Regenerate.

リリースデータ

メンバー

Bluem of Youth5thアルバム。2010年にアコースティックリメイクアルバム『Best Retakes』はあったが、08年12月31日の活動再開以降では初のオリジナルアルバム。活動休止前最後のオリジナルアルバム『GROWIN' DAYS』から実に10年振りのオリジナルアルバムとなった。活動再開以降に公式通販とライブ会場限定でリリースしていた3作のシングル収録曲から別バージョン以外の全曲を収録。「楓」にゲストミュージシャンとして江口信夫(彼らとは旧知のドラマー)が参加しているクレジットのみで全面的に2人で制作されている。

クレジットが少ないのでどうなっているのか分からないが松ヶ下はデビュー当初から単独アレンジをやり、ギターとピアノを両方演奏できるプレイヤーだったので今回もそこら辺の楽器は自分で演奏し、リズム周りは打ち込みにしていると思われる。サウンドは全面的にバンドサウンドになっており、特に極端に打ち込みっぽい響きや、安っぽくはなっていない(やや音を大きくしすぎているせいか音質が悪くなっているように感じる部分はある)。勢いのあるギターの効いたロックチューンからピアノの気持ちいいポップス、バラードまで曲調は幅広くどれもスッキリとしている。スッキリ、というのも現役で活動中は「雷波少年」での旅と大ヒット以降、旅の最中に作った曲を集めた『スパシーバ』以降、せっかくヒットの兆しを掴んだにも関わらずリリースペースが落ちてしまい、オリジナルアルバムがずっと出せない時期が続き、最後に『GROWIN' DAYS』を何とか完成させながらもそのまま活動休止になってしまうなど終始迷いながら活動しているかのようだった。なのでここまでストレートなのはそれこそ1stアルバム以来ではないだろうか。今作からはBluem of Youthとして2人で本当に純粋にいいポップス、ロックをやりたいようにやっているように感じた。佇まいがシンプルだ。前回の『Best Retakes』はアコースティック主体のアレンジがやや物足りなく、しかも過去の曲をリメイクしただけだったので、新作に関しては未知数でやや不安もあったが、本当に勢いに満ちた作品で正直驚いた。

印象度★★★★☆

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