第七章「美しくってごめんね」
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 桃色スパークリング | つんく | つんく | 平田祥一郎 | 16thシングル 最高6位 売上2.4万枚 |
2 | ひとり占めしたかっただけなのに | つんく | つんく | 湯浅公一 | |
3 | 行け!元気君/萩原舞 | つんく | つんく | 板垣祐介 | 萩原ソロ |
4 | 世界一HAPPYな女の子 | つんく | つんく | 宅見将典 | 17thシングル 最高6位 売上2.0万枚 |
5 | ズンタカマーチ〜人らしく生きよう〜 | つんく | つんく | 高橋諭一 | |
6 | 都会のネオンが驚くくらいの美しさがほしい/岡井千聖 | つんく | つんく | 近藤圭一 | 岡井ソロ |
7 | 輝け!放課後/中島早貴 | つんく | つんく | オダクラユウ | 中島ソロ |
8 | 幸せの途中 | つんく | つんく | 大久保薫 | 2ndコラボシングル『超HAPPY SONG』の片割れ |
9 | 甘酸っぱい春にサクラサク/Berryz工房×℃-ute | つんく | つんく | 宅見将典 | 1stコラボシングル 最高8位 売上2.5万枚 |
10 | 青春劇場(℃-ute ver.) | つんく | つんく | 高橋諭一 | 12thオムニバス盤『プッチベスト12』収録曲 Berryz工房×℃-ute名義の曲の℃-ute単独バージョン |
※シングル200位以内データ
リリースデータ
2012年2月8日 | 初登場15位 | 売上0.7万枚 | Produced by つんく♂ | Zetima |
メンバー
矢島舞美 |
中島早貴 |
鈴木愛理 |
岡井千聖 |
萩原舞 |
℃-ute7thアルバム。メジャー6枚目。前作より10ヵ月でのリリース。シングル2作のほか、Berryz工房×℃-ute(ベリキュー)名義でリリースした「甘酸っぱい春にサクラサク」と『プッチベスト12』に収録された「青春劇場」を収録。「甘酸っぱい春にサクラサク」はそのまま、「青春劇場」はそれぞれのみのバージョンで2週間後に発売されたBerryz工房の8thアルバム『愛のアルバムG』にもこの2曲は収録されている。また今作のバラード「幸せの途中」と、『愛のアルバムG』収録のアップナンバー「Because happiness」にはそれぞれ仕掛けがあると発表されており、4月になって2曲を同時再生すると1つの曲になる事が判明した。つんくは発売後も誰にも気づかれそうにないので夏頃にコンサートで発表することを考えていたが、一部ファンの指摘で発覚したことに合わせて早急に公式発表され、合体バージョンも公式youtubeで公開された。初回盤はジャケットメイキングと「世界一HAPPYな女の子」ソロバージョン5人分を収録したDVD付。つんくによるセルフライナーはこちら。
スマイレージも増えてさらに年間手がけなくてはならない曲数が増えている中で、1年経たずにアルバムを出すとは予想外。さすがにBerryz工房と2曲を重複させて共に全10曲と前作より曲数を減らして乗り切っているがクオリティは特に落ちていない印象。今回は1曲目がシングルだがどうやら奇数アルバムではシングルが1曲目、偶数アルバムではタイトルチューンを用意するという法則になっているようだ(色々細かいこだわりがあるらしいのでこれもたぶんそう)。いつもほとんど歌っている鈴木、矢島のソロ曲が無く、今回は中島、岡井、萩原にソロを用意してスポットを当てているのが今作最大の特徴。この3人はソロで歌うのはどうやら初のようで、結果的には幅も出ているし、概ね似たような軽めの曲という流れの中でも「ズンタカマーチ〜人らしく生きよう〜」みたいなギミック満載の曲があったりもするので、そこまで一本調子にはならずに意外と飽きずに聞ける。コンパクトにすっきりまとまって聞きやすい1作だ。個人的に今回はシングル曲が今までよりも耳に残ったので前作よりも好印象だった。ただ唯一あからさまに微妙なのが「青春劇場(℃-ute ver.)」。わざわざ℃-uteオンリーのバージョンと表記したにも関わらず、終始℃-uteの歌唱と一緒に妙に凛々しいおっさんが美声を響かせている。つんくを始めとした男性コーラスの音量がデカい曲はハロプロの中でも珍しいものではないが、これはコーラスのレベルではなく、featuring表記するか「&」の扱いでクレジットすべきレベルだ。一応クレジットではコーラスがつんくと竹内浩明という今までも多く担当していた人物となっているが…一体何でこんなことに…。
あと合体させると1つの曲になるというアイデアはなかなか面白く、つんくプロデュースの音楽的こだわりを改めて分かりやすく示した一例だったと思う。しかし、つんくがどこまでアレンジに関与しているか分からないが、別々に作った曲を合体させたというよりかは、1つの曲を分解したような感じもする。いずれにせよアップとバラードなので合体させる段階ではアレンジが噛み合ってないと無理だ。発覚と同時につんくは枯れていなかった!的な論調でつんくだけが賞賛されていたが、むしろ苦労したのは大久保薫なんじゃないかと思う。
印象度★★★☆☆