Let It Be:SPECIAL EDITION(SUPER DELUXE)

DISC 1
New Mix of Original Album
No タイトル 作詞作曲 備考
1 Two of Us Lennon-McCartney  
2 Dig a Pony Lennon-McCartney  
3 Across the Universe Lennon-McCartney  
4 I Me Mine Harrison  
5 Dig It Lennon-McCartney-Harrison-Starkey  
6 Let It Be Lennon-McCartney 22ndシングル
7 Maggie Mae Trad.arr.Lennon-McCartney-Harrison-Starkey  
8 I've Got a Feeling Lennon-McCartney  
9 One after 909 Lennon-McCartney  
10 The Long and Winding Road Lennon-McCartney  
11 For You Blue Harrison  
12 Get Back Lennon-McCartney 19thシングル

 

DISC 2
Get Back-Apple Sessions
No タイトル 備考
1 Morning Camera(Speech)/Two Of Us(Take 4) 2CD盤にも収録
2 Maggie Mae/Fancy My Changes With You 2CD盤にも収録
3 Can You Dig It?  
4 I Don't Know Why I'm Moaning(Speech)  
5 For You Blue (Take 4) 2CD盤にも収録
6 Let It Be/Please Please Me/Let It Be(Take 10) 2CD盤にも収録
7 I've Got A Feeling(Take 10) 2CD盤にも収録
8 Dig A Pony(Take 14) 2CD盤にも収録
9 Get Back(Take 19)  
10 Like Making An Album?(Speech) 2CD盤にも収録
11 One After 909(Take 3) 2CD盤にも収録
12 Don't Let Me Down(First Rooftop Performance) 2CD盤にも収録
13 The Long And Winding Road(Take 19) 2CD盤にも収録
14 Wake Up Little Susie I Me Mine (Take 11) 2CD盤にも収録

 

DISC 3
Get Back-Rehearsals and Apple Jams
No タイトル 備考
1 On The Day Shifts Now(Speech)/All Things Must Pass(Rehearsals) 「All Things Must Pass」は後にジョージ・ハリスンのソロで正式発表
2 Concentrate On The Sound  
3 Gimme Some Truth (Rehearsals) 後にジョン・レノンのソロで正式発表
4 I Me Mine(Rehearsals)  
5 She Came In Through The Bathroom Window(Rehearsals) 14thアルバム『Abbey Road』に収録
6 Polythene Pam(Rehearsals) 14thアルバム『Abbey Road』に収録
7 Octopus's Garden(Rehearsals) 14thアルバム『Abbey Road』に収録
8 Oh! Darling (Jam) 14thアルバム『Abbey Road』に収録
9 Get Back(Take 8) 2CD盤にも収録
10 The Walk(Jam) 2CD盤にも収録
11 Without A Song(Jam - Billy Preston with John and Ringo)  
12 Something(Rehearsals) 14thアルバム『Abbey Road』に収録
13 Let It Be (Take 28)  

 

DISC 4
Get Back LP-1969 Glyn Johns Mix
No タイトル 備考
1 One after 909  
2 Medley:I'm Ready(Aka Rocker)/Save The Last Dance For Me/Don't Let Me Down 『Let It Be』未収録
3 Don't Let Me Down 19thシングルB面としてリリース、『Let It Be』未収録 
4 Dig a Pony  
5 I've Got A Feeling  
6 Get Back  
7 For You Blue  
8 Teddy Boy 『Let It Be』未収録 後にポール・マッカートニーのソロで正式発表
9 Two of Us  
10 Maggie Mae  
11 Dig It  
12 Let It Be  
13 The Long and Winding Road  
14 Get Back(Reprise) 『Let It Be』未収録

 

DISC 5
Let It Be EP
No タイトル 備考
1 Across The Universe(Unreleased Glyn Johns 1970 Mix) 未発表 グリン・ジョンズ 1970ミックス 2CD盤にも収録
2 I Me Mine(Unreleased Glyn Johns 1970 Mix) 未発表 グリン・ジョンズ 1970ミックス
3 Don't Let Me Down(New Mix of Original Single Version) シングルVerのジャイルズ・マーティンによるNew Mix
4 Let It Be(New Mix of Original Single Version) シングルVerのジャイルズ・マーティンによるNew Mix

DISC-6
Blu-ray(音源のみ)

ドルビー・アトモス(48kHz/24bit)
DTS-HDマスターオーディオ5.1(96kHz/24bit)
ハイレゾ・ステレオ(96kHz/24bit)

リリースデータ

2021年10月15日 初登場4位 売上3.8万枚 ユニバーサル

メンバー

Rhythm Guitar ジョン・レノン(John Lennon)
Bass ポール・マッカートニー(Sir Paul McCartney)
Lead Guitar ジョージ・ハリスン(George Harrison)
Drums リンゴ・スター(Ringo Starr)

The Beatles12thアルバムのスペシャルエディション。前3作は発売50周年を記念して3年連続で発売されていたが今作は50周年を1年過ぎて51周年の年に発売されることとなったため、50周年の文字は無く単にスペシャルエディションとして扱われている。特に言及されていないが制作を進めているという話は漏れ伝わっており、元々は50周年で出すつもりだったのが世界的な新コロ騒動により1年延期になったものと思われる。今回もジャイルズ・マーティンとサム・オケルによって新たなステレオミックス(リミックス)が施されている。

スタンダードエディション(通常盤)は無く、全形態がスペシャル・エディション(形態名)という表記になっている。

SUPER DELUXE(スーパー・デラックス)はニューステレオミックス1枚、セッション&リハーサル音源を収録した『Get Back-Apple Sessions』、『Get Back-Rehearsals and Apple Jams』、1969年にグリン・ジョンズによってミックスされた『Get Back LP-1969 Glyn Johns Mix』、グリン・ジョンズが翌1970年にミックスし直した『Get Back』から2曲とシングルバージョンのニューミックス2曲を収録した4曲入りCD『Let It Be EP』、映像なしでニューステレオミックスの3音源を収録したBlu-ray1枚の6枚組BOXセット。100Pの豪華ブックレット付属、ダイカット・スリップケース。
2CDデラックスはニューステレオミックス1枚、『アウトテイク・ハイライト』(『Get Back-Apple Sessions』から9曲、『Get Back-Rehearsals and Apple Jams』から1曲、『Let It Be EP』から1曲を収録)の2CD仕様。
1CDはニューステレオミックス1枚のみ。

LPスーパー・デラックスはスーパー・デラックスからBlu-rayを除いた5枚組LP仕様。
1LPはニューステレオミックス1枚のみ。
THE BEATLES STORE JAPAN限定商品として1LPピクチャー・ディスクでも発売。

スーパー・デラックスは今回もLPサイズのボックスでこれまで3作連続で厚みが薄くなって収納しやすくなっていたが今作では100Pの豪華ブックレットが分厚いため厚みが増した。それでも『Sgt.Pepper's Lonely Hearts Club Band』ほどではない。このブックレットは写真も多く、貴重な資料集ではあるが読み物としては基本的に別紙の日本語ブックレットに掲載された日本語訳で読むことになるため、単なるデカい写真集でしかなく、正直あっても無くても…というところもある。

またセッション音源においてスピーチだけや会話部分も多いがこの部分の訳まで書かれていないので、自力でリスニングするしかない(基本的に無理)。『Let It Be EP』だけは4曲個別にどういう音源なのかの解説があるが、DISC‐2,3のセッション音源の解説は個別にはなく、各楽曲ごとの長文解説の中で触れているだけなので、DISC-2,3を聞く際はその音源がどの音源なのかの説明がどこに書かれているのか探すのが地味に困難だったりと、もう少し分かりやすくまとめておいてほしかったところはある。あと『Let It Be』本編未収録楽曲では「Don't Let Me Down」「Teddy Boy」「All Things Must Pass」しか個別解説が無い。「All Things Must Pass」に至っては「On The Day Shifts Now(Speech)/All Things Must Pass(Rehearsals)」とスピーチと一緒になっていて単独のトラックとしては収録されていないのに何故…。

『Let It Be New Mix of Original Album』
これまで通りオリジナルアルバム本編の新規リミックス。前作までの傾向と同じで、この頃はすっかりステレオ主流になっていてSgtの頃のようななんか音の配置がおかしいみたいな事も無くなって最初からバランスの取れた音になっていたので、今回もそこまで違いは感じない。続けて聞いてもたぶん明確な違いが分からないかもしれないが、それでもいい音にはなっているようには聞こえる。流れ的にはDISC-2から聞いていって最後にこのディスクを聞くと、フィル・スペクターはなんだかんだよくまとめたんだなぁと思う。『Get Back』の未完成っぽさからすると、今作はもっとちゃんとアルバムとしてまとめ上げているし、今までのビートルズサウンドと違うとはいえそんなに気にはならない。ただ「Don't Let Me Down」をカットしてしまったのと、オーケストラを派手に被せすぎたところなど何が何でもフィル・スペクターが素晴らしかったというわけでもなくどうしてそうなったと思う部分もあるにはある。

メンバー2人だけでなく、ジョージ・マーティンもフィル・スペクターも亡くなり、存命かつ今作にコメントを寄せているのはフィル・スペクターに否定的だったポールだけ(リンゴのコメントは無い)というのもあるんだろうけど、特にポールが否定していた「The Long And Winding Road」の派手なオーケストラはリミックスでやや抑えたのか少しおとなしくなっているようにも聞こえた。

 

Get Back-Apple Sessions』
最悪だったと言われるゲット・バック・セッションだが広くて寒くて険悪になってマジで最悪だったというのは主にトゥイッケナム映画撮影所での最初のセッションの方だが、今作はアップルセッションと題されているようにトゥイッケナムを切り上げてアップルに移動してからのセッション。元より終始ケンカや言い合いしながら演奏していたわけでもないので音源からは険悪だったり最悪な感じは当然全く感じられない。2CDデラックスの方に収録されたのはここからが大半であることからも分かるように、主に『Let It Be』本編収録曲のセッションが収録されていて完成前の音源が楽しめる内容。いくつかの音源は興味深いがさほど好きでもない曲や会話ばかりだったり、未完成すぎるのは面白くも無いというのもいつも通り。

『Get Back-Rehearsals and Apple Jams』
こちらは次の『Abbey Road』で完成させた曲、ジョージ・ハリスンの「All Things Must Pass」、ジョン・レノンの「Gimme Some Truth」など半数近くが演奏はしていたものの今作では使用せずに次以降に回した楽曲が並んでいるので『Let It Be』感はあまりない。

『Get Back LP-1969 Glyn Johns Mix』
グリン・ジョンズが託された音源を編集して完成させたのがアルバム『Get Back』だが発売に至らなかったのは有名だが公式にその『Get Back』が初めて発売されたのが今作となる。ただこの音源は当時から海賊版として相当出回っていたらしく、ホームページやブログでビートルズを語っているようなオールドファンは誰もが既に『Get Back』を聞いたことがあってどう違うのか解説までつけているという一般常識レベルで知れ渡っていたりもする。個人的に公式音源以外の世界に手を出していないので一体どういうところで『Get Back』を入手しているのかは不明だが…。数ある海賊版音源の中でも特に今作は特に当時から存在が明かされていて有名だった事もあってか、早くもコアなファンの間で音源の疑惑が諸々指摘されてきている。

元々『Get Back』は1969年にミックスしてボツになり、1970年年明けにもう1回作り直してやっぱりボツになったので、1969年版と1970年版の2つ存在する。今作は1つ目の1969年のミックスとされているが、どうも1970年ミックスが混ざっているのではないかという疑惑と、これちゃんとしたマスターテープではなく、劣化した海賊版から音源を起こしていないか?という疑惑である。前者の1969ミックスか1970ミックスかについては海外盤と日本盤で明らかに音源が違う事が指摘されているなど、かなりややこしい事になっているようだ。もう少し時が経過すれば検証が進んである程度確定してくると思われる。

個人的には『Get Back』は初めて聞いた。まず先入観として『Let It Be』はフィル・スペクターが勝手にオーケストラを追加したので特に「The Long and Winding Road」についてポールが激怒しているという有名な話をまず最初に知らされているので、『Get Back』は自然な形でメンバーの演奏が楽しめるのかと思っていたが、グリン・ジョンズは意図的に各楽曲の未完成な初期テイクを採用したり、未完成な楽曲を入れたり、リハや会話部分を入れたりとしたようで、思った以上に未完成なアルバムだったんだなと。そりゃこれは没になるだろうし、もしこのまま発売されていたとして果たして評価されていたのかはかなり微妙だと思う。良くても"『Get Back』は明らかに未完成だが未完成ゆえに末期のバンドの姿のありのままが提示されたアルバム"みたいな評価に落ち着いていたのではないか

『Let It Be EP』
1969年の『GET BACK』には入っていなかったが1970年ミックスの際に追加した「Across The Universe」「I Me Mine」、そしてシングルバージョンの「Don't Let Me Down」「Let It Be」をDISC-1と同じ手法で新規リミックスした合計4曲。「Across The Universe」は様々なバージョンがあるが今作のバージョンか『Let It Be Naked』のどちらかが自然な感じがしていいなと思った。しかし4曲しかないディスクを作るなら1970年ミックスも全部そのまま収録すればよかったのに…。

Blu-ray
一応ハイレゾ・ステレオ(96kHz/24bit)は再生することはできるがBlu-rayプレイヤーから同軸ケーブルでEX-HR99に繋いでもHDMI接続以外はダウンコンバートされてしまう問題により、ハイレゾでは聞けない。PCで直接再生すればハイレゾの音は出るが、PCのスピーカーからハイレゾを鳴らしてもPCのスピーカーではコンポよりは劣るわけで、CDをコンポで聞いた方が音がいいのではないかという状況。こういった問題もあり、実は再生ハードルが高く、相当システムを整えているリスナーでない限りは意外と宝の持ち腐れなんじゃないかと思う。

最終的な今作のバージョン違いで好きな順としてはLET IT BE...NAKED』が1番好みで、2番目に今作のニューミックス、次にオリジナル、最後にDISC-4の『Get Back』になるかな…。

B09DQ1QVKYスーパーデラックス(5CD+Blu-ray)  B09DQ35FLKデラックス(2CD)  B09DPYZRQ31CD  

B09DQ3NW26LPスーパーデラックス盤  B09DQ33FN41LP 

印象度★★★★☆

2021.11.6更新

戻る