HYBRID

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 バター NOB AJA 佐久間正英,CURIO  
2 ひまわり(アルバム バージョン) NOB AJA 佐久間正英,CURIO 2ndシングル 最高67位 売上0.8万枚
3 レイン レイン NOB AJA 佐久間正英,CURIO  
4 アイニイコウ NOB AJA 佐久間正英,CURIO  
5 君のすべてを見ていたい(アルバム ミックス) NOB AJA 佐久間正英,CURIO 2ndシングルC/W
6 真夏の夜 二人の夜 NOB,AJA AJA 白井良明,CURIO  
7 NO.2   AJA CURIO Instrumental
8 Mr.ダイナマイトのテーマ NOB AJA 佐久間正英,CURIO 3rdシングルC/W(改題カット)
「Mr.ダイナマイト2号のテーマ(AMAZON RIDER MIX)」に改題
9 風の宅急便 NOB AJA CURIO 3rdシングル(カット) 最高100位 売上0.2万枚
10 いつか見た夢 BRITAIN BRITAIN 白井良明,CURIO 4thシングル『粉雪』C/W(カット)
11 新世界(アルバム バージョン) AJA AJA 白井良明,CURIO 1stシングルC/W
12 ときめき NOB AJA 白井良明,CURIO 1stシングル 最高67位 売上0.5万枚
Bonus Track(2007年リマスター盤、現行配信版追加収録)
13 ひまわり Original Prototype ('96 August-Demo)       2ndシングル 未発表デモ音源
14 希望(ユメ)の島 Original PrototypeT ('96 August-Demo)       未発表曲 デモ音源1
15 希望(ユメ)の島 Original PrototypeU ('96 November-Demo)       未発表曲 デモ音源2

※編曲表記は無いが当時の公式サイトには記載

リリースデータ

1997年8月21日
2007年4月25日(リマスター)
初登場46位
300位圏外
売上2.1万枚
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PRODUCED BY 佐久間正英(1〜5,8)、白井良明(6,10〜12)、CURIO+LOUISE WILDE(7,9) Epic/Sony Records
Sony Music Direct

メンバー

VOCALS & SAX NOB
GUITAR & BACKING VOCALS AJA
BASS & BACKING VOCALS KASSAI
DRUMS,BACKING VOCALS & PROGRAMMING BRITAIN

CURIO1stアルバム。95年結成、97年4月9日にシングル「ときめき」でデビュー。ここまでの2作のシングルから4曲全てを収録。「ひまわり」はイントロ部分にラップ(叫び?)が追加され、「君のすべてを見ていたい」はミックス変更、「新世界」はC/W収録時は後半の長いインストが途中でフェードアウトして5分程度だったのが最後まで演奏されるフルバージョン(8分越え)となっている。佐久間正英、白井良明がほぼ半々でプロデュースを担当したがセルフプロデュースの曲もあり、2ヶ月後には唯一のセルフプロデュース曲の「風の宅急便」がシングルカットされ、C/Wには「Mr.ダイナマイトのテーマ」が別バージョン「Mr.ダイナマイト2号のテーマ(AMAZON RIDER MIX)」としてシングルカットされた。「いつか見た夢」はその次のシングル『粉雪』C/Wとしてシングルカットされた。

2007年にはEpic/Sony時代の3作のオリジナルアルバムがリマスター再発された。この際に各アルバムにボーナストラックが追加され、今作には「ひまわり Original Prototype ('96 August-Demo)」、「希望(ユメ)の島 Original Prototype T ('96 August-Demo)」、「希望(ユメ)の島 Original Prototype U ('96 November-Demo)」の3曲が追加された。デモ音源だが「希望(ユメ)の島」は未発表曲。完成版が発表されておらず、ライブで何度か披露したものの未完成のままお蔵入りになった模様。リマスター盤は即廃盤となっていて入手困難だが、2015年に今作の配信が開始された際はリマスター盤(の圧縮)で配信され、さらに各ストリーミングサイトにおいてもリマスター盤準拠で配信されているため、ボーナストラック3曲も配信では購入/視聴が可能となった。2007年当時にAJAがソニー公式で書き下ろしたボーナストラックの解説はこちら(既に消されておりアーカイブで閲覧可能)。

CURIOは今作の後の「君に触れるだけで」「粉雪」がロングヒットした事で当時リアルタイムにヒットチャートに接していたリスナーにはそれなりに知名度が高い(Jungle Smileの「おなじ星」辺りと同時期で同規模程度のネクストブレイク枠みたいな認識)。今作まではブレイクの兆しもあまり見えてない頃で個人的にも知らなかった。1stながら既にイメージに沿ったポップロックなアルバム。当初からヒットチャートで勝負できるような瑞々しい明るくポップな作風を特にシングルでは迷いなく打ち出している印象。ボーカルNOBがサックスプレイヤーでもあるためか、間奏でサックスを生かした編曲も多く彩りを与えている。ポップなシングル曲でも割とエレキギターが前に出ているが、アルバム曲ではさらにハードにギターを鳴らしてロックバンドとしての一面も見せていてこのバランス感覚はなかなか面白い。1曲目「バター」からボーカルまで加工されたけっこうダウナーな楽曲でCURIOが単なる中高生向け大衆ポップバンドではないというのを強烈に印象付ける。とはいえシングルだけ売れ線という剥離状態でもなく、ダウナーな曲もやりつつ概ねはポップな印象に寄せているので全体に聞きやすい。90年代以降のJ-POPが好きならまず外さない1作。

プロデューサー2名をほぼ半々で起用しているのが目を引くが、良く見ると録音のエンジニアは5名、ミックスエンジニアは4名とさらに多い。今作が概ねポップでロックな印象ながらもやや散漫にも感じるのはこんだけスタッフ変えまくって音作りの面で贅沢な試行錯誤をしていればそうなるのかなという気もする。CDが売れなくなった2000年代半ば〜2010年代以降なんてプロデュース、編曲、演奏、録音、ミックス全てを同じ人が手掛けるなんてのも別に珍しくはない。技術の進化も当然あるわけだけど、それにしても有名プロデューサーを半々で起用した上、同じプロデューサーでも曲ごとに違うエンジニアを次々に起用するような人件費のかけ方には90年代の贅沢さが垣間見える

 

HYBRID   HYBRID2007年リマスター盤  HYBRID配信 

印象度★★★★☆

2019.4.24更新、2024.2.14リマスター盤準拠で追加更新

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