DEEN LIVE IN CITY 2021〜City Pop Chronicle〜
No | No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
BD | CD | ||||
1 | 1 | DOWN TOWN | 伊藤銀次 | 山下達郎 | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』収録曲 シュガー・ベイブのカバー |
2 | 2 | バカンスはいつも雨 | 杉真理 | 杉真理 | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』収録曲 杉真理のカバー |
3 | MC | ||||
4 | 3 | このまま君だけを奪い去りたい | 上杉昇 | 織田哲郎 | 1stシングル |
5 | 4 | 永遠の明日 | 池森秀一 | 池森秀一 | 34thシングル |
6 | MC | ||||
7 | 5 | 埠頭を渡る風 | 松任谷由実 | 松任谷由実 | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers
only〜』収録曲 松任谷由実のカバー 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』初回盤ボーナストラックと同一音源 |
8 | 6 | プラスティック・ラブ | 竹内まりや | 竹内まりや | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers
only〜』収録曲 竹内まりやのカバー 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』通常盤ボーナストラックと同一音源 |
9 | 7 | Negai | 池森秀一 | 山根公路 | 36thシングル |
10 | 8 | 悲しみがとまらない | 康珍化 | 林哲司 | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers
only〜』収録曲 杏里のカバー 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』配信版ボーナストラックと同一音源 |
11 | 9 | 君は1000% | 有川正沙子 | 和泉常寛 | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers
only〜』収録曲 1986オメガトライブのカバー 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』完全生産限定盤(FC限定)ボーナストラックと同一音源 |
12 | 10 | Dance with my Music | 池森秀一 | 池森秀一・ 山根公路 |
9thアルバム『DEEN NEXT STAGE』収録曲 |
13 | 11 | 瞳そらさないで | 坂井泉水 | 織田哲郎 | 5thシングル |
14 | 12 | ひとりじゃない | 池森秀一 | 織田哲郎 | 9thシングル |
15 | 13 | 星降る夜、この星で | 池森秀一 | 田川伸治 | 10thアルバム『LOVERS CONCERTO』収録曲 |
16 | MC | ||||
17 | 14 | 間違いない世界 | 池森秀一 | 山根公路 | 5th配信シングル |
18 | 15 | 夢であるように | 池森秀一 | DEEN | 13thシングル |
特典映像 -Studio Special Live- | |||||
1 | このまま君だけを奪い去りたい | 1stシングル | |||
2 | プラスティック・ラブ | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』収録曲 竹内まりやのカバー | |||
3 | 君は1000% | 3rdカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』収録曲 1986オメガトライブのカバー | |||
4 | 夢であるように | 13thシングル |
No | No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
BD | CD | ||||
1 | 1 | about long night | 池森秀一 | 山根公路 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 |
2 | MC | ||||
3 | 2 | drive alone | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
4 | 3 | urban honey night | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
5 | MC | ||||
6 | 4 | tokyo wind | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
7 | MC | ||||
8 | 5 | 思い出にできるから… | 池森秀一・ くどうたけし |
くどうたけし | 25周年ベスト『DEEN The Best FOREVER』FC限定盤付属『DEEN
The LAST』収録曲 池森秀一ソロ名義の曲でソロコーナー扱いだが山根も演奏参加 |
9 | MC | ||||
10 | 6 | dawn patrol | 山根公路 | 山根公路 | 山根公路ボーカル曲 ソロコーナー扱いで池森は不参加 |
11 | MC | ||||
12 | 7 | twilight chinatown | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
13 | 8 | cause | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
14 | 9 | cosmic rendez-vous | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
15 | 10 | off limit | 池森秀一 | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 | |
特典映像 Music Video | |||||
about long night | 19thアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』収録曲 Music Video |
リリースデータ
2021年11月10日 | 音楽Blu-rayチャート10位圏外(総合26位) 音楽DVDチャート30位圏外(総合38位) |
売上不明 | Epic Records |
メンバー
Vocal | 池森秀一 |
Keyboards | 山根公路 |
Support Members | |
Guitar | 侑音 |
Bass | 石田純 |
Drums | 北村望 |
Saxphone | ヒロムーチョ(AOR NIGHTのみ) |
DEEN29th映像作品。シティポップのカバーアルバム『POP IN CITY〜for covers only〜』とオリジナルアルバム『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』をリリースして行った2つのツアーをセットにした作品で2021年4〜5月に行ったツアー『DEEN LIVE JOY-Break23〜POP IN CITY〜』4月23日Zepp DiverCity TOKYO公演、2021年8〜9月に開催したビルボードツアー『DEEN AOR NIGHT CRUISIN'〜5th Groove〜』8月6日ビルボードライブ東京公演2nd Stageの模様をそれぞれ全曲収録。特典映像として2021年5月30日に配信したTikTok LIVE「DEENの365日City Popとそば三昧」でのスタジオライブ映像4曲と「about long night」MVを収録。
初回生産限定盤は2Blu-ray+同内容の2CDが付属する。通常盤は2DVDのみ。
DISC-1,3の4曲は『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』4種(初回・FC限定・通常・配信)で振り分けられたボーナストラックとして収録されていたLive at Zepp DiverCity Tokyoと同一音源と思われる。
Zepp DiverCity TOKYOは2daysのうちの2日目、ビルボードライブ東京は2days+1日2公演のうちの2日目の2nd Stageでいずれもツアー2日目で初日に続く同会場公演となる(東京から始まって地方というスケジュール)。『DEEN AOR NIGHT CRUISIN'〜5th Groove〜』は全て1日2公演で1st Stage、2nd Stageでセットリストが異なり、2nd Stageは『TWILIGHT IN CITY 〜for lovers only〜』中心、1st Stageは過去のAOR NIGHT同様の02〜04年のAOR三部作アルバム中心のセットリストとなっていた(実質的な別料金二部制)。今作のシティポップコンセプトと異なるため収録されなかったが、1st Stageは12月のアルバム『シュプール』のFC限定盤のみ付属Blu-rayとして限定商品化された。
『DEEN LIVE JOY-Break23〜POP IN CITY〜』は当初アルバム発売直後の1〜2月開催予定だったが、新コロ延期により4〜5月、最終大阪公演のみさらに延期されて7月に開催された。延期に伴って当初予定されていたZepp Tokyoから近くのZepp DiverCity Tokyoへと会場が変更になった。Zepp DiverCity Tokyoは2012年に開業していたが、何故かDEENはこれまで1度も使用せず、Breakツアー東京公演は2015年以降Zepp Tokyoのみを使用し続けていたため今回が初めてのDiverCity Tokyoでのライブとなり、同年末にZepp Tokyoが閉館したため、本来このツアーが最後だったはずが前ツアーが最後のZepp Tokyo公演となった。2人になって以降のサポートドラマー矢野顕太郎は21年1月を最後に突如SNS、公式サイトの更新が停止、活動も停止、このツアーからサポートドラムは北村望に交代になった。矢野顕太郎は8月29日にブログを更新して、1月20日の自身出演ライブ直前(DEENではない別のサポート)にくも膜下出血で倒れてそのまま入院していたとの事。矢野氏が引き続きサポート担当予定だったとするとDEENのツアーは1月7日には延期を発表していたが、開催されていた場合は1月22日からだったため2日前に出演不可になっていた事になる。
『DEEN AOR NIGHT CRUISIN'〜5th Groove〜』は東京・大阪・横浜のビルボード会場で8月に東京大阪は2日ずつ、横浜は1日のみ行う予定で陽性者MAX期だった東京・大阪公演は延期せずに開催されたが、1番最後の横浜公演は1ヶ月延期された。いずれにしても全公演緊急事態宣言直下での開催となり、元より状況を見越して普段より早めの公演時間に設定されていたがそれよりもさらに時間を早めての開催となった。これに伴い当初演出予定だったステージ裏を開放して外の夜景を見せるという演出が真昼間すぎて逆光になりステージが見えなくなるという理由でカットされた事がMCでも語られている。
DISC-1,3『DEEN LIVE
JOY-Break23〜POP IN CITY〜 2021.4.23 (FRI) Zepp DiverCity TOKYO』
こちらは通常のツアーとして開催しているが、制限が厳しかったためか、公演時間は1時間15分程度しかなく、曲数も少ない。普段であれば編集でMCカット&数曲カットしたような収録時間だがこれでどうやらフル収録っぽい。2人になってからアコースティックコーナーが削除され、トークも減らされていたとはいえ、いつも怒涛の勢いで駆け抜ける後半メドレーがバッサリ消え去って単なるショートサイズ「瞳そらさないで」&「ひとりじゃない」2連投で終わってしまうのでかなり短く感じる。こればかりは仕方ない。仕方ない中で盛り上げようと頑張っているが、恐らく観客が思う以上にステージから見える光景が異なり過ぎていてけっこう辛いのではないか。観客も観客で拍手しかできないし、やはりいつまでもこの状態だといかに強固な固定ファンでもじりじり減っていってしまうのは避けられないだろうなと思う。料金据え置きどころかむしろ上がってこの公演時間圧縮と制限では、いくら苦境の中でライブ運営に携わる人たちへのお布施と捉えていてもいつまでもお布施していられる余裕が客側にあるとも限らない。
カバーアルバムからは6曲を披露。山根ソロ「Ride on time」も無いし、シティポップ再ブームの筆頭曲の1つ「真夜中のドア/Stay With Me」も無いというのは意外だ。残るは最定番四天王(このまま・瞳・ひとりじゃない・夢であるように)と最新曲「間違いない世界」+10数年前の少々懐かしい曲たちという構成。四天王と「間違いない世界」を除く楽曲は全て『DEEN NEXT STAGE』『LOVERS CONCERTO』という2009年作品(「永遠の明日」のシングルは08年12月)に限られている。何故2009年作品にガッツリ集中したのかは分からないがたまたま聞き返して池森さんマイブームだったのだろうか。「永遠の明日」もたまにしか聞けないが、「Negai」なんかレア曲の類に入る曲だし、「星降る夜、この星で」も発売当時のBreak14と2014年武道館以来じゃないだろうか。この時期は定番曲を外れると放置されっぱなしになりがちなので久々に聞けるのはかなり嬉しい。相変わらず戻ったキーの声は絶好調で、今回は決死の表情も前回までほどではなくなってきてだいぶ慣れてきた感もある。改めて何をどうしたら40代終盤でキーを戻して50代になってキープできるんだろうか…。
Studio Special LiveはTikTok配信なので画面がスマホ仕様(超縦長)のまま。侑音のギターとの3人編成で「このまま君だけを奪い去りたい」「夢であるように」は3人演奏、カバー2曲は同期のリズムを混ぜての演奏となっている。カバー2曲よりも定番の「このまま君だけを奪い去りたい」「夢であるように」の方がむしろ演奏アレンジがちょいレアな感じ。「このまま君だけを奪い去りたい」での侑音のアコースティックギターは既出のアコースティックバージョンのアルペジオ主体ではなく、ストローク演奏主体になっていて、あくまでメンバー山根ピアノをメインにしてギターはサポートといった意識で組み立てている感じ。田川在籍時はこれが逆だったので(ギター主体)このアレンジはちょっと新鮮だった。
DISC-2,4『DEEN AOR
NIGHT CRUISIN'〜5th Groove〜 2021,8.6 (FRI) Billboard Live
TOKYO』
ビルボードで行うAOR NIGHTシリーズでの開催となったが、元々食事を楽しみながら落ち着いたAOR路線の曲中心に聞かせるスタイルの公演なので、観客がおとなしく座っていて歓声が無かったりしても通常ツアーほどの違和感は無く、現状に割と適したライブスタイルに見える(むしろこの会場で必要以上にキャーキャー騒ぐと場違いである)。セットリストもこのAOR
NIGHTでは90'sヒット曲はやらず、いつもの曲自体が02〜04年のAOR三部作となるが、二部制をソロ曲だけ変更とするのではなく前回に続いて従来のAOR
NIGHTと新作アルバム中心の二部構成にして(ただでさえ通常公演より料金が高いのに実質別料金二部制をやられると合わせてチケット2万近くになってしまうという問題はある)、こちらは『TWILIGHT
IN CITY 〜for lovers only〜』中心。中心というか10曲中「city
Lights」だけ省かれて、ソロコーナー扱いでレア曲な「思い出にできるから…」を引っ張り出してきた全10曲。普段は10数曲披露しているのでやはりビルボードでもやや圧縮されて、1時間程度ではあるが、新作アルバムほぼ全曲フル披露される機会は意外とないので有意義なライブだと思う。でも「off
limit」で終わってしまうのはなんだか唐突だな…。挨拶もなしに演奏終了で映像が終わってしまうのもあるが実際はどうやって終演したんだろうか。
サポートが通常バンド編成にSAX1人入れただけなので生演奏の強度はやや弱め。前回はサポートギターにダイスケを入れてギターを補強する試みをするもブラス全部同期だったので、今回ブラスサウンドが多めのアルバムで全部同期になってしまうよりはマシだけど…といったところか。新コロの影響もあるのかもしれないが(人を増やせば増やす分だけ誰か1人引っかかって一挙中止&隔離にかけられる可能性が高くなってリスキー)、東北ツアーのサポートがバイオリン1人で他の弦を同期で混ぜるとかやっていたので、サポート起用削りがちな傾向は新コロ以前からあった。ちょっと気になるところ。
演奏も歌も安定していて良いライブだが、CD以上でも以下でもなく…といった感じであまりライブで印象が変わる感じでもなかった。2公演含めてとにかく時間がいつもより短いのであっさり見れるのはいいんだけどやはり制限が多いのは映像でも伝わってくるので、演奏自体はいいんだけどライブ全体ではまずまず、そこそこ以上に持っていくのは難しいところがある。このご時世で開催してくれてありがとうとは個人的には思うが、人によってはこんな時期に開催されても行けないとかもっと過激に今ライブやるんじゃねぇよという人もいるだろうしで難しく、しかしいつまでも何もしないわけにはいかないし…。DEENの場合、それでもかなりうまく立ち回っていて上手い事隙間を突いてライブを開催できている。ツアーが丸々無くなってしまったものは無い。今回初めてBreak23が全公演延期になったが、臆せず仕切り直して数ヶ月延期で開催できた。2020年から1度延期しても2度延期3度延期と延期に次ぐ延期になったり、完全中止になってしまうミュージシャンも多かっただけに、けっこう英断に次ぐ英断で開催してきているように思う。しかもまだ1度も配信ライブをやっていない。配信ではダメだとか強いこだわりがあるのかどうかは分からないが、意外とやれる範囲で最大限攻めてライブをやっている感もあるし、MCでも不必要に暗い現実に触れたり医療従事者感謝云々と言い出したりせずになんとか今を乗り越えよう程度な感じで前向きだったりして、虎視眈々と正常化まで耐え抜こうとしている感じ。恐らくライブは非日常な空間であり、日常を忘れて楽しんでもらう場所という意識が強いのだと思う。だから配信をやらないし、MCでそれ系の語りを入れたりもしないし、なんとか途切れず開催したいという事なのかも。なんとか持ちこたえてほしい。
ドラムの良し悪しは正直良くは分からず極めて感覚的なものだけど、矢野顕太郎が激しすぎずおとなしすぎずでバランスよくDEENとの相性が凄くいいんじゃないかと好印象だったのもあって、新ドラマーとなった北村望はロック系のドラマーっぽくややパワー強めな感じがする。なんでもかんでもドッカドカのパワータイプで最も声に張りが無かった00年代半ばの池森さんの声との相性が明らかによろしくなかった初期のHIDEよりは対応が幅広い感じはする。
印象度★★★☆☆
2021.11.21更新