上昇はしていない(過度なリミッティングは施さないという方針らしい)。最近のCDになれた感覚で聞くとあまり音圧は上がっていないのでそんなに迫力が増したりはしておらず、リマスタリングされたという感じがしないかもしれないし、個人的にはもう少し上げても良かったようには思う。何はともかく公式作品が一挙に揃うのでこれを機にビートルズの世界にはまっていくのにはうってつけのアイテムである。少し財布に余裕があって一気に聞きたい人はこのBOXセットを買っても損はないと思う。

THE MINI DOCUMENTARIES
リマスター盤を単独入手した場合もCD-EXTRAで見ることができ、BOX内のCDにも同様にCD-EXTRAで収録されているがそれらを1つにまとめたDVD。当時のメンバーや関係者のコメント音声と当時の写真、写真を加工して動画にした映像、ライブやMVがある場合はそれらの映像が組み合わされていて、その当時の制作背景などを簡単に知ることができる。1作5分程度なのでそんなにじっくりではないけど、逆に見やすくて興味深かった。またここで使用されている映像の一部は2015年の『ザ・ビートルズ 1+〜デラックス・エディション〜』でも見ることができるので、2015年にどれだけ綺麗にリペア・レストア・リマスターが施されたかが分かるのも面白い。

B002FVPL9M      B004D1MAXM2010期間限定再発盤     

印象度★★★★★

2016.1.14修正(大元は09年執筆)

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