BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024 at ARIAKE ARENA
No | タイトル | 備考 |
1 | オープニング | |
2 | 星の鳥 | Instrumental SE 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
3 | メーデー | 14thシングル(13th同発) |
4 | 才悩人応援歌 | 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
5 | ラフ・メイカー | 2ndシングル『ダイヤモンド』C/W |
6 | MC | |
7 | アルエ | 7thシングル(カット) |
8 | ハンマーソングと痛みの塔 | 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
9 | MC | |
10 | ひとりごと | 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
11 | 花の名 | 13thシングル(14th同発) |
12 | 飴玉の唄 | 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
13 | 東京賛歌 | 13thシングルC/W |
14 | MC | |
15 | 真っ赤な空を見ただろうか | 12thシングル『涙のふるさと』C/W |
16 | かさぶたぶたぶ | 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
17 | 望遠のマーチ | 10th配信シングル、9thアルバム『aurora arc』収録曲 |
18 | ray | 7thアルバム『RAY』収録曲 |
19 | プレゼント | C/W集アルバム『present from you』収録曲 |
20 | fire sign | 4thアルバム『ユグドラシル』収録曲 |
21 | 星の鳥 reprise | Instrumental SE 5thアルバム『orbital period』収録曲 |
22 | カルマ | 11thシングル両A面曲 |
23 | voyager,flyby | 5thアルバム『orbital period』収録曲「voyager」+「flyby」の合体曲 |
Encore | ||
24 | アンコール | |
25 | ガラスのブルース | 1stアルバム『FLAME VEIN』収録曲 |
26 | 流星群 | 8thアルバム『Butterflies』収録曲 |
27 | MC | |
隠し映像 | 「ALL PLAY」で全曲再生(早送り可)後メニュー画面で2分10秒待機→EncoreがAsayakeに変化 「朝焼け」の映像版+寸劇の続き(音声のみ) |
初回盤Blu-rayには2024年2〜4月に開催された「BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024」最終日2024年4月25日東京・有明アリーナ公演の模様を全曲収録。メンバーが28歳になるタイミングで"28年周期"の概念を反映させたアルバム『orbital period』を発売、翌2008年に回った『orbital period』を引っ提げてのツアーが「ホームシック衛星」と題されており、このツアーはそのリバイバル公演として開催された。公の場で演奏した1996年2月11日をバンドの結成記念日として定め、ファンの間では周知されている事もあり、この1996年2月11日を起点として2024年2月11日でBUMP OF CHICKENが結成28年になる事からツアー初日をこの日にして開催が決定したとされる。ツアー開催発表時に長々と特設サイトで説明も行っていた。
セットリストは完全再現ではなく、基本は曲順まで当時と同じ部分が多いがちょいちょい入れ替えており、『orbital period』収録曲で当時は演奏されたが今回は演奏されていない曲もあれば、『orbital period』以前の過去曲も入れ替わっていて、『orbital period』以降の楽曲も若干散りばめられている。といってもほとんどが過去曲で、直近10年まで拡大しても「望遠のマーチ」「ray」「流星群」の3曲しかない。一方で「涙のふるさと」「supernova」といった『orbital period』期のシングル曲は外されている。全体に2010年以前の古い曲が中心という珍しい構成だ。なお本編最後の「voyager,flyby」はアルバムの最初と最後の短曲を合体させた曲だが、トイズファクトリー公式では"「voyager」と「flyby」を繋ぎ合わせた新曲「voyager,flyby」"と新曲扱いしている。
良い。これは良い。正直現状の期待値でフルライブ見通すのきつくなってきたので通常盤にするか迷ったんだけど初回盤にしておいて良かった、思った以上にいいライブだったし、抱いていた印象以上にこの頃の曲が素晴らしかったというのが率直な印象。久々にBUMP OF CHICKENに世界に引き込まれた。近年の曲もそれなりに良さは感じていたとはいえ、ここで演奏された曲は今回のアルバム本編では全く聞く事ができないロックバンド感溢れる勢いのある演奏なのだからやはりこの頃のサウンドが好きだ。この感覚にはやはり嘘をつけない。前作の初回盤映像でも近年の楽曲ほど思いっきり4人の演奏以外の音が目立っているのに同期で済ませていて、4人の演奏に同期を混ぜているのではなく、同期に4人の演奏を重ねているような状態になってきていただけにいい加減キーボードのサポートくらいは入れればいいのに…と思ってしまったが、このライブは4人だけで成立している(実際には同期で足している音もあるんだろうけど、4人の演奏が中心にあるので気にならない)。
せっかくリバイバルツアーでこの時期の楽曲を演奏して改めてこの時期の良さを再確認したところもあったんだろうし、これが少しは新曲にも反映されたりは…しないものなのか…。実際にはこのツアー時点で既に今作収録の大半が発売済みだったので反映される余地はまだあまり無かったのかもしれないのであるならこの後だろうけど、無理なんだろうな。当然この頃と同じは求めていないが、それでもストレートにギターベースドラムが鳴り響いてロックバンドやってる曲が新たに生まれてくれないかなぁ…。
あと途中のMCでそれぞれ色々な聞き方があるから好きに聞いてくれと熱弁して、それが貴方のリラックスできる聞き方なら座って聞いてくれてもいいし静かに聞いてくれてもいいなどとかなり丁寧に語ってみんなが飛び跳ねているからって無理に合わせず同調圧力に屈しなくていいというような事まで踏み込んで言っていたのは印象的。2013年にうっかりチケット取れちゃって日本武道館見に行ったら一糸乱れぬ一体感で盛り上がってて完全に置いて行かれてしまい、こんなアウェーな空間ににわかが立ち入るべきでは無かったと2度と行かない誓いを立てるほどファンの熱量に打ちのめされてしまい、そんな事になったのはBUMP OF CHICKENが生涯唯一だった。そんな圧倒的一体感ライブを行うBUMP OF CHICKENのメンバーが今になってこのようなMCを丁寧に入れたというのは、ステージからも置き去りになって気まずそうな観客の姿が少なくない数ポツポツ見えるようになってきたとか何か思うところがあったのだろうか。
印象度★★★★☆