マリアージュ

DISC-1
マリアージュ
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 心から君が好き〜マリアージュ〜<Album Mix> 樹林伸・池森秀一 田川伸治 田川伸治 39thシングル 最高22位 売上0.5万枚
2 Shining so Beautiful 池森秀一 田川伸治 田川伸治  
3 神の雫 樹林伸 山根公路 山根公路  
4 ハリネズミのジレンマ 樹林伸 田川伸治 田川伸治  
5 雨がいつか上がるように<Album Mix> 樹林伸 山根公路 山根公路 39thシングルC/W
6 リオの嵐 池森秀一 田川伸治 田川伸治  
7 Come on! 池森秀一・山根公路 山根公路 山根公路 山根メインボーカル曲
8 AMONG STARS   田川伸治 田川伸治 田川ソロ インスト
9 Flower<Album Mix> 池森秀一 山根公路 山根公路 38thシングル『Brand New Wing』C/W
10 Road to My Life 池森秀一 田川伸治 田川伸治  
11 君へのlove song 池森秀一 田川伸治 田川伸治  

 

DISC-2
Triangle Cover Album
No タイトル 作詞 作曲 編曲 原曲・セルフカバー回数
1 このまま君だけを奪い去りたい 上杉昇 織田哲郎 田川伸治 1stシングル 3回目
2 ひとりじゃない 池森秀一 織田哲郎 田川伸治 9thシングル 3回目
3 瞳そらさないで 坂井泉水 織田哲郎 大平勉 5thシングル 5回目
4 Teenage dream 坂井泉水 栗林誠一郎 山根公路 6thシングル 2回目
5 夢であるように 池森秀一 DEEN 田川伸治 13thシングル 2回目
6 未来のために 池森秀一 池森秀一・宇津本直紀 山根公路 7thシングル 4回目
7 翼を広げて 坂井泉水 織田哲郎 山根公路 2ndシングル 2回目
8 君さえいれば 小松未歩 小松未歩 田川伸治 15thシングル 2回目
9 哀しみの向こう側 池森秀一 池森秀一・山根公路 大平勉 21stシングル 初
10 歌になろう 池森秀一 田川伸治 田川伸治 10thDVDLIVE JOY 2007-2008 JAPAN ROAD 47+6』特典CD収録曲
9thアルバム『DEEN NEXT STAGE』収録曲 初

DISC-3 DVD(初回盤のみ)
DEEN LIVE JOY-Break16〜Graduation Party〜 2012.1.28 ZEPP TOKYO

リリースデータ

2012年8月8日 初登場23位 売上0.6万枚 Produced by DEEN Ariola Japan

メンバー

Vocal&Back-up Vocals 池森秀一
Keyboards,Vocal&Back-up Vocals 山根公路
Guitar,Percussion&Back-up Vocals 田川伸治

DEEN13thアルバム。オリジナルアルバム『マリアージュ』、セルフカバーアルバム『Triangle Cover Album』の2枚組。サポートメンバーを一切入れずにメンバー3人だけで制作されている。池森が愛読しているという漫画「神の雫」原作者である樹林伸が作詞で4曲に参加している。樹林伸は様々なPNを持ち、天樹征丸名義で「金田一少年の事件簿」、安童夕馬名義で「サイコメトラーEIJI」「シバトラ」を筆頭に多数の漫画原作を担当しており、今回コラボのきっかけとなった「神の雫」での名義は亜樹直である。

初回盤には2月に行われたBreak16の最終公演の模様をフル収録したDVD付。さらに缶ケース入りの豪華仕様となっているほか、ブックレットがフォトブック仕様になっていたり、2ページに渡って樹林伸の書き下ろしの小説が掲載されている。メッセージカード3種封入となっているのはCDとDVDを包んでいる厚紙ケースを開いた時の縦3面部分の事である。メンバー3人の個別写真の裏に空白のメッセージを記入する部分があるという仕様でメンバーのメッセージが書いてあるわけではない。

08年の初武道館を前に2007人に3人だけで47都道府県を回った直後から池森は3人だけのアコースティックアルバムを出したい、リメイクをやりたいとMC等で延々と発言し続けていた。当時はクラシックスのベスト盤をアコースティックベストと銘打ってリリースしたり、オリジナルのベスト盤を出したりしていたこともあり、メンバー2人は話題が出てもこれといった乗り気な発言をしないというのがMCでのお約束展開となっていた。その後シングル「永遠の明日」以降のC/Wではこれを具体化したようなアコースティック系のナンバーが収録されるようになった。そして20周年までは半分になっても続けると言っていた武道館公演を2012年はお休みする事が決定。代わりに20周年武道館へ向けて、再び47都道府県を3人だけで回ることになり、2012年はトライアングルプロジェクトと称して全て3人だけで活動を行う事を宣言し、今作も3人だけの演奏で制作されることとなった。

DISC-1「マリアージュ」
序盤は樹林伸が作詞した曲が並んでいるが、自分に酔ったようなロマンティックでキザな雰囲気に変貌。池森さんでは絶対に書かないような世界観は異色だ。個人的にはこのキザっぽさがどうも苦手で特にワイン系ラブソング「神の雫」はちょっと陶酔しすぎててちょっとうわっ…となる。樹林伸による巻末の2ページ小説もそういったキザなラブストーリーが綴られていて、この作風がDEENと合っていない。

ただ歌詞が陶酔しすぎて意味不明の領域に片足突っ込んでいるとはいえ、「神の雫」はメロディーもアレンジもかなり好きな曲だし、正直この曲が1番シングルっぽい気はする。シンプルな演奏ながらバラードだけでなく、ラテンノリや、さわやかなアップテンポ、アクセントになる山根ボーカル曲もあるので、3人だけの演奏にしてはかなり多彩。ただ普通にベースとドラムも入れて『クロール』くらいのバンドサウンドで聞きたかったとも思う。どれもいいにはいいんだけどやはり簡易なデモアレンジ集みたいで少し物足りない。

DISC-2「Triangle Cover Album」
基本的にはバラード曲はバラードのまま、アップテンポはアップテンポのままなのでイメージが大きく変わってしまうことはない。「瞳そらさないで」だけはセルフカバー最多曲のためか、バラード風に改変されている。ラスト2曲以外はセルフカバーが2度目以上だがどれも過去のセルフカバーとは異なる魅力を引き出しているし、3人だけのアコースティックという制約の中でまとまっていると思う。逆に奇をてらったようなアレンジには出来ないのでストレートに歌の良さを出すしかなかったのが良かったのか。

この2枚のCDは3人だけの演奏にはなっているが、単純にボーカル、キーボード、ギターの3つだけで構成されているわけではない。田川にパーカッションがクレジットされているように、簡易なリズムは入っている。ギターを中心に音を重ねたりもしているので、実際にライブで3人だけで再現することは不可能な曲が実際のところはほとんどであった。実質今作を引っ提げてのツアーとなった47都道府県ツアーは『DEEN JAPAN ROAD 47〜絆〜』で映像化されているが、前回の47ツアー以上に同期を駆使しているのが分かる。またほとんどがアコースティックギターメインでキーボードをメインにした曲がほとんど無い。ピアノ、キーボードはほとんど添え物のような存在感の薄いアレンジになっているのでほぼ全曲の演奏がアコースティックギター+パーカッションの印象ばかりになってしまっている。

元々ライブでもアコースティックコーナーに関しては完全にギターのみで演奏しているので、DEENのアコースティック系の曲となるとピアノとアコギが両立しているようなイメージは皆無といっても良く、アコースティックギターがメインになっている。なのでいつも通りといえばそうなのだが、3人だけで2枚もアルバム作るのであればもう少しピアノを生かした曲があったほうがメリハリがあって良かったんじゃないかと思う。田川アレンジの曲が多いとはいえ、山根アレンジになってもギターメインで制作しているので(今作で1番ピアノとギターが両方目立っている「Road to My Life」は田川曲)、プレイヤーとしての考え方の差なんだろうなぁ…。アコースティックコーナーのアレンジも田川さんがやっているそうだが、今回そのままのノリを持ち込みすぎたような…。

B0085DWGE2初回盤DVD付  B0085DWG8S通常盤 

印象度★★★☆☆

2019.7.11修正

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