Iris
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | Sleep Walking Orchestra | 藤原基央 | 藤原基央 | 20th配信シングル 初CD化 |
2 | なないろ | 藤原基央 | 藤原基央 | 16th配信シングル、27thシングル 最高位 売上万枚 |
3 | Gravity | 藤原基央 | 藤原基央 | 13th配信シングル、26thシングル両A面曲 |
4 | SOUVENIR | 藤原基央 | 藤原基央 | 19th配信シングル、28thシングル 最高位 売上万枚 |
5 | Small world | 藤原基央 | 藤原基央 | 17th配信シングル、27thシングルC/W |
6 | クロノスタシス | 藤原基央 | 藤原基央 | 18th配信シングル、28thシングルC/W |
7 | Flare | 藤原基央 | 藤原基央 | 15th配信シングル、27thシングルC/W |
8 | 邂逅 | 藤原基央 | 藤原基央 | 21st配信シングル 初CD化 |
9 | 青の朔日 | 藤原基央 | 藤原基央 | 新曲 |
10 | strawberry | 藤原基央 | 藤原基央 | 22nd配信シングル 初CD化 |
11 | 窓の中から | 藤原基央 | 藤原基央 | 28thシングルC/W |
12 | 木漏れ日と一緒に | 藤原基央 | 藤原基央 | スタジオ音源初収録(※) |
13 | アカシア | 藤原基央 | 藤原基央 | 14th配信シングル、26thシングル 最高位 売上万枚 |
14 | 隠しトラック「朝焼け」(4:00から開始) CDのみ |
※2022年のツアーアンコールで新曲として演奏されたっきり未発売になっていた曲で、2023年4月発売のライブBlu-ray『BUMP OF CHICKEN LIVE 2022 Silver Jubilee at Makuhari Messe』でライブ映像が先に商品化されていた。Blu-rayには同ライブのCDが付属し、CD部分は配信(DL/ST)でもリリースされたが、本編のみでアンコールはカットだったためライブ音源のCD化/配信はされていなかった。
初回盤Blu-ray
BUMP
OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024 at ARIAKE ARENA
リリースデータ
2024年9月4日 | 初登場1位 | 売上13.1万枚 | Produced by BUMP OF CHICKEN&MOR | TOY'S FACTORY |
メンバー(楽器表記無し)
Vocal,Guitar | 藤原基央 |
Guitar | 増川弘明 |
Bass | 直井由文 |
Drums | 升秀夫 |
BUMP OF CHICKEN10thアルバム。前作から5年2ヵ月ぶり。配信とシングルCD2作で発表されてきた前作以降の11曲全てを収録。このため新曲は2曲(1曲はライブ映像が先行して発売済み)のみとなる。配信→シングルCD化の際にはC/Wにで直近の他の配信曲をCD化するなどしていたため、シングルCD2作に収録された6曲のうち初出だった曲は「窓の中から」のみ、今作で初CD化となったのは28thシングル『SOUVENIR』の後に発表されていた3曲のみとなる。シークレットトラックは例によってCD限定で配信ではカットされており、これに伴い配信は全13トラック。
初回盤は2024年4月25日に開催された「BUMP
OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024 at ARIAKE ARENA」ライブBlu-ray付属。今回は分厚い2枚組ケースとなり、スケルトン仕様。歌詞カードはCDと同じサイズの丸型カードがバラで収納されているが、1ヵ所に全て収納できないため、CD側とBlu-ray側に分割して収納されておりギリギリでケースが閉まる仕様となっている。またスケルトンの仕様上、隠しジャケットを隠す余地がないためか隠しトラックの歌詞やタイトルが封入されていない。DVD付は廃止された。単独映像作品でも2023年作品(3作リリース)よりDVD発売は廃止され、Blu-rayのみとなっていた。
通常盤はCDのみ。通常盤はいつも通りの仕様で隠しジャケットがあるため、タイトルが「朝焼け」であると判明している。
収録内容が告知された8月16日の翌17日に今作のマスタリングエンジニアの前田康二が"全曲、リミックスされてマスタリングされています。アトモスも含めて、過去のものは一つもありません。"と投稿したが、公式には一切発表されておらず、パッケージにも別ミックスである記載は無い。メンバーインタビューですら言及がないような…。ミックスエンジニアは牧野"Q"英司なので、リミックスを行ったのは前田氏ではなく、牧野"Q"英司という事になる。
発売直後から音源に不具合があるのではないかという指摘がリスナーの間で相次ぎ、主に指摘されていたのは
・「邂逅」の1分45秒"いくつみおくって"の"つ"で一瞬チッとなるのは音飛びではないか
・「strawberry」43秒辺りの"あなたを知らないから"で急にボーカルがふらついて左に振れる
いういずれも配信時は無かった現象だったが、「strawberry」は不具合と公式に認め、配信は即差し替え、CDは封入のチケット最速先行予約のシリアルナンバーを使用して応募フォームに入力すると交換ではなく、良品発送とされた。交換対応にしなかったのは、シリアルナンバーを再利用する事で購入確認が出来るため、返送着払い分の多額の費用を浮かす事ができるためと思われる。いずれにせよ店頭在庫にも影響があったと思われ、初動11万から2週目には6000枚台まで大暴落(10位)した。良品交換は9月下旬から到着し始めたようだが申込順に関係なく、初日に申し込んだのに到着は10月18日だった。修正されたのは「strawberry」のみ、「邂逅」の一瞬チッはそのまま放置され不具合とは認めなかった。
手前:良品盤、奥:初期盤。良品盤は外周にぐるり書かれた文字列の末尾右下部分の「STREO」→「STEREO★」と★が追加されている
オリジナルアルバムというよりただの前作以降配信曲集になってしまっている件に関しては、今回インタビューでもかなり念入りに昔からアルバムを作っている意識は無く、1曲1曲と向き合って制作してきてある程度曲が溜まってきたところでスタッフからそろそろアルバムにしよう、アルバムタイトルを考えてくれと言われる(要約)という事で今までと変わらないと主張。さらにタイアップについても、昔からタイアップに寄せるのではなく、タイアップ先が求めるものと自分が主張したい部分が重なる部分を探してそこで曲を書いている(要約)という事でタイアップに寄せているわけではなくちゃんと自分たちの曲をやっていてタイアップに振り回されているわけではない事も主張。まあ今回改めてそのようなスタンスを説明するのに文字数を費やさねばならないほどシングルコレクションになってしまったし、タイアップ渋滞にもなってしまったわけで、これで昔から変わってないと言われても、実際に今作がこんな内容になってしまっている以上は言い訳っぽくなってしまうし、いくら説明してもファンの間でも賛否が生まれてしまうのは避けようがない(理解ある肯定的なライターによるMUSICAのインタビューでもライターが今回のそのそろそろアルバムと言われるタイミングが遅かったと思うとハッキリ言っていて、それに対する藤原の明確な答えはない)。元々寡作だったのがキャリアを重ねてますます寡作になってきて少なくともタイアップ依頼と締切が無いと新曲が書けない状態になっている事も事実だろう。まあタイアップが無いと新曲が出てこないのは山下達郎や竹内まりや辺りもそんな感じではあるけど、今の段階でそうなってくると今後はタイアップ依頼さえも絞り込んでますます寡作になりそうな気はする。
全体に統一感はあるが…ありすぎるというか…物凄く似たような曲ばかりになってしまっていて疾走感のあるロックナンバーは1曲も無い。ポップ色が強いというより、単純におとなしくてシンプルな曲が多い。ギターテレテレ・リズムカツカツパスパスで序盤が進行して後半にかけてバンドインしてくるミディアム〜ミドル系というパターンが多用されているというかもうほとんどそれという勢い。音数が増えていくタイミングが1番サビからだったり、徐々にだったり、もう少し後半だったりとか序盤の打ち込みっぽいリズム音ががカツカツだったりパスパスだったり音色が違うとか、ギターテレテレよりキーボード中心だったりそのキーボードの音色が曲ごとに違うとか細かいタイミングや音色の違いはあるんだけど、大枠で同じような印象の曲ばかり。なんだかんだいい曲は多いので何度か聞いていれば耳には残ってくるんだけど、どれも似たような印象なので曲とタイトルがいつまでも一致しないままあやふやになってしまう。さすがに「なないろ」「SOUVENIR」辺りのもう少しテンポ感のある曲はそこから抜け出してはくるけど、ギターテレテレ系ミディアムはいつまでも区別できそうにない…。貴重な新曲2曲も例外なくこのパターン。既出曲まみれよりも5年もの年月を経ているのにあまりにも似たような曲ばかり連投して停滞しきってしまっている方が気になってしまった。スタッフも何もかもずっとそのままっぽいし、さすがに少しは違う風を入れる必要は出てきているんじゃないかなと思った。
印象度★★★☆☆
2024.10.26更新