Sweet & Bitter
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BUZZ | AJA | CURIO/吉田仁 | Instrumental | |
2 | ブランコ | NOB/AJA | AJA | CURIO/佐久間正英 | |
3 | SWEET & BITTER | NOB/AJA | AJA | CURIO/佐久間正英 | |
4 | 君に触れるだけで | NOB | AJA | CURIO/佐久間正英 | 5thシングル 最高14位 売上12.3万枚 |
5 | 欲望のはじまり | NOB | AJA | CURIO/吉田仁 | |
6 | メロディー | BRITAIN | AJA | CURIO/佐久間正英 | |
7 | BIG TODAY | NOB | AJA | CURIO/佐久間正英 | |
8 | クルージン | NOB | AJA | CURIO/白井良明 | 7thシングル『祈り』C/W(カット) |
9 | 素晴しき世界 | NOB/AJA | AJA | CURIO/佐久間正英 | |
10 | 粉雪 | NOB | AJA | CURIO/白井良明 | 4thシングル 最高29位 売上12.4万枚 イントロ追加のアルバムバージョン |
Bonus Track(2007年リマスター盤、現行配信版追加収録) | |||||
11 | オレンジのKISS | NOB | BRITAIN | CURIO&佐久間正英 | 5thシングルC/W |
12 | 君に触れるだけで Original Prototype ('96 November-Demo) | 5thシングル 未発表デモバージョン | |||
13 | 粉雪 Original Prototype ('96 August-Demo) | 4thシングル 未発表デモバージョン |
ストリングスアレンジ:深澤順(10)
リリースデータ
1998年7月29日 2007年4月25日(リマスター) |
初登場7位 300位圏外 |
売上12.2万枚 - |
Produced by 佐久間正英(2,3,4,6,7,9)、白井良明(8,10)、吉田仁(1,5) Co-Produced by 川面博(2,3,4,6,7,9) |
Epic Records Sony Music Direct |
メンバー
Vocal / Chorus / Alto & Soprano Sax / Tambourine | NOB |
Electric Guitar / Acoustic Guitar / Chorus | AJA |
Bass Guitar / Chorus | KASSAI |
Drums / Chorus / Organ / Synthesizer | BRITAIN |
CURIO2ndアルバム。前作から11ヶ月ぶり。前作以降の2シングルを収録。「粉雪」には新たにストリングスのイントロが追加されたが、10曲目を直接再生すると新たに追加されたストリングスのイントロが途切れたところから始まる。9曲目から連続で再生する(もしくは10曲目再生直後に直接巻き戻す)と10曲目のマイナスカウント部分(ギャップ部分)からイントロが収録されているので前の曲の最後から連続再生していないとフルで聞けない仕様となっている。配信音源、リッピングして取り込んだ音源、マイナスカウントが無いプレイヤーではイントロは9曲目のラストに入る。このタイミングはアーティスト及び制作者の意図によるものだと注記されている。「粉雪」は初登場から2週連続29位、冬の間中ランクインするロングヒット(100位以内12週ランクイン)してシングル最大ヒットを記録、アニメ『るろうに剣心』OP「君に触れるだけで」は自身最高位となる初登場14位から4週連続19位に居座り(100位以内8週ランクイン)して同等の売上を記録。今作はシングル含めても初のトップ10入りにして唯一のトップ10入りとなり、今作もまたシングル2作と同等の売上を記録した。
2007年にはEpic/Sony時代の3作のオリジナルアルバムがリマスター再発された。この際に各アルバムにボーナストラックが追加され、今作にはC/Wの「オレンジのKISS」とシングル2作のデモ音源「君に触れるだけで Original Prototype ('96 November-Demo)」「粉雪 Original Prototype ('96 August-Demo)」の3曲が追加された。リマスター盤は即廃盤となっていて入手困難だが、2015年に今作の配信が開始された際は2007年盤仕様で配信されたため、ボーナストラック3曲も配信では購入/視聴が可能となった。2007年当時にAJAがソニー公式で書き下ろしたボーナストラックの解説はこちら(既に消されておりアーカイブで閲覧可能)。
トップ10ヒットではなかったが「粉雪」「君に触れるだけで」はどちらも下位で粘るチャートアクションをして10万枚を越えるヒットを記録。「粉雪」は本当に曲がじわじわ冬の間中広がっていく感じのヒットだったが、「君に触れるだけで」の方はアニメ『るろうに剣心』タイアップでヒットしていた。当時をリアルタイムで体感していれば2曲ともあるいはいずれかの曲は聞いたことがあるヒット曲だったと思う。レミオロメンの「粉雪」がヒットして以降も"「粉雪」といえばCURIO"だと一部で言われるくらいには記憶されたヒット曲だったようだ。個人的にもこの2曲のヒットでCURIOを知った…がリアルタイムでは今作がトップ10ヒットしたまでは把握していたが直接手に取るまでには至らなかった。しかも今作を最後にボーカルNOB逮捕のニュースまで記憶が全くない。結果的に今作が人気のピークとなり、もう1つブレイクしきれなかった。
今作にも3人のプロデューサーが参加しているが佐久間正英中心となり、さらに今作では3人のプロでデューサーがそれぞれエンジニアを1人ずつ起用しているので録音、ミックスのエンジニアもそれぞれ3人ずつ。エンジニアだけで4,5人起用していたようにとっちらかった前作に比べると売れ線のポップロックサウンドという軸をより強く固めたようなこれぞCURIOというイメージを決定づけた1作になった。前作同様にアルバムではもっとハードだったりダウナーな部分も見せているんだけど、全体のポップな印象はEPIC時代3枚のアルバムの中でも今作が1番強いし、ベスト盤以外で最初にCURIOを聞くなら今作だと思う。今回は10曲と絞って合計44分とコンパクトにまとまっているのもあってより聞きやすい。
飛躍してまだその途中という感じもあるんだけど、飛躍してここが頂点になってしまったのは否めない。しかし底抜けに明るい「君に触れるだけで」はポップなCURIOの最上級、そして「粉雪」は当時は珍しかったストリングスを生かした切ないウィンターソングになっていて他の楽曲含めても一味も二味も違うし、1つ飛び抜けた名曲だったと思う。
印象度★★★★☆
2019.5.7更新、2024.2.21リマスター盤準拠で追加更新