Diamonds
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 虹の彼方へ | 池森秀一 | 池森秀一、時乗浩一郎 | Steve Good | |
2 | ダイヤモンド | 池森秀一 | 山根公路、池森秀一 | CHOKKAKU | 33rdシングル 最高26位 売上1.1万枚 |
3 | Family | 池森秀一 | 山根公路 | 山根公路 | |
4 | Starting Over | 池森秀一 | 織田哲郎 | 葉山たけし | 32ndシングル 最高22位 売上1.0万枚 |
5 | ロッソ!! | 池森秀一 | 池森秀一、時乗浩一郎 | Steve Good | |
6 | 東京 | 池森秀一 | 池森秀一、時乗浩一郎 | Steve Good | |
7 | Life is | 池森秀一 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
8 | Sail away | 池森秀一 | 田川伸治 | 田川伸治 | |
9 | 上海ロックスター | 山根公路 | 山根公路、池森秀一 | Steve Good | 山根公路メインボーカル |
10 | By myself | 池森秀一 | 山根公路 | 山根公路 | |
11 | 扉 | 池森秀一 | DEEN | 田川伸治 |
No | タイトル | 備考 |
1 | Making of "Diamonds" | メイキング映像 アルバム制作ではなく、シングル「ダイヤモンド」選出、MV撮影などボビー・バレンタイン監督絡みの映像 |
2 | Starting Over VIDEO CLIP | 32ndシングル VIDEO CLIP(ラストカットでバレンタイン監督が登場するVer.) |
3 | ダイヤモンド VIDEO CLIP | 33rdシングル VIDEO CLIP |
リリースデータ
2006年10月11日 | 初登場20位 | 売上1.0万枚 | Produced by DEEN&時乗浩一郎、鎌田俊哉(2) | BMG JAPAN |
メンバー
Vocal&Background Vocals | 池森秀一 |
Keyboards,Vocal,Background Vocals&Synthesizer Programming | 山根公路 |
Electric Guitar,Acoustic Guitar,Percussions,Background Vocals&Synthesizer Programming | 田川伸治 |
DEEN8thアルバム。2年2ヵ月ぶりのオリジナルアルバム。前作以降04年のシングル「愛の鐘が世界に響きますように…」は未収録。06年になってからの2シングルを収録。今作からサポートメンバーがライブのサポートメンバーと同じBass:宮野和也、Drums:HIDEでほぼ固定となった。また『The Best キセキ』で初めて個人名義での編曲表記がされていたが今作でもDEEN名義での編曲ではなく個人表記となっている。初回盤はシングル2曲のビデオクリップとバレンタイン監督絡みでのメイキング映像を収録したDVD付。店舗別特典でスリーブケースも付属した。
当時千葉ロッテマリーンズの監督だったボビー・バレンタインは95年に監督をしていた際にDEENを聞いてファンになった(日テレのプロ野球中継テーマ曲タイアップだった「未来のために」を聞いたとか…)とされており、この時期になってメンバーとの交流が盛んになっていた。前年05年に優勝した際には池森が詩を贈った(この詩は翌年の「ダイヤモンド」C/W「光の珠〜The shining ball〜」の元になった)。そしてこの06年にはついにロッテの公式イメージソングを依頼され「ダイヤモンド」が制作された。
今回はAORから路線を一新して最新型DEEN's ROCKを掲げ、ほぼメンバー+宮野・HIDEによるギター、ベース、ドラム、キーボードのバンドサウンドを主体としたシンプルなロックアルバム。『The DAY』の頃とは違い硬派さよりもここまで培ってきたDEENらしい暖かさや、AOR期に路線の都合上あまり無かったライブで盛り上がるような曲というのを意識したような方向性。山根メインボーカルの「上海ロックスター」もライブのMCやソロコーナーでオモシロキャラが開眼しつつあり、それをもっと打ち出していこうと池森が積極的な姿勢を見せ、FC限定で山根のソロアルバムを作ったりしていたが、より本格的に山根ソロコーナーをライブの目玉として盛り上げていく流れの中で生まれた1曲。この上海ロックスターは形を変えながらシリーズ化していき、DEENライブのアンコール定番となっていった。
AORになった時もそうだったが、今回も前触れなくいきなり別のバンドに変わったかのようでもあり、かなり驚いた。「Starting Over」は『The Best キセキ』の「TWELVE」の延長戦にある楽曲だし、一応タイトルチューンだというのに「ダイヤモンド」は今作の中で唯一打ち込みサウンドのため特段に浮きまくり。先行シングル2曲では今作に至るような兆候が全く無いどころか、正直未収録でも良かったんじゃないかというくらい浮いている。このためシングル2曲を飛ばして聞くと統一感のあるDEEN'S ROCKなアルバムとして聞ける。
これに伴い池森のボーカルスタイルはファルセットを多用していたAOR期から一転して、低音から現在出来る範囲内で力強い感じに変わった。00年以前の曲から今作の曲をいきなり聞くとかなり全体に低く聞こえるが、AOR期での激変からすると以前に少し戻ったような感じでもあった。
いずれにせよ初期はほぼ曲を聞かせるだけだったDEENのライブ(LIVE JOY)がソロコーナーやMCの時間を増やしたり色々と"JOY"の部分を発展させていく中で、よりライブを盛り上げるアルバムとして今作が誕生したという事だったんだと思う。今作を経てからのLIVE JOYはよりスタイルを確立し、日本武道館ライブへつながっていくような動員の伸びも確かにあったらしい(この頃のMCで最近ライブの動員が伸びていると発言していた)。ライブに行っていないリスナーにとっては何でセルフカバーを経てこうなったのかなかなか謎な感じではあると思うんだけど、ライブを軸に考えての今作だったのかなと。
初回特典DVD
基本的にボビー・バレンタイン監督スペシャル。メイキング映像はアルバムのメイキングではなく基本的にシングルの「ダイヤモンド」メイキング。まず「ダイヤモンド」「扉」の2曲のデモを聞かせて監督が「ダイヤモンド」を選択するシーン、「Starting
Over」のPV撮影のラストシーンで監督が現れた部分のメイキング、ロッテ球場で「ダイヤモンド」を披露するDEENの様子などを経て、メインは「ダイヤモンド」のPV撮影メイキングである。結局すべてに監督が登場するという癒着っぷりが炸裂するのはちょっとやりすぎ…。こういうロックを掲げるに至った経緯とかアルバム本体のメイキングを見たかった…。
印象度★★★★☆
2019.3.27修正