Best of Coming Century〜Together〜
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 恋のシグナル | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 古池孝浩 | 新曲 |
2 | Wild Style | CHINO | 笹本安詞 | 鈴木雅也 | V6 15thシングル『IN THE WIND』C/W |
3 | 夏のかけら | 谷亜ヒロコ | 浅田直 | 小西貴雄 | 単独シングル 最高2位 売上30.5万枚 |
4 | HAVE A SUPER GOOD TIME | 浦塚勝人 | 笹本安詞 | 笹本安詞 | V6 7thアルバム『seVen』収録曲 |
5 | SPEEDER'S HIGH | motsu | motsu | motsu | V6 5thアルバム『"HAPPY" Coming Century, 20th Century Forever』収録曲 |
6 | Happy together! | 山田ひろし | 浅田直 | 浅田直 | 2ndVHS/DVD『?-question-』収録曲 フル初CD化 V6 4thアルバム『LUCKY』収録「Coming Century Non-stop Remix」の1曲としてはCD化されていた |
7 | silver bells | MEYOU, 笹本安詞 |
笹本安詞 | 笹本安詞 | V6 16thシングル『CHANGE THE WORLD』C/W |
8 | EVERY DAY | 永岡昌憲 | 永岡昌憲 | 永岡昌憲 | 1stVHS/DVD『SKY』収録曲 初CD化 |
9 | Theme of Coming Century(New Vocal) | JOHNNY.K | A.LEONARDI | 星野靖彦 | V6 1stシングル『MUSIC FOR THE PEOPLE』C/W 別バージョン D-ESSEX「Tokyo Tokyo」の日本語カバー |
10 | Be with you | 六ツ見純代 | TSUKASA | 鈴木雅也 | 新曲 |
リリースデータ
2002年12月11日 | 初登場6位 | 売上9.3万枚 | Produced by JULIE.K. | avex trax |
メンバー
森田剛 |
三宅健 |
岡田准一 |
Coming Centuryベストアルバム。CCCD。V6の年少組グループComing Century(通称カミセン)初アルバムにして初のベストアルバム。単独でのCDリリースは98年のシングル「夏のかけら」1作のみ、それ以外には映像作品を2作単独でリリースしていたのみで、主にV6のC/W、アルバムで楽曲を発表していた。今作には新曲2曲、唯一の単独シングル「夏のかけら」、単独リリースした映像作品で新曲として発表していた未CD化曲「Happy together!」「EVERY DAY」の初CD化2曲、V6のC/W、アルバムで発表していた楽曲から5曲を収録。「夏のかけら」はV6のベスト盤『Very best』に前年収録されたばかりで、「Theme of Coming Century」はNew Vocalと表記されたバージョン(※『Very best』収録音源同様に掛け声がTOKYOからComing Centuryに変更されているがそれ以外は今作の方が低音強めのミックスになっている以外新録音のボーカルなのかは判別できない)で収録されているため、アルバム初収録は新曲2曲と初CD化2曲、「Wild Style」「silver bells」の6曲となる。また06年のV6の2ndベスト『Very bestU』の限定盤Bには「silver bells」「恋のシグナル」が収録された。
初回盤の帯には"初回限定特典 カミセン・プレミアム・フォトブック(40P)封入!!!"と書かれているが別冊で封入されているわけではなく、ラスト4ページに歌詞とクレジットが記載されていてそれ以外のブックレットの大半が写真で構成され(ただし全ページモノクロ仕様)、これに伴いブックレットが厚いため収納可能な12mmサイズのやや厚いケースとなっている。通常盤はブックレットのページ数が少なく10mmの通常ケース仕様となっているため、帯が無くともケースの厚みで初回盤か通常盤の判断が可能。
V6の7thアルバム『seVen』が7月31日にリリースされ、その年末に唐突にリリースされたのが今作。直近でカミセン単独でリリースがあったわけでもなく、かなり謎なタイミングでの稼働だった上に、結局カミセン単独での作品はこれ以降途絶え、トニセンが08年に久々に単独シングルを出したのに続いて09年にミニアルバム『Hello-Goodbye』をリリースしたのみとなる。
V6は特に初期は若いカミセンを前面に出していて1st〜8thまで8作連続C/Wはカミセン枠だった。その後一時トニセン連投となり、マキシ化でC/Wが2曲以上になると15thが唯一カミセン、トニセン両方収録されるも、今度は6人全員のC/Wやリミックスが増えたため、結局13th、14th、17th〜19thもカミセンだけ…と、露骨に格差があったため、C/Wのカミセン曲だけでもかなりの曲数があり、アルバムでも毎回最低1曲はあったのでその気になれば2枚組にできるくらいに曲数はかなり溜まっていた。アルバム未収録も多かったが今作はそれらを一気にまとめるシングルコレクション(C/Wコレクション)的な方向性ではなく、アルバム未収録のC/Wにさほどこだわらずにベスト選曲して10曲に絞るというベストアルバムらしいベストアルバムとなった。ただ初アルバムにして結果的に唯一の単独フルアルバムとなってしまったので結果的にはこんな曲数絞る必要あった?という状態になってしまった。しかもV6のベスト盤『Very best』『Very bestU』でもDISC-2はカミセン、トニセンのベストも兼ねているため、被ってしまっている曲もチラホラある。
最初期の歌唱が未熟だった頃やラップ連投しまくっていた曲はあまり選出されずもう少し成長してからの楽曲が中心となっているため、初期から聞いていた場合は全員20代になって大人になった現在進行形のカミセンを感じられるアルバムだと思う。「Be with you」のラップにしても初期の頑張ってます感がなくなってだいぶこなれている。
新曲2曲のうち「恋のシグナル」は「夏のかけら」に続くシングルになっていてもおかしくないくらいポップな楽曲だが、ここで突如ユーミンが召喚できたのは謎すぎる。全体の感触もいいにはいいんだけど、やはり存在意義の点で中途半端さが否めず、今作でしか聞けない曲がもう少し揃っていたり、もう少しカミセンの成長をたどれるヒストリー的な構成になっていれば意味のある重要な単独ベスト盤になっていたんだけど…。カミセンだけ聞きたいとして手に取るベスト盤としてはちょっと微妙な1作。
印象度★★★☆☆
2021.7.15更新