BEST MONCHY 1-Listening-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | ハナノユメ | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 1stミニアルバム『chatmonchy has come』収録曲 |
2 | サラバ青春 | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 1stミニアルバム『chatmonchy has come』収録曲 |
3 | 恋の煙 | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 1stシングル 最高34位 売上1.5万枚 |
4 | 恋愛スピリッツ | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 2ndシングル 最高26位 売上0.8万枚 |
5 | 東京ハチミツオーケストラ | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 1stアルバム『耳鳴り』収録曲 |
6 | シャングリラ | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 3rdシングル 最高6位 売上4.4万枚 |
7 | 女子たちに明日はない | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 4thシングル 最高17位 売上1.8万枚 |
8 | バスロマンス | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 4thシングルC/W |
9 | とび魚のバタフライ | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 5thシングル 最高9位 売上2.3万枚 |
10 | 世界が終わる夜に | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 5thシングル両A面曲 |
11 | 橙 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 6thシングル 最高12位 売上2.0万枚 |
12 | 親知らず | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 2ndアルバム『生命力』収録曲 |
13 | ヒラヒラヒラク秘密ノ扉 | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 7thシングル 最高11位 売上3.1万枚 |
14 | 風吹けば恋 | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 8thシングル 最高8位 売上3.1万枚 |
15 | 染まるよ | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 9thシングル 最高10位 売上2.3万枚 |
16 | Last Love Letter | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 10thシングル 最高7位 売上2.3万枚 |
17 | 8chのピンヒール | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 3rdアルバム『告白』収録曲 |
18 | ここだけの話 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 2ndミニアルバム『Awa Come』収録曲 |
19 | バースデーケーキの上を歩いて帰った | 高橋久美子 | 橋本絵莉子 | 4thアルバム『YOU MORE』収録曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 満月に吠えろ | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 11thシングル 最高10位 売上1.4万枚 | |
2 | テルマエ・ロマン | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 12thシングル 最高13位 売上1.3万枚 | |
3 | ハテナ | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 13thシングル 最高18位 売上0.8万枚 | |
4 | きらきらひかれ | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 14thシングル 最高16位 売上0.8万枚 | |
5 | コンビニエンスハネムーン | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 15thシングル 最高23位 売上0.6万枚 | |
6 | 変身 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 5thアルバム『変身』収録曲 | |
7 | こころとあたま | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子,福岡晃子, 恒岡章,下村亮介 |
16thシングル 最高22位 売上0.5万枚 |
8 | いたちごっこ | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子,福岡晃子, 恒岡章,下村亮介 |
16thシングル両A面曲 |
9 | ときめき | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子,福岡晃子, 世武裕子,北野愛子 |
17thシングル 最高23位 売上0.5万枚 |
10 | 隣の女 | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子,福岡晃子, 世武裕子,北野愛子 |
17thシングル両A面曲 |
11 | きみがその気なら | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子,福岡晃子, 恒岡章,下村亮介 |
6thアルバム『共鳴』収録曲 |
12 | majority blues | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 18thシングル 最高41位 売上0.3万枚 | |
13 | 消えない星 | 福岡晃子 | 橋本絵莉子 | 18thシングル両A面曲 | |
14 | Magical Fiction | 福岡晃子 | チャットモンチー | 19thシングル 最高33位 売上0.3万枚 | |
15 | I Laugh You | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 配信シングル 初CD化 | |
16 | たったさっきから3000年までの話 | 橋本絵莉子 | 橋本絵莉子 | 2ndアナログ盤7インチシングル、7thアルバム『誕生』収録曲 |
リリースデータ
2018年10月31日 | 初登場6位 | 売上0.9万枚 | Ki/oon Records |
メンバー
橋本絵莉子 |
福岡晃子 |
高橋久美子[2005-2011] |
チャットモンチー3rdベストアルバム。2018年7月4日の日本武道館公演、7月22日の主催フェス「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 〜みな、おいでなしてよ!〜」を持って完結(解散)したことを受けてのオールタイムベストアルバム。全シングルA面曲とアルバムリード曲などをリリース順に網羅。DISC-1は高橋久美子在籍時代で前ベスト『チャットモンチーBEST〜2005-2011〜』とは全曲が重複(2曲追加)している。DISC-2は2人になって以降となっているが、6thアルバム『共鳴』以降のシングルは7thアルバム『誕生』に収録されていなかったため、「majority blues」〜「I Laugh You」はアルバム初収録、配信限定のままだった「I Laugh You」は初CD化となった。
完全生産限定盤はリミックスとレア音源を収録したDISC-3『Remixies & Rare Tracks』が付属する。通常盤が存在せず、本来の通常盤であるDISC-3無しのものが期間生産限定盤として扱われている。2種とも三方背ケース入りトールサイズ仕様+100ページ豪華ブックレット仕様で共通している(完全生産限定盤と期間生産限定盤の違いはDISC-3の有無のみ)。既に完結から3ヶ月が経過してメンバーはチャットモンチー(済)となっており、今作に向けての本人稼働によるプロモーションも無かったため、『誕生』で逃していたトップ10入りを果たしたものの、売上は『誕生』を下回り、再発盤除く最低売上、初の1万割れとなった。
『BEST MONCHY 1-Listening-』と題されているが、分割ベストではなく今作のみでCDのベスト盤としては完結している。連作となる『BEST MONCHY 2 -Viewing-』はBlu-ray/DVDの映像版ベストとなっており、全MVとベストライブ映像が収録されている。当初1ヶ月後の11月23日発売予定だったが制作の都合で延期され12月26日発売に変更された。
DISC-1
3人時代。前ベスト『チャットモンチーBEST〜2005-2011〜』に「サラバ青春」「バスロマンス」の2曲を足して後はアルバム曲も同じ選曲。なのでこれから入口にする場合は3人時代にしか興味が無いとかでない限りは前ベストは用済みで今作が上位互換盤という事になる。アイドル性の無い普通の3人組女性バンドで、曲もいわゆるロック雑誌系の硬派な感じで、そこまでポップに振り切っているわけでもない。過去女性バンドは派手さやアイドル性を打ち出して認知度を得ることが多かったため、こういった女性バンドが一定以上売れるというのはけっこう当時も珍しかった。「シャングリラ」辺りからはやはり1曲1曲に爆発力のある全歴史の中でもけっこう筆頭にキャッチーさのある楽曲が連投されていたように思うし、この時代はバンドがグングン飛躍していくのをそのまま体感できる。その上昇気流は3人でのバンドサウンドを複雑に突き詰めに突き詰めた「ヒラヒラヒラク秘密ノ扉」「風吹けば恋」で完全に行き着いてしまった感じもあり、3人組でのピークはこの頃だったなと改めて思う。以降はそれ以上を目指すというよりマイペースを取り戻したようなリラックスした雰囲気に変わるのでもし3人で続いていたとしてもしばらくは停滞気味な印象になっていたかもしれない。
DISC-2
2人になってメンバーが選んだのは2人でバンド。ベース福岡がまさかのやった事の無いドラムを猛練習してドラムへ転向、ドラムとギターボーカルを基本編成としてループマシーンを使って1度弾いた音源をループさせて重ねるような事はやっていたが、あくまで2人でのバンド演奏にトライした『変身』期の冒頭5曲はベースが基本入っていないのでベースが普段バンドサウンドにおいてどういう役割を果たしていたのかという事を感じさせてくれる(「変身」は福岡がベースに戻っていてドラムとギターを橋本が演奏している)。やはり何か抜け落ちていてスカスカして聞こえるが、普段このようにベースだけ抜けた音源を聞く機会が無いのでベースの重要性を確認できるのは資料的に面白い。
『共鳴』期は福岡が完全にベースに戻り、ドラムとキーボードに女性サポート、男性サポートそれぞれ各2名を加えて乙女団、男陣と称して使い分けての2つのバンド編成へと変わった。これまでほとんど使用していなかったキーボードサウンドが大幅導入されたり、曲調が変わったことで一気に別のバンドに変わったような印象。『変身』期はどちらかというとそれまでから音が抜けた印象で曲自体も割とチャットモンチー節みたいなものが感じられたが、この時期以降は何もかも別物になったように感じる。そしてここからは正直けっこう印象が薄くなっていてシングル曲でもあまり覚えてなくて今回改めて聞いてもあまり印象に残っていなかった。
その後はやや過渡期的な印象で、再び2人編成となり、福岡のドラム演奏も復活(ただしベースと両方弾いている曲が多い)。次に何をするのかまだハッキリしていないようなシングルが続いた後に最後は打ち込みを駆使したチャットモンチー・メカとなってやりきって完結。常に挑み続けたバンド活動だったが、やはり迷走気味な印象もあるし、選択した路線を極めるというよりは一通りやると満足して全く別の方向に飛んでいく…みたいな活動スタイルだったので、馴染む前に次に行ってしまい、ついていけきれなかったところはある。3人時代みたいにこれ以上は無いと思わせてくるところまで突き詰めてから別の方向へ行くという印象ではなく、とりあえずやってない事に挑んで満足、はい次!の繰り返しみたいな。
100Pブックレットには各楽曲の演奏・スタッフクレジットや全ディスコグラフィーなどが掲載されているが、事前に募集していたファンによる楽曲コメントが1曲ごとに4人ずつ、ロキノン運営の『音楽文』というリスナー投稿ブログに投稿されていた長文を加筆して掲載、「チャットモンチーの徳島こなそんそんフェス2018 〜みな、おいでなしてよ!〜」で設置していたメッセージノートに書かれたファンのメッセージをそのまま掲載…とプロのライターや本人コメントは一切なく全てファンの声のみで構成。
全アルバムを聞いてきて好きな曲もいくつかあるとはいえここに掲載されたファンほどの熱い思いは全く持ち合わせていないので、1曲1曲に個人的思い出を絡めて語られるファンの思いがここまでぎっしり書かれているとかなり置いていかれる感覚もあった。『音楽文』からの長文は個人の音楽ブログでの自分語り(自分の思い出とバンドの思い出を絡めて長文で語る構成のやつ)で、公式の作品に載せる文章としては何か違うのではないか(自分の話すぎないか)という感じがした。ファンによるファンのための…みたいな感じにはなっているし、それぞれの人生にチャットモンチーの曲が寄り添っていた…という事を強調する意図があるんだろうけど(このおかげで実際は末期にかけてはついていけなくて離れたリスナーや戸惑っていたリスナーも確実に多かったはずなのに全くそれを感じさせずに最初から最後まで常に高評価・高人気・全肯定の支持を得たままバンドを終えたように見せることが出来ている)、こういうのはFC会報などでやっていただいて、メンバーの思い出話とかスタッフの楽曲解説の方が好きだなぁ…と思う。
印象度★★★★☆
2019.2.21更新