原始的・世紀始な日記’05 残暑

2005年9月(後)

9月前半はこちら

9月30日(金)

夏休み最終

竹井詩織里のアルバム買ってからまだ1回しか聞いてない今日この頃。完全にスピッツモードになっていて、今日でアルバム一通り聞いたので落ち着いたけどしばらくバンドモードが続きそう。当分放置かもしれん。

本日付で夏休みは終了。でも土日があるのであと2日休みだけど。振り返ればのんびりしつつもそれなりにどっか行ったりはしたしそれなりな日々であった。ただ地元の仲間には全然会わなかったな。花火すら集まらなかったし。サザンの『素敵な夢を叶えましょう』では「夏の夜に咲く花火が僕達を繋ぐ最後の絆だと誰かが言った」っていうフレーズがあったんだけどな。まあ定期的にカーネル・S・マルオ氏とは会っていたんだが。進む道が異なってきたのが大きいんだけどやっぱ社会人と学生とかになってくるとなかなか会わなくなってくるもので。ああ大人になってくってこういうことかななんて思ってもみたり。

それにしても今年も熱かった。7月入った頃はなかなか暑くならねぇなとか思ってたんだがある日を境に延々と猛暑が続く続く…。最強の猛暑だった去年さえいわゆる暑さの中休みみたいな涼しい日が8月になれば点々とあったのに今年は7月半ば〜8月の間、休みなく延々ジリジリと高温キープなもんだからきつかった。7月下旬〜8月上旬辺りの短期集中で35℃オーバーとかのがよっぽどマシ。33℃くらいが1ヶ月以上延々と続くほうが地獄だった。

サイト方面では基本的にはドラマが熱い夏だったけど、ようやく本格的なチャットが開催できたのもひとつのポイントだったのではないかと。

そんなこんなで3日から始まる後期、迫り来る現実ってやつが怖くてしょうがないし自信が全くないし冴えない調子も変わらないけどなんとか頑張っていきますかね。


9月29日(木)

ぼくらシリーズ…(Remix)

本日は1人DRIVEで図書館に行って帰ってきてまた別の図書館に自転車で行くという奇行に走る。現在CD、本含め3つの図書館で9個借りている。返却日はバラバラ。

そこで宗田理の『ぼくらの第二次七日間戦争』を見つけたので借りてきたのだが…。

つ、つまらねぇ〜〜〜!!!

これは俺が成長したからこの世界観が受け入れられなくなったのだろうか?いや、今初期のシリーズを見返しても感じ方は変わったしあの頃ほどハマりはしないがそれでもおもしろいと思う。シリーズ後半になるにつれて内容がひどくなってきていたが宗田理はもう本当に限界なんじゃないだろうか。

ぼくらシリーズは中学生編までは一定のクオリティを保っていた。高校生編も高校1年までは普通に流れていたのだが以降は学年があやふやになり夏休みが何度も来たりと時系列がおかしなことになってしまった。どう頑張って計算しても彼らの夏休みは最低でも4回は巡っている。さらに別シリーズの2A探偵局でぼくらの仲間である安永たちがゲスト出演したのを機に彼らもぼくらシリーズへ登場するようになった。2A探偵局シリーズの2Aとは2年A組のことでありこのシリーズでは主人公の2人は中学2年生で固定されている。なのに普通に成長していくぼくらシリーズで彼らを出してしまったのだからさらに変なことになってしまった。

結局、これ以上の混乱を避けるためか高校生編を最後に2A探偵局の2人は出演しなくなり再び両シリーズは別々の道を行くことになった。それでももう大学生になっていた時期の『ぼくらのグリム・ファイル探検』を受けて2A探偵局シリーズでその話題が出たりと無理にリンクさせようとしていたこともあったが。

設定が変になったのと同時に大学生(浪人含む)編になってからはストーリーも意味不明な概念が続くようになる。情報ウィルスだのクニオだのと理解不能な概念が出てきて説明もよく分からず何が何だか分からないままに物語が終了する。どうにも伝えたいメッセージはこの頃からやたらと「今の子供には力がない」「情報が子供を壊す」といった主張に絞られてはいるようなのだが(セリフも今の子供たちと「ぼくら」の時代を比べて嘆くのばっか)主張ばかり前面に出していて肝心の話がまるで整合性がない。2A探偵局も例外なく、どの辺を解決してるのか分からないような尻切れトンボの話に陥っていく。元々このシリーズは探偵を名乗っておきながら主役が明確な推理で真相を導くということは一切なく散々謎や次々起こる事件に振り回された挙句に自然解決したり犯人が自ら名乗り出たり、解決したのか?と思っていたら後日談で第三者に真相を知らされたりする「別にお前らが解決したわけじゃなくね?」的展開ではあったのだがそれでも初期はちゃんと話がまとまっていた。

そして終了したぼくらシリーズだがなんとその後のぼくらシリーズがスタート。社会人となったぼくらが描かれるのだがこれに至るともうひどいものでレギュラーメンバーの進路設定が間違っているなどの致命的ミスを連発。話の理解不能さもどんどんひどくなり、ついには何だか何も解決すらしてないような状態で話が終わってしまう。これが顕著なのが『ぼくらの特命教師』。正直もう作者はボケてしまったとしか思えない。

今回読んだ『ぼくらの第二次七日間戦争』も最近の作風と同じ。「最近の子供は…」というか子供だけでなく大人も、つまり「最近の世の中は危険だ」的なぼくらの仲間の嘆きが全編通して作者の主張として描かれる。菊池が彼らは大丈夫だと選抜したなんか今の子供とはズレてて作者のフィルターかかったような「現代の子供」達と一緒に悪い大人をこらしめるという話。その相手が援助交際する大人。これを罠にはめてこらしめていくのだがどうもかつてに比べてやり方のアイデアが冴えず作者の衰えを感じずにはいられない。しかも七日間と言っておきながらどこが七日なのかさっぱり分からない。これ、別のタイトルでもいいんじゃない?というくらい援助交際こらしめてるだけ。しかも例によって尻切れトンボ。明らかにまだ途中じゃね?というところで強引にストーリーが終了。わりと初期に出て来た援助交際してる方の子供、散々「罪の意識のなさ」を描いておいてこっちは改心させなくていいんですかね?

かつてのファンとして嬉しいのはぼくらのその後がどうなったかが描かれることでもあるのだがこれも何だかキャラがみんな一緒になってしまったなぁ。菊池も相原も安永も柿沼も誰が喋ってもみんな一緒。個性がなくなってしまったように感じた。

あとがきでは作中でもストーリーをないがしろにしてまで散々言ってきた主張を繰り返す作者。情報が子供の脳を壊すという概念を主張しているというこの傾向は情報ウィルスとか言う概念が出て来た『ぼくらのグリム・ファイル探検』から急に始まったのだが作者はこの頃にそういう学説を書いた本を読んで多大な影響を受けたのだろう。それは分かるのだが影響受けすぎ。『ぼくらのグリム・ファイル探検』ではものすごい数の資料が参考文献として記されているのでそれは間違いない。この話は情報ウィルスがどうこうという概念に加えてグリム童話を導入して踏み込んでいるのでもうわけが分からなかった。

見事にこの説と作者の考え方が共鳴したのは明白なのだが自分の作品への導入が唐突すぎる上に、肝心のストーリーが意味不明になってしまうなど描ききれていないのでは話にならない。グリム童話がないだけ以降の作品での主張は分かりやすくはなったがそれでも説明不足という感じは否めないなぁ。今回の『第二次七日間戦争』にも「〜という本に書いてあるのだが〜ということらしい」ってまんま簡単に引用されたってよく分からないよ。

大好きなシリーズだったし他の作品でもおもしろいものは多かったし未完のものもあってそっちの続編早く書いてよ(たぶんもう書かれる事はないだろうけど)という思いもあった。でもこんな状態で続けられるならもう引退して欲しいなとどうしても思ってしまう。


9月28日(水)

スピッツ、ライブ

なんか急にうちの母がとったんですよ、スピッツライブチケット。ちょうど近くの(それでも2駅くらい遠くだけど)さいたま市文化センターのライブを。んで同行して行ってきた。母と娘ならいそうなもんだが母と息子はいねーだろーなぁと思いつつもスピッツのライブなら行きますよ、誰とでも

知っての通り(?)、MOMAはスピッツはアルバム全部所持しているくらいのけっこうなファンである。シングルは『冷たい頬/謝々!』を買ったら1週間後に『フェイクファー』が出て2曲とも変更ナシで収録されていて損したので以降レンタルに回している。

初めて買ってもらったアルバム:『インディゴ地平線』
初めて自分で買いに行ったアルバム:『フェイクファー』

っていうくらいだからMOMA音楽歴の中でも極めて初期の段階から聞いていた。DEENやFOVなんかは数年あと。

この近年のロックサウンド化が意外と『ロビンソン』『空も飛べるはず』『チェリー』くらいの全盛期、もっと言えば『RECYCLE』だけしか聞いてない一般人にはわりと浸透していないと思うのだ。イメージ的に。うちの母も例外でなくドライブなどで最新のアルバムもかけていたので聞いてないことはないのだが知っているのは『RECYCLE』の曲程度。サウンドも静かなものだと誤解していた。俺は散々「最近はロックだけど分かってるのか?」と忠告したのだが母の中では『RECYCLE』のイメージしかないらしい。思うに笹路正徳のアレンジってのは非常にまとめられているのだ。ちゃんと聞けばわりとギターもベースもドラムも鳴っているのだが印象に残っているのは「聞きやすい落ち着いたサウンド」というイメージ。

結局のところライブ後の母の感想は「確かにロックだったわ」であり「もういいかな。」であった。やはりあんな激しいサウンドだとは思っていなかったという。だから言ったのに

 

駅から会場までの道のり。「チケット譲ってください」のプラカードを持ったお姉さんがチラホラ。驚いたのがその後会場付近で現れたダフ屋集団。ライブにダフ屋は付き物である。明らかにファンではないと思われる年恰好で「チケットありますよ」と迫ってくるダフ屋達。かつて行ったポケビ、DEEN、tFOV、ZONEどのライブでも彼らがいた。だがここのダフ屋は180度違った。

「チケット余ってますか〜」

「余りないっすかぁ?」

え!?

なんとチケットをおねだりしているのだ。ダフ屋が。ダフ屋であってダフ屋にあらず!?なぜか1人たりとも売りつけではなく買いつけを呼びかけるのだ。なんだこれ?

意味不明なダフ屋を横目に入場。ファン層がすごい。基本は20代後半〜30代くらいのお姉さん達なんだけど子連れやら完全にファミリーで来てるのやら頭の白くなったおじさんからものすごく幅広い。子連れの多さにも驚いた。だいたい子供にあんな激しいサウンド大丈夫なんか?俺などあのくらいの頃は「高速戦隊ターボレンジャー」の主題歌などお子様ソングを喜んで聴きあさっていたものだが。ちょうど隣の席の人が俺と同じ年くらいの娘と母だったけどさすがに同じような母と息子はいなかった。母と息子の組み合わせは幼児と母の組み合わせならたくさんいたのだが…。まぁいいじゃないかその辺の事は。

そんなわけでスタート。今回のライブは今年のツアーの後半戦2回目。前半はアルバム発売後から5月くらいまでやっていたらしい。

編成はメンバー4人に99年以来サポートキーボードにほぼ固定しているクジヒロコの5人。

1.空も飛べるはず
いきなり有名曲からだがやはりサウンドは原曲よりもエレキギターが主張している感じ。

2.エスカルゴ
3.ワタリ
『三日月ロック』『スーベニア』とロック化してからのサウンド。早くも爆音で耳がキンキンあの悪夢がよぎったので今回は早めに耳をふさいだり放したりして防御した。隣ももう座ってたしつかれたので早くも着席。けっこう聞いてるし始まった瞬間に「あぁあの曲か」とも認識してるんだが曲名が出てこなかったな。あまり意識してない曲たちだったのかも。

4.白い炎
久々と言ってたが3rdアルバム『惑星のかけら』から1曲。このアルバムは初期の中でもロックサウンドだったので違和感なく激しいサウンドが炸裂。

5.ナンプラー日和
6.恋のはじまり

『スーベニア』より。ギターの音でけぇよ!!俺耳良すぎるのか、弱いのか?

7.ロビンソン
きたきたきた。一番好きな曲。やはり『スーベニア』の曲に比べれば音は静かなほうだし耳にも響かないのだがそれでもアコースティックなイメージとは程遠い爆音サウンドだった。草野は一応アコギをシャカシャカ弾いてるんだけど全然聞こえない。

8.ほのほ
『スーベニア』より。やはり最新アルバムだけに中心になってくる。けっこう聞き込んだから曲は分かるんだけど曲名まで覚えてないんだよなぁ。

9.スピカ
当時けっこうロックだなと思った曲だが今ではこの程度のサウンドは当たり前に。

10.けもの道
『三日月ロック』ラストを飾ったパンクナンバー。前半クライマックスだけにものすごい盛り上がり。この曲はかなり好きな曲なので立ち上がりメンバーを見てみる。ベースの田村がすごい。もう狂ったように動き回る。その地味な見た目からカーネル・S・マルオ氏も「メンバーでこの人だけものすごく普通な人だよね」なんて言ってたが是非見せてあげたい。見た目派手なギターの三輪はわりと黙々と弾いてるのだ。草野はボーカルなので派手には動けないし動く性格でもなさそう。で、結局この田村だけが1人一心不乱に激しく動きまくり。

11.やさしくなりたいな
『スーベニア』より。ピアノとボーカル、ドラムの3人での静かなナンバー。

12.会いに行くよ
『スーベニア』の中でのおとなしい曲が2連発。ギターベースも戻り一応アコースティックコーナーっぽく座って弾いているのだがけっこうバンドバンドした感じに。

13.夢じゃない
93年4thアルバム『Crispy!』に収録されて97年にシングルカットされたこの曲。間奏のシンセの音が印象的だったがここではギターが代わりに弾いていた。やはり原曲よりもロック寄り。

14.夜を駆ける
『三日月ロック』のオープニングナンバー。けっこう好きな曲をピンポイントでやってくれるので個人的に嬉しい。

15.正夢
王道のかつてのイメージとロックサウンドがいい具合に融合した曲だなと思う。

16.甘ったれクリーチャー
『スーベニア』の中でも激しい方の曲。耳がキツイっす。

17.メモリーズ・カスタム
『ハヤブサ』収録のシングルの別Ver.。もう完全にロックバンド。ラストに向けてテンションも上がっていく。

18.俺のすべて
『ロビンソン』C/Wのアップテンポナンバー。もう田村がすごい。あちこちぐるぐる動き回って暴れる暴れる。ドラムに近づきシンバルを手で連打したり(昔これをやってザックリやっちまい何針か縫ったこともあるらしいが)。正直かなり世界に入ってしまっておりトラブルなのかスタッフが慌てて駆け寄ってきて直そうとしてるのにまだ動き回ってるし。

19.みそか
『スーベニア』最終曲のアップナンバー。田村が臨界点を突破。ついにはベースを振り回してマイクスタンドを倒壊させてベースも放り投げてしまう壊れっぷり。演奏は?てかあんな激しい動きでまともに演奏できるものなのだろうか?正直曲よりも彼の狂ったような挙動に意識がいっていた。

アンコール

20.君と暮らせたら
『ハチミツ』収録曲。久々の披露だったらしい。今日の中ではかなり落ち着いたほうか。

21.春の歌
『スーベニア』1曲目にしてシングルカット。最後が春の曲かぁ…。いい曲だからいいんだけど。燃え尽きたのか淡々と弾いてるだけで落ち着いてしまった田村。この曲の前のトークでも自分の喋る番ではけっこう喋ったのだがその後残りの4人が喋っている間は引っ込んでしまい始まる直前まで出てこなかった。曲が終わった後もサポートのクジヒロコよりも早く先陣を切って去っていってしまった

どうも解散ライブの名残惜しい終幕の雰囲気に慣れているせいか妙にあっさり終わったなという印象でライブは終了。セットリストが出てたのでメモっていたら何故かお姉さんに「下のほう見難いでしょ?見せてあげます。」とか言われて見せてもらった。最初誰に言ってるのかと思ったら俺だった。教えてもらい淡々とお礼を言って去ってから思う。もうちょっとにこやか〜にさわやか〜にお礼言った方がいいのかなぁ…

激しいサウンドに対してトークは落ち着いた感じ。未だ慣れないといった雰囲気全開でほとんど草野マサムネしか喋らず「ロックとは何か?」を語るんだけどやっぱ性格なのかトークからはロックっぽさは微塵もない。でもなんかこういうのがらしくて好きだな。

最終曲の前ではクジヒロコ含めて全員が1人ずつ長めにトーク。散々暴れまくった田村も実に落ち着いた様子で喋り本当にフツーの人。演奏に集中すると人が変わるのだろうか?とにかくベース田村の暴れっぷりが衝撃的だった。

また近くに来るようなことがあれば行ってみたい。


9月27日(火)

伝説の市歌再び

今年1月の成人式で配られた小さなパンフにさりげなく記載されていたハイセンスな歌詞のさいたま市の市歌。01年に3市が合併して誕生したさいたま市がいよいよ政令指定都市になるという03年に記念して作られた市歌である。その曲はネット上でも公開されており、早速そのページに向かったMOMAとカーネル・S・マルオ氏は爆笑した。2月19日日記参照

そんな「希望(ゆめ)のまち」という歌だったが実はCDが存在していた。久々に近所の図書館に向かった俺は偶然そのCDを発見。早速借りてきて聞いてみる。

・・・。

先日購入したばかりのニューコンポによるハイクオリティな音質はmp3音源とは一味違う。特に伝説視されているサポーター達の叫び声の以下のパート

オーオーオー さいたま さいたま カモン カモン

オーオーオー さいたま さいたま カモン カモン

ヘイ ヘイ ヘイヘイ<チャチャチャ>

ヘイ ヘイ ヘイヘイ<チャチャチャ>

これも臨場感が素晴らしい。叫んでるのに失笑していたらブツキリでいきなり曲が始まり終了と同時に再びこのパートが挟まれる無理やり具合もよりリアルに聞こえる。

さらに驚きなのがこれは<original ver.>に過ぎなかったのである。2曲目には<chorus ver.>とされたピアノの演奏と多重コーラスの綺麗なハーモニー全開の全く違うバージョンが収録されていた。もちろんこちらに例の叫びはない。最初からこっちをメインにしておけばよかったのに。しかしよく見るとコーラスしてるのは作曲者のタケカワファミリー。オリジナルでもタケカワ家から2名参加しているのだがこちらではさらに増えた4名。家族全員で参加か?

さらに3曲目にはカラオケバージョンが。まあカラオケでは叫びはカットだろと思ったがしっかり入ってやがった…。

ブックレットには作詞を担当した東京都羽村市の福原くにこさんの顔写真とコメントが。また補作詞・作曲プロデュースのタケカワユキヒデの顔写真とコメントとも。それによるとブラスバンド用や学校で唄う時の譜面などいろいろ用意してあるらしい。

家に帰って検索をかけたら持ち出し禁止で図書館倉庫にはギター弾き語り譜面も眠っているらしい。カバーしてみるか?

それにしては普及してなくない?それとも今の小中高では音楽の時間でこの曲を歌う機会があるのだろうか?少なくともうちから声援が聞こえてくる近所の小中学校の運動会では聞こえてこなかったな…。

 

・竹井詩織里の2ndアルバムを購入。2800円と微妙に安い。前作2500円にしてしまったので今回も安くせざるをえなかったのか?12曲+インスト1曲で2800円はお徳だ。

で、聞いてみたがまあ普通かな。1stのほうが統一感はあった。今回いろいろ広げていこうという気は感じるのだが退屈なポップスと紙一重。別の歌手だったらダメだったと思う。声質に救われている。つまりこの声が気にいらなければあまり良さを感じないだろう。『君を知らない街へ』みたいな路線でもっといってほしかった。

元the FIELD OF VIEWファンとしては5曲目にベースで新津健二が参加しているのが見所であった。ビーイングに残ってはいるもののなかなか出てこない。見たのはボンブラの曲以来2回目だ。せっかくビーイングに残ってるなら作曲も編曲も出来るんだからやればいいのに。

あとなんかHMVだと特典CDがつくの?全然知らなかったし近くにHMVがないので別にいいんだけど販売店単位でポスターやミニグッズならまだしもCDそのものが特典になるのってどうなのよ?


9月26日(月)

夏ドラ視聴率を振り返る

見たドラマ限定で。ちなみに最低視聴率の『おとなの夏休み』でさえ最高が初回の11.2%(てかよく84分スペシャルなんかやったな…)。結局1話短縮になったとかなんとかだが最低5%で平均で8%だというから5%を割ったとかニュースになっていた巨●戦よりはマシ。野球の中継延長はついに延長短縮という措置を取る事になったがいっそ延長なしでも良かったと思う。

スローダンス

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 平均
22.5 17.4 15.8 16.5 14.9 15.6 15.7 17.5 15.3 16.8 17.8 16.9

初回・最終回が69分。

初回は月9ということで期待が高かったけどあまりにスローな展開にあっという間にリタイア続出でダウン。それでも月9ブランドの意地なのか15%以上はほぼキープ。自分もそうだったがなんだかんだダラダラ見続けた人が多かったのだろう。
改めて二言 深津ウザイ、広末老けたね。
個人的評価★★☆☆☆

 

海猿

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 平均
17.8 13.9 12.1 13.7 12.0 10.7 12.9 12.1 12.6 12.7 13.8 13.1

初回64分。

派手な宣伝といかにも金かけてます的な壮大な演出も虚しく初回から微妙。2回目以降は沈没してしまった。危うく一桁まで落ちそうだったが中盤以降は12%台で安定。中盤以降は『がんばっていきまっしょい』よりも低かったりもしたのだが初回での差が響いて平均視聴率ではこちらのがなんとか上に。気軽に見れるドラマではなくテーマが重すぎて視聴者が離れたのだろうか?最終回が延長なしなのはやはり…。
改めて一言 池澤さんが死んだのがショックだったと同時にクライマックスだったと思う。
個人的評価★★★★★

 

がんばっていきまっしょい

1 2 3 4 5 特別艇 6 7 8 9 10 平均
12.6 12.1 12.1 12.7 12.1 9.1 13.9 12.7 11.6 11.3 13.0 12.4

初回64分、最終回84分

初回から大したことはなかったが驚異的なキープ力で視聴率の変動ほとんどなし。某メンバー降板騒動で総集編になってしまった回は一桁に落ちたがさすがに仕方ない。あんな慌てて作ったような夕方やってそうな番宣みたいなのではどうにもならん。5話でも一応出ていたのだが新・中田君が本格的に始動した6話が最高視聴率なのはやはり降板騒動の影響なのか?(どうなったのか見てみたい心理)1話短縮を余儀なくされてしまったので最終回は延長はあるかなとは思っていたがまさかの30分延長。『海猿』の分もまわってきてないか?
改めて二言 やっぱ5人(特にリー)が自己中すぎると思う。哀れ後輩2名。
個人的評価★★★☆☆

 

幸せになりたい!

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 平均
13.0 11.8 12.0 11.7 11.7 13.0 10.7 10.1 12.1 11.4 11.8

初回60分。初回の延長は6分という微妙なもの。次の時間までのつなぎの番組を削ってCMなしで『女系家族』につなぐという珍しい方法だった。

初回から冴えなかったが思ったほど下がらず一度も一桁にはならなかった。今期TBSドラマの中では恐らく一番期待されてなかったドラマだったが一番期待されていたと思われる『いま、会いにゆきます』よりも視聴率が高い…。
改めて二言 何がしたいのか分からないドラマだった。糞餓鬼消えろ。
個人的評価★★☆☆☆

 

電車男

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 平均
18.3 21.3 20.0 21.0 18.3 19.5 21.0 19.9 22.5 24.1 25.5 20.1

初回69分、最終回84分。

今期最大のヒット。唯一平均20%を突破。たいていは初回が一番高いことが多いのに初回(と5話)が一番低いという珍しい事態に。最終回に向けて視聴率上昇という最高の形で終了した。
改めて二言 和哉や陣釜さんらサブキャラが最高だった。原作通りでもやっぱ最終回のエルメスってありえないと思う。
個人的評価★★★★★

 

ドラゴン桜

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 平均
17.5 16.5 13.8 16.1 16.8 17.9 15.6 17.0 14.5 14.5 20.3 16.4

最終回69分。

何だかよく分からない推移。下がったり上がったりまるで安定感がない。3話までガタガタ下がってきて何故か4話で持ち直して上昇。6話で最高視聴率を出したが特にこれといった盛り上がりも展開もなかったと思うんだが…。とりあえず合否結果見たさで最終回は一気に20%の大台に乗った。
改めて一言 合否はあれでいいとしてもせめて全員ちゃんと受験させてやれよ。
個人的評価★★★☆☆

 

はるか17

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 平均
12.2 10.6 9.8 8.8 7.1 7.9 8.2 8.7 7.2 8.4 8.8

時間枠が時間枠だけにまあこの程度で普通なんだろうか。初回から連続で下がったものの中盤以降はだいたい固定。
改めて二言 ギャグがすごかった。ファイアーダンスで大爆発って…。
個人的評価★★★★☆

 

女王の教室

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 平均
14.4 16.6 17.0 14.1 13.8 16.9 16.5 14.6 17.4 19.7 25.3 17.0

初回69分、最終回84分。

3話まで上昇。しかし3話の展開が馬場ちゃんの友情裏切りという悲痛な展開だったせいか4話で一気にダウン。和美イジメという悲痛な展開が続いたせいか4,5話と数字が低くなった。などと展開で視聴率が動いてるような感じ。最後みんなが一致団結してきてからはグングン数字上昇。これで断然見やすくなった上に阿久津の正体や結末に興味がいったのか最終回では『電車男』最終回と変わらない今期最高クラスの数字で幕を閉じた。阿久津の徹底した態度のせいで論争が起きたりスポンサー表示がなくなる→徐々に復活など話題性では『電車男』以上で今期No.1だった。
改めて二言 阿久津はいいけど生徒達が信者になりすぎ。あと優が阿久津のクラスになったことがある同級生からの情報で「阿久津のクラスになったら1年間最悪だったらしい」って言ってたからただの恐怖政治で終わるクラスもあるんだよね、きっと。
個人的評価★★★★★

 

いま、会いにゆきます

1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 平均
15.2 13.0 11.5 10.9 9.2 9.0 9.5 9.1 10.7 11.6 11.0

初回、最終回69分。

TBS今期最大の話題作だったはずなのだが初回から伸び悩みみるみるダウンしてしまいついには一桁を連発。なんとかラスト3回で持ち直したがそれでも最終回の種明かしにさえ興味を持っていけず最終回も少し上がった程度。気がつけば『幸せになりたい!』よりも低かったという。選挙のせいで強制的に1話短縮になってしまい、最終回延長となったが延長時間は1話短縮分にはほど遠い。数字が取れていれば1週最終回を伸ばすとか、最終回84分にまで拡大とかやれたのだろう。
改めて一言 KING OF DA・SA・KU
個人的評価★☆☆☆☆


9月23日(金)

電車男 最終回

電車男 最終回
沙織(伊東美咲)が掲示板を見るという冒頭15分はほとんど回想シーン。さすがに全部振り返ってると総集編になってしまうせいかサーフィンの話からオタクカミングアウトまで一気に話が飛んだけど。待ち合わせ場所に急ぐ沙織だが怪しげなラジコンヘリが沙織の部屋を盗撮していた。沙織の母(秋吉久美子)餌食になったはずの和哉(豊原功補)はうまく脱出したのか最後の妨害作戦を図る。

まず剛司(伊藤淳史)に沙織が事故にあったと知らせて待ち合わせ場所を離れさせ、沙織を待ち合わせ場所に送る。この間にニッポン放送にて電車男のために作ったというサンボマスターの『世界はそれを愛と呼ぶんだぜ』がかかり本人達も出演。到着したが剛司がいないことに気づいた沙織は秋葉原を探し回り和哉は探しているところ「駅にいた」と知らせる。

駅のポスターに指輪を仕込み「電車は俺に託してふさわしくないと去っていった」とプロポーズするという妄想も虚しくちょうど剛司が電車で戻ってきてたので再会を演出してしまうことに。その後は以前車を盗んだ女ヤンキー2人に指輪を盗まれまんまと逃げられた挙句に愛車をレッカー移動させられてTHE END。てかヤンキーが乗ってた車って前盗んだ車?てことは現在のは2台目だったのか?最後くらい味方になるかと思ったけど最後まで笑わせてくれてありがとう…

約束の場所であるビル屋上に戻った2人。いよいよ告白が始まるかと思ったがCM明けには剛司は掲示板に戻ってきており、住人への報告と並行して告白が描かれた。泣きまくりで必死に告白する剛司の姿は見た目情けなくてもかっこいいものがあったがやっぱ沙織がちょっとありえない。映画でもありえなかったんだけど「頑張ってください」と手を握ってあげたり、その後も自分からキスをねだったりするセリフがちょっと現実的にこんな人いるのか?っていう部分でどうしても冷める。まあ俺自身その辺は経験上あれこれ言えたもんじゃないんだが。なんせ年齢=彼女いな…ぐふぅ。これってたしか原作にまんまあるからなんだよね。原作どおりにしただけなんだがやっぱ急に積極的になった沙織はキャラが違うような気がした。べったり寄り添ってんだもん。なぜか「大人のキス」までしたという部分ではモザイクをかけるという奇行に。なんで?どして?

掲示板住人達は大盛り上がりで次々と昇天していく。ここからはほとんど住人達とのやり取りオンリー。次の日もウキウキで報告する剛司だがすでに自慢状態になっており住人達はここは毒男限定のスレだ!もう卒業の時だと言う。そして感動の卒業式が延々と続いた。感動的だったような長すぎてウザかったような。ここは評価が極端に分かれるところだと思う。何だか出てくる住人達に偏りがあったような気が。数少ない女性陣のコスプレメガネ娘とかおばさんの出番が妙に少なかった気がする。なすびとセットの女もカップル版行けよって気もするが倦怠期っぽかったのでいいとする。さらにもう1人の若い女の人はアスキーアートの小栗旬を探していたから掲示板にいたってことで最終的にはカップルになれたと意味があったのだがこの2人は毒男掲示板になんでいたの?電車を応援するために噂を聞きつけてやってきたわけでもないし。おばさんはインパクトが薄いので記憶にないけどコスプレメガネ娘って当初からいたような気がする。萌え要員か?

そして掲示板は1000を迎えて終了。最後の1000までのカウントダウンは現実には無理だよね。残り300くらいから始まってあっさり100レス消費してるような高速の流れで1人1人がレス番を一致させていくなんて…。2chドラマ版の電車男スレッドでは実際に1000が近くなってみんながそれを試そうとしたが誰1人一致させられるものはいなかったという…。偶然にもその場面を見てたんだけど俺も参入しようと思ったらもう1000になってた。

沙織と汽車で旅立っていく剛司を見送る歴代の住人達。感動的でもあり何だか大げさすぎるような気もした。

そしてその他の人々のその後。裕子(須藤理彩)はオタク仲間の1人である劇団ひとりに迫るが足の細さが好みじゃないといわれてフラレてしまう。妥協したのに〜!と悔しがっていたがこれは放映が決まった劇団ひとり主演の「もう1つの最終回」で詳しくやるのだろう。

今まで出てこなかった剛司の母親がついに登場。声優としても活躍している戸田恵子だった。なんかのキャラのフィギア(マチルダとか言ってたか)が出てきて「声がそっくりだ」とかやっていたのでよく分からんが戸田恵子が演じたキャラだというギャグなんだろう。子供が出来た!などと言い出して名前をそのキャラの名前にしようとか盛り上がって終了。てかマチルダを知らないってヤバイんですか?

陣釜(白石美帆)は最後に書き込んだ際にちょっと剛司を好きになっていたなどと珍しくしんみりしていたが失意の中歩いていて変な男に絡まれて腹打ちを連発。和哉が通りかかったのでとっさに笑顔で近づき2人は運命を感じた・・・はずだったのだが・・・。

陣釜は絵葉書を残して海外に旅立ってしまった。啓介(速水もこみち)は失恋レストラン(これもなんかのギャグ?)にやってくる。そこでは何故か上司の座を追われた佐藤二朗が店長をやっていて新たな上司となったイケメン社員や腕などを骨折してボロボロの和哉、その他大勢の人々が同じハガキを持って陣釜被害者の会を結成していた。啓介だけは新しい恋を見つけよう!と逃走。

総評
まあ沙織はありえないところも多々あったけど新しい形のラブストーリーとして非常におもしろかった。ギャグも満載でフィギアネタとかガンダムネタなどマニアックなのはさっぱり意味が分からなかったが和哉の暴走や陣釜のキャラクターなどで十分に笑えた。

それにしてもこれまではむしろ『ホットマン2』の印象が悪いせいで嫌いなほうだった伊東美咲、メチャメチャ美しかった。これに尽きる。「萌え」ってのはじわじわとアンダーグラウンドに浸透していたようだがここにきて一気にきたんじゃないだろうか。

対して新境地を開拓した白石美帆も最高だった。ニコニコしてるよりもあのほうがいいんじゃいか?というくらいのハマリ具合。

掲示板のやり取りは斬新なものではあったが特に違和感はなかった。住人の数もけっこう多かったし、一部はけっこう入れ替わったりもしてたし。一坂(温水洋一)の『スローダンス』とのコラボは結局「結婚した」「タコライス屋」くらいしかなかった。「犬とオジサン」で主演を張った際に映画に出るのが夢だったとかいうから俳優デビューしたことを言うくらいのことはしてもよかったんじゃないかと思った。

あと毎回剛司が泣きまくっていて住人達も感涙しまくっていたせいか最後の最後に掲示板卒業で泣きまくってもちょっと慣れちゃった感じはあった。

本来電車男に励まされて勇気をもらいよーし俺も!てな立場のはずなのに妙に達観して見てた自分がいる。存分に楽しみ感動もした3ヶ月であったが普通に暖かく見守ってる場合じゃなくね?俺

恋か…。遠い響きだ…。

 

そういうオチ?


9月21日(水)

レポート2〜完結編〜

レポートが終わるまでのリアルドキュメント 第2弾
9月14日に始まったこの連載だが、第2回の今回にて最終回である。なぜならもう終わったから

前回までのあらすじ
ゼミの宿題は「ライブドア問題を足がかりとして現代メディア動向を考える」(←よく考えると当初はライブドア問題についてだったのに少しズレてるよ、教授)、これに関してWordで5枚程度の中間発表を提出せよ!「メディアとインターネットの融合」をテーマに掲げていたものの暑さで夏の間は放置していたこの件にようやく着手したMOMAはまず序論で0.5枚稼ぎ、とりあえずライブドアとフジテレビの提携続報を探したが見つかったのは楽天とフジが提携したというニュースだった…。前回の時点で残り3.5枚

元々著作権の難しい話は後に回そうと思っていた。資料がないし、ネットでひたすら出向くだけの「現状どこまでインターネット放送は進んでいるのか?」を先にまとめようと考えていたのだ。

だいたい著作権関係の本と言ったって市内の図書館じゃそうそう新しい本は入っていない。特に改訂を重ねている本などは改訂前のものが延々置いてあったりするし、中心はどうしても90年代の本になってしまう。

今回のレポート「メディアとインターネットの融合」においては古い情報では困るのである。できるだけ新しい方がいい。それにはどうするか。

答えは簡単だった。今年7月オープンの最新図書館に毎週通ってるジャン俺!!大学の図書館はそれこそ学術書しか置いてない究極状態だが普通の図書館はそうはいかない。とはいえ調べてみたら03年、04年と21世紀に入ってからの新しい本が続々とヒット。3冊ほどピックアップして借りてきた。この新品中の新品といった雰囲気、この3冊を借りたのはたぶん開館以来俺が初めてだろう。

9月17日に本は借りてきたのが同時にニューコンポ到来のため、FIELD OF VIEWを改めて聞きあさり、ZARD『君とのDistance』も改めて聞いてレビューするという方向に走ったので2日間放置。20日は20日でミスチルのニューアルバムが発売されたのでさらに押し押しになった。明日は浅岡雄也のシングルが出るのでいつまでたっても終わらないぜ!と気合を入れてようやく夕方過ぎから着手

著作権に関してうまくまとめた章があったのでインスパイした感じで(いやそこまで丸写しはしてないよ?ギャグだよ、ギャグ)まとめてる間に予定枚数5枚を達成。最初は苦戦しそうだなと思ったが19時から段々集中してきて2時間くらいカシャカシャやってて気づいたら終わってた。案外あっさり。お疲れ俺。

 

※インスパイヤとは・・・すべての辞書検索で該当する情報はありませんでした(ヤフー辞書より)

のまネコ問題でエイベックスが問題に対して出した公式コメントでのまネコは2chキャラにインスパイヤされて映像化したという旨の文章だった。インスパイアじゃなくてインスパイヤというのがで話題を呼んだ。

・浅岡雄也ニューシングル『旅人たちへ』購入。所属するレコード会社トライエムがかつてグランセイザーの時だけ出した徳間ジャパンに買収されるという事態になったが表記その他に変わったところは無かったし、買収の際にリストラされることもなかった。トライエムのMeldacという部門はそのまま残ったみたい。変わったのは問い合わせ先と抽選プレゼントの送り先がおもいっきり徳間ジャパンになったことくらいか。

祝日の関係で今週は木曜発売のCDと水曜発売のCDがある。浅岡はこういう場合は確実に木曜側にまわってしまう。よくも悪くもいつもの浅岡さんであった。タイトル曲もベタだけどこういう曲調が好きでファンやってるわけだからマンネリだろうとなんだろうとけっこう好き。ただC/W2曲は苦手な田辺トシノ編曲でどうにも薄味だなぁ。聞き終わってから1曲目をもう一度聞くとアレンジの厚みに驚いたくらいだし。別に1曲目もそんなにすごいアレンジでもないんだけど。

とりあえず今度のアルバムはようやくバランスのいいのが出来上がるんじゃないかと期待しておく。


9月20日(火)

図書館レンタルシリーズ

STANDARD/藤井フミヤ
『Another Orion』のヒットの後リリースされたソロ初のベスト盤。2年後には『Singles』が出たため正直そっちが良かったのだが…。タイトル通りスタンダードなバラード曲ばっか、『ライムマシーン』とかも入ってないし、聞きたかったのはこの後の『わらの犬』とかだったのでちょっとイマイチだった。

KAMAKURA/サザンオールスターズ
85年のアルバム。2枚組、この後数年間活動休止することとなった。当時としては斬新だったと思われるコンピューターサウンドが導入された1曲目から実にバンド感のない曲が延々続く。最高傑作とも言われたらしいが正直全然分からなかった。

13/71 THE BEST SELECTION/尾崎豊
中学、高校、大学で知り合った友人たちの中に必ず1人は尾崎のファンがいた。これまで全く聞いたことがなかったのでこれを機に聞いてみた。ファンの間ではシングルを並べただけのこのベストは評判悪すぎなのだが初心者が聞くには非常に良かった。なるほど、10代が熱狂するのもよく分かる。ただ俺的には「盗んだバイクで走り出す」よりも「ながれる雲を追いかけよう」と歌うFIELD OF VIEWの青臭い歌詞のほうが共感できるんです。てかせっかくリマスタしてるのにLGCDというのは…。

The history of Shogo Hamada Since 1975/浜田省吾
00年にリリースされた初のベスト盤。75年デビューで00年に初ベストって凄すぎる気がするが。代表的な曲をかなりセレクトして収録しているようだが『悲しみは雪のように』以外は聞いたことすらなかった。ただし『二人の夏』はサムエルのカバーバージョンで知っていた。個人的には普通。よくも悪くも感じなかった。

SMILE/L'Arc-en-Ciel
もっとマニアックなのかと思ってたけど予想してたよりも聞きやすくアルバム曲もけっこうイケていた。LGCDじゃなければな…。

ベスト+裏ベスト+未発表曲集/Cocco
いくつかの曲は知っていたのだが思いのほか激しい、激しすぎるアーティストだった。気楽な音楽ではない。重い。かなりサウンドも激しいのが多かった。圧倒されます。

This BOOWY/BOOWY
伝説のバンドといわれたBOOWYをついに借りてみた。どうやらこの1枚はベスト盤としても相当な決定盤らしく20曲も入っていたのでたぶん代表曲は軽く抑えられるのだろう。しかし20曲もあって知ってる曲は『MARIONETTE』だけだった。もっとギターが激しいロックバンドかと思いきやそんなことはなくかなり聞きやすいサウンドであった。以前メンバーである氷室京介のベストを借りたが流れ的には近いかも。しかし、これが伝説かぁ。ちょっと期待しすぎたのかも。

SINGLES/爆風スランプ
『Runner』がどうしても聞きたかったので他はどうでも良かったのだが実際他の曲でいいのは『旅人よ』くらいしかなかった。あとは『リゾラバ』くらいかな?

 

Mr.Childrenニューアルバムを購入。道中でやはり買いに店を目指すYASUとおおよそ4ヶ月ぶりくらいの再会。思えばみんなで最後に出かけてから早1年。そろそろまたどっかいきましょーや。

いつも特殊ジャケットが続くミスチルだが今回はなんかジャケットが普通。帯のない普通ジャケットでこれだけ何もない普通のジャケットは『深海』以来。ただそれでも再生紙使用というスタイルは変わらない。また『掌/くるみ』以降、プロデュースが小林武史単体になっているが今回も小林単体名義。

歌詞ブックレット見てビックリ。なんだこれ?文字を並べて絵にしているためもうすごく見難い。蛇行の連続は当たり前、あっち飛んでこっちにつながって、大きさもバラバラ。こういう芸術性を求めるのはやめてくれ。

1回聞いてもう1回リピート中なのだが前作にも増してバンド感が増している。今までで一番激しい。声を潰して叫びまくってる曲が多く、桜井の喉が少々心配になってくる。かなりガラガラになってるけど…。とことんまで変な曲はないのだが、ベスト以降得意としていた王道タイプのポップソングもシングル以外にはあんましないような。てかサウンドが激しく聞こえたり変わって聞こえるのはコンポが変わったせいもあると思う。前のコンポで聞きなれた『未来』とか『Sign』もけっこう印象違うし。

聞き込んで見えてくるタイプのアルバムかな。


9月19日(月)

いま、会いにゆきます 最終回

いま、会いにゆきます 最終回
真夏のクリスマスパーティーをやった前回。ドラマ初回で佑司(武井証)の誕生日をやってしまったので苦し紛れのクリスマスパーティーだった。

もう映画を見てしまっている以上映画のコピー品であるこのドラマを映画と比較しないで見ることは不可能

で、澪(ミムラ)は全てを悟ったと巧(成宮寛貴)に話した。先週以降の回想は超早足巧視点で続いてきたこの回想はその後ひまわり畑にいたら澪がやってきてその後結婚したんだということで簡単に処理された。後で澪側からも見せるのでダブってしまうとはいえ、こんな簡単に片付けたら「澪の態度の謎が分かる」というのが皆無になるんだけど。どうやらこのポイントはドラマでは捨てたらしい。

また佑司にも回想シーンが入り、親戚達が佑司を生まなければ澪が死なずにすんだのにという会話を聞いてしまい、「僕のせいでママは死んじゃったの?」と先生(MEGUMI)に聞く。何と最後の最後に自分のせいで死んだのではないか?と佑司が気にしていたというシーンを完コピ。いきなり何さ?そんなのは初回の段階でやれよ。さすがにここにきて出すなんて無茶苦茶だ。

で、またこの日がドシャ降りなのである。これまで晴れた日ばっかだったくせに白々しい。しかもその日のうちに快晴になって梅雨明けしてしまうのである。いきなりのドシャ降りは「今まで梅雨でした。はい、梅雨が明けましたよ〜」という効果を視覚的に演出するためか?白々しいにも程がある。

最初に現れた場所へと導かれるようにやってきた澪。先生の許可をもらった佑司が先に到着。そして巧は気にしないで仕事していたが万里子(岡本綾)に「見送ってあげて」とガンガン言われて走り出す。何でまた状況もちゃんと把握してなかった万里子が後押しするなんて展開になるのかね?梅雨が明けたら消えるということは基本的に以前から把握していた巧と佑司以外にはなかなか信じられないものだと思うんだけど。なんで万里子にあれだけ言われてからようやく動き出すのか?梅雨が明けたと知った途端に飛び出すだろ普通?

遅れて到着した巧。澪を幸せに出来なかったのじゃないかと気にする巧に自分は幸せだったと語り去っていく澪。ここもなんか微妙にグダグダしてたように感じる。映画じゃ感涙全開ポイントでやばかったのに。映画を忘れて考えても意図的か失敗したかは置いておいても抑え目な演出でけっこうあっさり消えた印象。

その頃、澪の母・涼子(三田佳子)はポストに澪からの手紙と日記を発見。お父さん、お母さんへと書いてあったのにその後お父さんは完全に無視されて話が進行。次の日に涼子が巧の家にやってきて澪は幸せだったことがわかったと語りその事を謝って日記を巧に渡した。

重要なドラマオリジナルシーンなのに描ききれなかった感が全開。まず持って涼子の反応がよく分からない。2枚に渡って書かれていた肝心の手紙の内容が全く明らかにならないので何が伝えられたのかさっぱり分からない始末。これってありえなくね?日記も読んだので澪が帰ってきたことにも気づいたはずなのにそれにしては冷静。取り乱してもおかしくないのにこれでようやく吹っ切れたみたいなことを言い出す綺麗な締め方へ強引へ持っていくという…。だいたい謝るポイントが違うだろ?謝ったのは実はずっと澪が巧と一緒にならなければと思っていたという部分のみ。他の女がいると疑った事澪がいると教えてやったのに信じずに一方的に激怒してひっぱたいた事という最も肝心な部分への謝罪がないどころか、この2件の暴走に関して一切触れなかったので何ともよく分からないシーンになってしまった。明らかに描ききれずに適当にごまかしやがった…。

そして巧は澪の日記を読み出す。澪の視点で描かれるこれまでの回想シーン。見てて思ったのは最初はオリジナルで行こうととても気合が入っているという事。絵のモデルが本当は巧だった、のぞき犯人じゃないとちゃんと分かってた、陸上大会で巧にだけ四つ葉のクローバーを渡しカモフラージュで他の人にはカードだけあげたなどなど。

映画と状況が同じである(あちらは高校)中学卒業の時に関してもほとんど両思いなのを示すように澪も「私も居心地がよかった」などと映画とは違う方向へ持っていった。その後の花火大会再会シーンもドラマオリジナル。妙に古臭い浴衣を澪が着ていたのは張り切りすぎて家を出た途端に水溜りにダイブしてしまい母の浴衣に着替えたからだったという種明かし。ここまではドラマオリジナルで行こうという気合が感じられる。

しかしその後、ポケットに手を辺りまではまだなんとか違いを出そうとしているのだが陸上大会での電気消灯事件からは完全に映画のコピーになってしまっている。記憶に新しい前回の工場でのシーンの完コピなど本当に後半になってから突然パクリ全開になってしまったのである。その流れが改めてよく分かった。

巧視点では工場シーンの後、澪がバスに乗ったと思って必死に追いかけるが追いつけず崩れ落ちると事で終わっていた。このときバックでかかっていた救急車の音がポイント。

澪の回想では実はバスに乗っていなくてバスを追いかける巧を見つけて追いかけようとしたがバイクにはねられて意識不明になってしまったというものだった。映画ではもう1エピソードおいてこうなったのだがなぜか時間のあったはずのドラマではこのシーンをつなげた。その点では完コピは避けたと言える。

そして目覚めた時、澪は8年後の未来にいた。つまりドラマ初回で澪が「帰ってきた」場所にいた。ここのところの流れも一定のトーンで淡々と語るので初めて見たらたぶんいきなりの超展開に?????状態になっていたような気がする。もう少しなんかこううまく演出できなかったものか?どうしようもないくらいに澪の語りによる説明が少ない。何かこの結末を知ってるのが前提みたいなスルーッとした描き方だった。この手の話じゃ普通に感動しそうな映画を見ていないうちの母は流れは分かったみたいだけど「意味わかんない」と感動どころではなく完全に冷め切っていたのがいい例だ。何ていうかタイムスリップって言う設定を信じ込ませるだけの力がないのよ。すごい唐突に感じてしまって「はぁ?」って感じになってしまう。

それから先の6週間はこれまでのドラマの話。そしてこの世界で消えた澪は再び8年前の時代で目を覚ましたのだった。そして今はまだ空き家の秋穂家に向かい夢ではなかったと確信。2人に会うために「いま、会いにゆきます」と巧の下へ向かうのであった。ひまわり畑で抱き合う2人。

ドラマ版の語りがこれ
『もしかしたら夢だったのかも知れない。
いや、夢なんかじゃない。
私の運命は巧さんと結婚し、祐司を授かる。
そして祐司が6歳になる誕生日に、私はこの世を去っていく。
巧さんと結婚する道を選ばなければ、また違った人生を歩むことが
できるのかも知れない。
私は何度生まれ変わっても、必ず同じ道を選びます。
私の幸せはあなたと生きること。
だから、あなたに、いま、会いにゆきます。

この文章では最後の方では佑司のことに触れてない。最悪である。これでは本当にただ表面的に巧に会いにいくだけ。佑司を含めた見てきた未来に会いにいくという意味にはならずお話にならない。

映画版に関してはファンサイトなどで同じ箇所にあたる部分のセリフが載っているけどここにはあえて載せない。載せるのがかわいそうなくらい出来が違う。ドラマのは劣化・簡略化バージョンとでもいう形容がふさわしいくらいの差がある。ドラマの方が時間あるのに。

「いま、会いにゆきます」の言葉が来た部分はさすがにゾクッと来たものの上記のような薄味のセリフな上になんていうかミムラのトーンが淡々とし過ぎててたとえ短くても愛する巧と佑司と生きる道を選ぶという強固な決意がイマイチ感じられないんだよなぁ。ひまわり畑のシーンも完全な劣化コピーだった。てかわざわざこんなとこでやらなくてもいいじゃんというくらい必要性の無いシーンでさえあった。

エンディングと共に1年後。佑司8歳の誕生日に約束どおりケーキを持ってくるケーキ屋夫妻。誕生会は涼子と夫も呼んでのものだった。今回、これまで散々澪と関わっていたケーキ屋が梅雨が明けたときだけで澪去った直後には全然出てこなかった。展開上仕方がなく最後に登場させなくてはいけないのでとりあえず出したんだろうけど澪のことをどこまで話したのか?知っているのか?などめんどいことは全て放棄。曖昧にしてごまかした。さすがにあれだけ仲良くしていた澪がいきなりいなくなったとなるといろいろ問題がありそうだけど…。万里子は図書館同僚の再三に渡る誘いに初めて乗るなど少し前へ。涼子と夫は意味もなくのほほんと自宅にてくつろいでいるカットで適当に処理。涼子はまだしも夫がすごい出番のなさだったな。中盤なんて映ってすらいなかった

そして朝食の目玉焼きを上手に作る佑司。ここはなかなか良かったな。映画だとすでに18歳まで飛んでしまって幼い佑司が作るシーンなかったし。2人は幸せに暮らしていた。終了。なんか後味もさっぱり気味で薄味だなぁ…。

総評
成宮は最初は違和感があったが最後はまあまあ良かったと思えた。逆に最初は悪くないかな?と思っていたミムラは進むに連れてパワーダウン。最後の平坦なトーンの語りと魅力のなさは致命的になってしまった。

とにかく無難に終わらせたといった最終回だった。

圧倒的に映画の劣化コピー。ただコピーするだけならもう少しなんとかなりそうなもんだったがひどく薄味になってしまったのはもう救いがない。なんであれだけ時間があったはずのドラマでこんな薄味になってしまったのか?

巧の視点の回想では巧の片思いっぽく描き、澪の回想で実は両思いだったことが分かるというのが映画の感動ポイントの1つ。おそらくドラマでは最初のオリジナル展開からしてもそれとは違う描き方をしようとしたのだろう。最初から明らかに両思いとして描かれていた。卒業式でのシーンなども違う描き方をしてやるという気合の表れだったかに見えたが単に何も考えずに映画とちょっと変えていこうとしただけのようで結局行き詰って映画のコピーになってしまい結果的に澪の回想で新しく分かったことが非常に少なくなってしまい単に「過去の回想まとめ」になってしまった。致命的。

・澪の母・涼子の不可解な結末
・涼子が澪と巧の中学時代の先生っていう設定は完全に忘れられた
・完全に背景以下の澪の父
・散々親しくなったのに澪消えた後のフォローがないケーキ屋
・佑司のワガママキャラを途中からシフトチェンジ

などドラマオリジナル設定はことごとく描ききれずに最後は放棄。とりあえず平和的にニコニコさせときゃいいや、っていう片付け方。前回のクリスマスパーティーも同じく。澪の死んだ日と佑司の誕生日が同じ日という意味もなく重い設定にしたせいで初回で佑司の誕生日を使ってしまったための緊急措置。

また完全に存在がなかったことにされた犬などひどい設定白紙も目立つ(1945年8月6日の広島にタイムスリップして原爆でお亡くなりになったという噂(某戦争ドラマに同じ(?)子犬が出ていたため)もあるが)。

何よりひどかたのが年齢設定の破綻だったが、今回は19歳でワープして8年後の世界に行ったと明言した。最初の年齢設定である巧25歳、澪死亡時24歳では帰ってきて19歳で結婚してから妊娠して佑司が生まれても計算が合わないという完全破綻だったが今回「8年後」と平然と言ってのけた。これにより巧は現在27歳ということになり澪はその1年前の佑司の7歳の誕生日に死んだのだから26歳ということになりなんとか矛盾は生まれなくなった。すでに最初の年齢設定は公式から抹消してあるので年齢設定が破綻したという証拠は消してある。完璧だ、ふはは。

ってふざけるなよ!!

『幸せになりたい!』で佐久間部長が原作読みもしないで有名な作家の本だからドラマ化したなんて話があった。このドラマもそうなんじゃないだろうか?映画のコピーは随所にあたのに映画で使われてない原作のエピソードを全く使っていなかった。制作側は間違いなく原作を読んでいない。そんな推測もあながち間違いじゃないような気がしてならない。

結局映画のコピーしただけだったのに何でこうも劣化したのかも疑問が残る。だいたい当初はどうするつもりだったのだろうか?最初は映画のコピーをする気はなかったように思える。それが次々と行き詰って映画のコピーに走って適当に終わらせた。そうとしか思えない。

一応どうするのか気になって最後まで見てきたけどはっきり言ってここまでひどいとは思わなかった。史上稀に見る駄作であった。


9月18日(日)

女王の教室 最終回

女王の教室 最終回
過労で倒れた阿久津(天海祐希)。これまで寝る間も惜しんで生徒達を見守って(盗撮や盗聴など犯罪行為含む)きた阿久津はここのところまともに寝ていないしまともに食事も取っていなかったという。並木先生(内藤剛志)は阿久津の自宅に行くとそこはなんか他のドラマで見たようなボロアパートで部屋には教育関係の本がぎっしり。生徒達の個人データ、生徒の毎日の行動の記録(?)までもがびっしりとファイルしてあった。またこれまで没収した品にも日付と名前が書いてちゃんと保管してあった。例として和美のファイルだけが出てきたが日記単位で行動が記載してあった。さすがに一番目をかけていた和美だからこそこの量で全員がここまでだとは思えないがそれでもすごすぎ。

これほどまでに素晴らしい先生だったのかと驚愕する並木は阿久津を褒めるが阿久津は「自分がいい教師だと思った事はないしどんな教師がいい教師なのかまだ分からない」などと謙虚

教育委員会のこともあるしここにきて教頭(半海一晃)は阿久津を追い出そうと強気に校長(泉谷しげる)に迫る。これまで何考えてるのかイマイチ分からなかった教頭だがここにきてみんなが阿久津側に傾きだした途端に逆の方向へ向かった。また自ら阿久津の代わりに6-3の授業を担当するなど意外と意欲的な人だった。

いきなり消えた阿久津に対して「阿久津ともっと勉強したい」と団結したクラス一同は落胆。天童先生(原沙知絵)に聞いていつもの4人が代表して病院へ向かうがすでに退院。自宅へ向かうがすでに引越済みという手の速さで足取りがつかめなかった。なんとしても阿久津に会いたいと願う生徒達。ここで由介(松川尚瑠輝)は何か問題を起こせば阿久津は現れるに違いないと提案。どうするかだったがかつて泥棒顔と言われた健太(西原信裕)がパソコンで援助交際めいた文章を打ち込んでいた。いやお前はサッカー少年というポジションだったはずだろ?PC使いはメガネ少年の役割じゃなかったのか?

これにより援助交際めいたことをしてそこに阿久津が来るだろうという無謀極まりない作戦が決行された。和美(志田未来)、馬場ちゃん(永井杏)、ひかる(福田麻由子)という見守る部隊、由介と健太、あと今まで存在感のなかった少年のおちゃらけ組とされる男子3人、そして実行部隊の女の子3人が代表して作戦部隊となった。不思議なのが実行部隊は当然ビジュアル組(以前財布盗まれたほうの女の子集団)の3人かと思いきやなぜか桜(藤本更紗)と桃(伊藤沙莉)のフツー組が加わっておりビジュアル組からはマリ(柳田衣里佳)1人だけだった。桜や桃、和美まで作戦部隊にいるのに恵里花(梶原ひかり)だけいなかったのはやや不自然である。外見重視の援助交際では戦力外判断?しかも桃、妙にノリノリ。そのハスキーな声で以前『14ヶ月』というドラマで体は子供、中身は36歳(ぐらいだっけ?)という難役を天才的に違和感なくこなした伊藤沙莉。このドラマでは出番が少ないものの隠れファンはけっこう多かったようだ。その隠れ人気に応えるようにオジサン達と向かったカラオケBOXでは次々と1人舞台で熱唱。他の2人がおじさんに挟まれてキモそうにしている中で1人だけ自分の世界に陶酔しすぎ。だがこれが意外とうまいしキマっている。もしかしてけっこう将来有望?これまでほとんど背景なことが多かったのだが最後になって出番が妙に多かった。それにこれまでほど声が低くなかったような?

そこに仲間と名乗る若いお兄さん達が乗り込んできた。拉致されていく3人。このお兄さん達もかなり若い子が好きなんだね…。戦力にならない和美馬場は凍結。ひかるが警察を呼びに行き、男子3人が止めにかかるが全員一撃でノックアウトされてしまう。そこについに阿久津が登場。さすがの体術で兄さん達を倒していくがさすがに人数が多いし過労上がりでは体力が持たないらしくキツそう。ついには首をしめられて意識を失いかけるが桃の叫び(ハスキーじゃなかった)で覚醒。膝に護身用ナイフを突き刺して撃退。ボロボロになりながらも生徒達をしかり力尽きて座り込んだ。

これがいつの間にか暴力教師が街で暴れたという噂になっているらしく翌日には完全に追い出される事になった阿久津。教頭もここぞとばかりに出て行くようにたたみかける。校長はなんとかしようと妥協案を示して助けようとするのだが阿久津が妥協しないためどうにもできない。それでも教室に現れた阿久津は生徒達に昨日の罰を与え、生徒達は威勢よく返事をする。なんかここまで阿久津に狂信してるみたいになったらさすがに不気味だな…。

教頭の追跡は厳しくついに直接追い出しにかかる。阿久津も最後が近いと悟ったか、最後のメッセージめいた言葉を話し出す。生きていることの意味を語り締めの言葉は「今しかできないことしなさい。将来の事ばかり気にするのはやめなさい。そんなことばかりしてるといつまでたっても何も気づきません」とかっこよく締めて自ら去っていった。じゃあ小学校最後の夏休みを補習でつぶすんじゃねぇよ!去る阿久津を追いかけた天童先生はなぜ教師にそんなに魅力があるのか聞くと「子供たちは奇跡を起こすから」と言う阿久津。天童先生は友達教師でいいなどと言って阿久津の失望を買っていたが「いい先生なんてどうでもいい。そんなのは10年後や20年後に生徒達が決める事ですよね」と名台詞を。ここにきて覚醒した模様。阿久津もようやく天童先生を少し褒めて去っていった。またようやく並木が阿久津をかばうセリフを職員室で静かに語った。「大人がカッコよくないから子供がぐれるんです」うん確かに

阿久津が戻るまでボイコット案も出たが和美の提案でむしろきっちりやることをやろうと決意。教頭が入ってきて教科書を開くよう支持すると「もう開いてます!」。この問題分かる人?と聞くと全員がものすごい強固な意志を秘めた瞳で挙手。これはこれで怖い…。あんなすごい顔でにらみつけられたら先生も困るって。

卒業式が迫る中、和美は桃や恵里花から由介に告白しろと勧められる。どうやら桃はクラス一の優等生の西川君とお付き合いしているらしい。恵里花もメガネ少年とお付き合いしてるらしく2人して投げキッスを送る始末。ちゃっかり優等生狙いかよ。さすがだな、御都合主義。他の子たちも伏線も何もない意外なカップルが増えていた。由介は馬場ちゃんとひかるから告白しろよとからかわれ、誰もいない教室で告白を試みたが言えずにまた失敗

あと家族の問題も一応解決。和美の家では父が家族への愛を改めて静かに語り、優(夏帆)もつまんなくて学校にあまり行ってなかったと告白しこれからは行くと宣言、母親もすっかり明るくなったし家族全員がものすごく成長した。

そして卒業式の日。阿久津に言われて由介の失踪していた母親がついに登場。何でも阿久津が以前から必死で探し回っていてようやく見つけたらしい。この母が酒井若菜。この人最近ゲスト出演ばっかな気がする。さすがに若すぎる気がしたがとりあえず平謝りで由介を抱きしめるなど悪人ではなかった。

卒業式。クラスのみんなが証書を受け取るのと同時に校長におきっぱなしのPCを取りに来てくれと言われた(わざわざこの日に連絡したのは校長のはからい)阿久津は職員室で1人ずつ名前を呼びながら個人データを削除していく。この名前の順番が男女混合なだけでなく完全にランダム。今って男女混合ならまだしもあいうえお順でさえないのか?

扉の前にたたずむ阿久津の前に教頭が。和美、恵里花、馬場ちゃん私立に受かったけどそういうことも全て知ってるんでしょ?あなたはずっと見守っていたんだからなどとなんだかんだ阿久津を認める発言をしつつ去っていった。ちょっと待て馬場ちゃんが私立に受かっただと?たしか実力では完全にクラスで一番下だったはずである。その後も実力が伸びたという話はなかったしむしろ漫画の才能をより開花させたかに思えたがいつの間に勉強まで…。

教頭はさらに子供たちに阿久津が来ていることを教えるというファインプレイを。教室に集結した生徒達は以前作成した卒業制作に阿久津の全身イラスト(画・馬場ちゃん)を追加したものを披露。さらに阿久津に次々とありがとうを言う生徒達。先生のおかげで友達が出来たという馬場ちゃんや大切なことを教わったというひかるだがそれは違うだろ?この2人への功労者は圧倒的に和美のはずだ。何でも先生のおかげになってしまう信仰ぶりはさすがに行き過ぎだ。泥棒顔などは大人になったら結婚してもいいぜなどと意味不明な発言までしてるし、子供が生まれたら真矢という名前にするなんて女もいる始末。

クールに「早く中学に行きなさい」と去りかけた阿久津だが全員で「仰げば尊し」合唱。泣きそうなのをこらえる阿久津の姿は感動的だった。それでもなんとかこらえて「早く中学に行きなさい」と去っていくクールぶりもかっこいい。しかし中学に行きなさいったってこれから春休みだ。てか「仰げば尊し」は先生を信仰するような歌詞が問題になって今じゃ歌われてないってことになってたけどそうなの?正直、小学生の時の記憶で言えばあんな古文みたいな歌詞など全く意識せず(まあ先生への感謝っていうことはさすがに認識してるけど)ただ歌う曲だというから歌っていただけなのだが。そんなもんでしょ?なんでそんなのがイチイチ問題になるんだろうか?アホらしい。

そしてついに告白かと思われた由介と和美。しかし告白はせず互いの宝物を交換して「また会えるよな?」「当たり前ジャン」とお別れ。公立と私立で学校は違ってしまうが別に済んでるところは変わらないし大げさだよ。あれだけ後押しされても言わずに終わるとは思わなかった。

そして新たな季節が。新たに阿久津化した天童先生。大丈夫かと心配する校長のカットがわざわざ入ってて多少頼りない。

生徒サイドでは和美だけが中学の制服(姉の優(夏帆)と一緒)で登校していくシーンが少々長めに続いて(サービスカット?)ふいに阿久津とすれ違う。アロハの3番目の意味を問う和美。当然知っている阿久津は「アイラブユー」と答える。そして阿久津に「アロハ〜」と言って去る和美。振り返り初めての笑顔を浮かべた阿久津はまた去っていく。

総評
阿久津に関しては最初から最後まで姿勢を一貫していたし結局のところ何よりも生徒のことを考えていたということでいい教師であったという印象。並木の解説によれば厳しくした事でやばい事にならないように寝る間も惜しんで監視していたということなのでかなりきわどい行動もあったものの自らフォローする準備が出来ていたならばまあありだろうし。『仰げば尊し』でかなり泣きそうになったり、ラストで笑顔を見せたりはあったもののあくまで生徒の前では態度を最後まで変えなかったし。

でも馬場ちゃん引き込んだりスパイやらせたのはなぁ…。馬場ちゃんやひかるが変われたのも阿久津というより和美のおかげだし。すっかり阿久津に感謝してんだもん、あの2人。一番強いと見込んだ和美をうまく誘導して問題を解決させたというのは確かにそうだが当事者たちはそこまで意識してないだろ?あの2人はあくまで和美に心動かされたはずだ。

てことで阿久津はいいのだが生徒達は最終回ではもう阿久津阿久津で完全に心酔しきっちゃっててある意味ちょっとヤバイ領域に達していた。先週までは阿久津はもしかしていい先生かも?と思いつつも今までとは違う意味ではあったがあくまで戦う姿勢でいたのにここにきて完全にコロッといってしまった。「この物語は悪魔のような鬼教師に小学6年の子供たちが戦いを挑んだ一年間の記録」なのだから最後までちゃんと戦って欲しかった。生徒達の思いが仲間意識・団結が当たり前になってしまったせいか何でもかんでも阿久津への感謝に切り替わってしまったのはさすがにやりすぎだったと思う。

とはいえそれでも泣きの展開が続いたので十分に感動できるものだったし悪くはなかったんだけど。阿久津が生徒のことを何よりよく考えているというのが生徒達にも分かりすぎてしまったというのは阿久津としても失敗だったのかもしれない。さっさと引っ越して行方くらましたし。ただそれにしたってあの信者ぶり。あれじゃ行き過ぎだよ。

それと最大の謎が残った。教育委員会のホームページに阿久津の行動をかなり詳細に書き込んだという奴は誰だ?メガネ少年が先走って実行してしまった…ってわけでもなさそうだったしなぁ…。それに警察沙汰になったとはいえ生徒を守っただけなのに暴力教師が街で暴れたと翌日には噂になっていたと言うのも誰かが意図的に流したとしか思えない。一番考えられるのは教頭なんだけどでもそこまでしないよなぁ。


9月17日(土)

コンポ一新!/ドラゴン桜 はるか17 最終回

俺が使用しているコンポは98年に買ったものでパナソニックの5CDチェンジャー、Wカセット、ラジオ付というものだった。また音質をライブやホール、ヘビー、クリア、ディスコなど様々にいじれるのも当時は魅力であった。

MDが本格的に流行りだしたのがこれ以降。そんな時期にMD非搭載のコンポだったためすぐに買い換えるなどできるはずもなく結果的に「MDを一切使った事のない人種」になってしまったわけだ。テープ→CD-Rという飛躍。

そんなコンポもさすがにガタが来ており、21世紀に突入してからはテープの再生機能が一足先にご臨終。正直なところ、車のステレオの方が重低音が効いてていいなぁというくらいの音質だしずっと買い換えるつもりで大学入学を機に入学祝とか思ってたのに保留になったまま気がつけば3年ほど経過していた。

しかし今日、図書館の帰りにたまたま立ち寄った店で一気に購入を決行。当初aiwaのコンポにしようとして音はどうかと聞いたが「悪いわけではないんですけど…」と歯切れが悪い。店員に音にこだわるなら一段上のDENONのコンポで音を聞かされた。

これを聞かされてaiwaに戻れるはずがない。買うつもりできたわけでもなく金もあまりないことをアピールして値切りにかかる。結果的に表示価格よりも5000円くらい値切った。他の店と比べたら7000円くらい安い。店員も「この値段は安いですよ」と言っていた。確かに安いんだろう。

で、早速聞いてみた。

やばい、やばすぎる。ZARD『君とのDistance』はこういう音だったのか!全然違うぞ!!なんだろうこのテンションの高さは。

ドラゴン桜 最終回
原作がまだ連載中で途中までのため今回の結果も全てオリジナルストーリーらしい。どうも妙にひねりをきかせていたのでヤバイ予感はしていたがその通り。

センター試験・・・全員合格

東大試験からは波乱を連発。初日は無事に終了したのだが、その日の夜に直美(長澤まさみ)の母が再び倒れた。よりによって階段でカックリいってくれやがったので勇介がかばって転落。母は意識不明、勇介も利き腕を骨折?してしまう。

あ〜あ、こんな不要な盛り上げいれちまったよ…。何で今更また倒れるんだよ?しかも試験中とか都合よすぎ

さらに一郎(中尾明慶)の双子の弟は一郎が受かりそうなのに危機感を抱いたのか初日終了後しらじらしくさわやかに10日前のサンドイッチを渡す。一郎は素直に食べて翌日は腹痛との闘いになってしまった。

母の意識が戻ったものの時すでに遅く急ぐ直美の描写で散々引っ張ったものの直美は2日目に間に合わず終了。なんとムチャな偶然のせいで試験を受ける事さえできないというひどい展開で1人脱落が早くも決定。これはかわいそうすぎるだろ。これならまだセンター試験で失敗になってたほうがマシだった。この時点でこれは残りも全員合格はないと確信した。

勇介は利き手が、一郎は腹痛に耐えての試験。なぜに普通に受ける事さえできない展開になってしまったのだろうか…。その辺までは正攻法で描いて欲しかった。たしかに何が起きるかは分からないけどさ。ここまでくると逆にありえないでしょ?

そして結果。ここでふざけてるのがCM前の番組提供の上に「6人は合格できるのか?」みたいな煽りが入ってるわけだ。6人って書いてあるのよ。もうすでに1人脱落が決定してるにも関わらず。みんなが番号をつぶやきながら自分の番号よりも相当前から延々と引っ張る引っ張る3周くらいやりやがって…心臓に悪いじゃないか

一郎の双子の弟・・・「嘘だろ!何で俺が…。落ちた…」と分かりやすい簡潔な説明セリフでトップを切って粉砕され敗走。こういうところだけはストレートな展開だ。

一郎・・・合格。ホントこの兄弟だけストレートな結末。

勇介、よしの(新垣結衣)・・・合格

麻紀(サエコ)、英喜(小池徹平)・・・不合格

3人合格、2人失敗、1人不戦敗という結果。まあうまいとこ落ち着いかせたというか半々な感じで…ねぇ…。

その後、桜木(阿部寛)がカッコ良く演説。ここは普通に素晴らしかった。しかし5人合格の公約を果たせなかった桜木は辞表を提出。有名になるという野望も失敗に終わったのか、みのもんたを始めとして少なくとも2つの高校から依頼があったものの返事を保留し、どうも断ったのか事務所で食べるものもなく、窓から1枚の桜の花びらが降りてくるという初回と同じシチュエーションになって終了。

そしてそれぞれのその後。

勇介・・・「俺東大には行かない!」なんと衝撃の発言を落ちた人のいる前であっさり。公立でも学費が払えないので司法試験目指して弁護士になると宣言。はっきりとは明らかになっていないがやはり東大に受かったのに行かずに弁護士になった桜木と全く同じ道を歩むということだろう。しかし奨学金制度の事とかこいつ絶対把握してないだろ?行きながら目指してもいいと思うんだが。あと桜木に借りた297万円をこいつの性格上絶対に返さなくてはならないはずだ。どうするんだろう?

一郎・・・東大進学。弟の行方は不明。逆恨みで殺しにかかってこないかが心配だ。

よしの・・・東大進学。どうも勇介とはこのまま自然消滅になりそうな流れ。直美と勇介見てなんか吹っ切れたような顔してたし。

麻紀、英喜・・・浪人生活へ突入。来年合格を目指し予備校へ通いながら新たな特進クラスで講師も引き受ける。一郎とよしのならともかく落ちた2人を招かれても新たな生徒達は不安全開だと思うんだが…。なお英喜は親と和解。今までバカにしていた父が「頑張ったな」と言ってくれた。

直美・・・母の退院までに相当かかってしまっているのか変わらず独習で浪人生活を送る。

真々子(長谷川京子)・・・新たな特進クラスを引き継ぎ奮闘。英語のダンスなどまで1人でやっておりどうやら特別講師の教えも全て真々子が受け継いだことになってるらしく特別講師はいなくなった模様。そりゃきつくない?

それはそうと国公立の大学の試験って前期と後期があったような気がする。ダメだった3人(特に受けれなかった直美)は後期試験は受けなかったのだろうか?

総評
ご都合主義でも全員合格が良かった。みんな実力はほとんど同じだったわけなのに利き腕ケガして筆記のスピードが明らかにダウンしてるやつ腹イタで集中を欠いてるやつが受かってしまう時点で結局ややご都合主義だと思うんだけどなぁ。受ける事さえ出来なかった直美もかわいそう。

阿部寛はハマリ役だったと思う。毎回毎回かっこよかったし言ってる事も良かった。来年は東大受験者が増えそうだ。

やはり原作がないせいか秋以降の展開はスピーディーで勉強とは関係のない枷ばかりが襲い掛かる展開になってしまったのは残念だがそれでも緊張感はあったしそこそこおもしろかった。

この究極の猛暑の中、ラスト2話の真冬のシーンを真冬のカッコして演じた役者のみなさん、エキストラも含めてかなりの地獄だった事でしょう。本当にお疲れ様でした。

なお10月14日に特別編を放映するらしい。ただ内容は『ドラマで紹介されたユーニクでためになる勉強法を一挙紹介。さらに、ドラマでは紹介しきれなかった数々の新ウラ技勉強法も公開します』とのことで(ユーニクって…)受験テク番組に終始してしまいそう。『ドラマファンも楽しめるスペシャル企画』という言葉に期待したいがたとえば双子の弟がどうなったとか、1年後に残りのみんなが受かったか?とかそういう展開は期待しないほうがいいのかな?

 

はるか17 最終話
崎谷(杉本哲太)の陰謀により福原(古田新太)は泣く泣くはるか(平山あや)をファインプロに移籍させることを決定。

一方大根青年・森山ははるかの実家を教えたのが桃田(金子貴俊)という嘘をきっかけに自分はファインの新人役者で引き抜きの手伝いをしただけと激白。ただキャラの方が非常に分かりにくい状態になっており、これまでのいい人キャラと本性かと思われた軽めのキャラの融合のような2面性を持ったつかみどころのない男になってしまった。これは大根青年が本当に大根なせいなのか?

ユリ(瀬戸早妃)ははるかが移籍してきたら自分が用済みにされるかもしれないと危機感を募らせる。先週から崎谷がはるかのネタをしまっている箱にキツイ視線を送っていたが今回も箱とその隠し場所をじっとり見つめていた。

迷いながらも崎谷の歓迎を受けるはるか。そしてファインとの契約へサインしようかというときに「私は必要な存在ですか?」と聞くと崎谷はタレントは商品であるときっぱり明言。これで決別。はるかは断り福原の元へ戻る。またそれぞれ移籍していた仲間達も戻ってきて再出発を誓う。ついでに大根青年は一撃でノックアウト。別れを告げた。

しかし崎谷がつかんだ写真やフィルムはまだファインの手元にある。最大の難関にどうするかだったがなんと究極のギャグシーンで決着がついた。下手にチープな展開に持ってくよりもいっそはじけてしまえということなのか笑いが止まらなかった

先日の社長のPVを会長に見せたところ自分の出番が少ないと会長が激怒(←怒るところが…)。処分を余儀なくされた社長と部下は崎谷の部屋(?)にひとまず処分したが偶然にも隠し扉を開けてしまい謎の小箱を発見。しかも開かない。

どうしても開かないので社長と部下は南国風の衣装に身をつつみファイヤーダンスを踊りながら謎の儀式を始めた。そして社長がファイヤーを思いっきり吹いたところ大爆発。社長だけがコントのように黒コゲになった(ピンピンしてるけど)。爆発のショックで箱は開いたがビヨンビヨンと罠がしかけてあるのみ…。やがて消防隊、救急車がやってきて大騒ぎに。社長は運ばれて、部下も事情説明に。やりすぎだよ腹いてぇ…。

この隙に消防士の変装で侵入した福原は写真を探すが見つからない。そこにようやく崎谷とあの箱に気づいていたユリが登場。どうやらすでにすり替えてあったのか、全部福原にくれた。これにて一件落着。

箱が空なのに気づいた崎谷は怒り狂い箱を投げつけたが跳ね返っておでこにヒットして失神。さらば、悪役。

オースギレンジャーの劇場版ヒロインの仕事も決まり順調に進み始めたはるか。笠倉健とのJARのCMの完成披露試写会が無事行われた。そこで公開されたCMの舞台が「多毛牧場」。ここでついにガッツが「OK牧場?」とお決まりのセリフを!!やっぱ言ってくれないと。崎谷が微妙に不敵に会場にいたのが気になったが最後ははるかの挨拶の最中に停電して終わり。

総評
終始ギャグ満載。とことん突き抜けていたので毎回爆笑の連発だった。この時間だからこそできたやりたい放題。あまり期待していなかったがメチャメチャおもしろかった。平山あやも今までのイメージと違って今までより良かった。このままはるか路線で行ったほうがファン増えるんじゃない?

ぜひ続編を!

続編じゃなくてもこういうテイストの突き抜けたドラマはこの枠ならではだと思うのでもっとバンバンやってくれ。


9月16日(金)

幸せになりたい! 最終回/電車男 10話

幸せになりたい! 最終回
借金もなくなり弟2人と幸せにつつましく暮らすためにスーパーレジ打ち職員となったひかり(深田恭子)。糞餓鬼の方も満足なのか特に甘えた言動はなくなった。

一方でテレビ局のほうでは何もしてなかったくせに先日のドラマの手柄を全て横取りした佐久間(伊原剛志)が局長に昇進。現局長の津川雅彦は地方に飛ばされる事になった。順番としては雅子(松下由樹)が部長になるはずだったが佐久間は条件として「俺の女になれ」と迫る。あっさりと払いのけた雅子に「どうなっても知らんぞ」と脅しをかける佐久間だが動じない雅子。次の日の会議で佐久間は雅子の転勤を発表。本当にやるとはなんて器の小さい男だとか嘆く前にこの場でいきなり発表するという嫌がらせとしか思えないやり方を嘆きたい。これまでもプチ悪党的存在だったが最終回になってここまで悪役ぶりを発揮するなんて何と後味の悪い…。

これによりひかりの考えたクリスマススペシャルドラマの企画も白紙になってしまう。ちょっと待て!それはありえない。これはこっち側からの企画ではなくスカイ生命からの要請だったはずだ。スポンサーからの要請だよ?しかも佐久間がヒットさせたことになっているドラマが高視聴率だったことで生まれた企画である。それが中止になるのは佐久間がスカイ生命に対して失態を犯した場合以外にありえない。そんなことは100%ないので白紙になるなんて展開はムチャが過ぎるというもの。

雅子の海外転勤を知ったひかりはシナリオのマニュアル本を買って毎日徹夜状態でシナリオを完成させ、旅立つ雅子のタクシーを自転車で追いかけて止めるという超人ぶりを発揮。受け取った雅子は飛行機の中で読むといって旅立っていったのであった。飛んでいく飛行機。

借金取りの方は若い方は足を洗って職探し。先輩のほうは責任を取ってボコられたのか腕を骨折。街で偶然会った若い方は一緒に抜けようと誘うが「俺の年じゃもう遅いのさ。幸せになれよ」と去っていったのであった。最終回で唯一よかったシーン

意味不明だったのが19時までには帰ると言っていたひかりが帰ってきてからの一連の流れ。まず帰ってきた時点で真っ暗。まあ9月なら19時で真っ暗だから問題ないのだが玄関の前で長谷川(谷原章介)が体育座りで待っていた。中に入ると弟2人はいないのか2人だけでの会話シーンが続く。そして偶然そこで会ったと言って元借金取りの若いのと弟2人が帰ってきて夕食シーンへとなだれこむ。

おかしいだろ?何で真っ暗になってからランドセル背負った小学生が帰ってくるんだよ?元借金取りが連れまわしてたにしても飯は食ってなかったみたいだし時間的に変。心配しないひかりもすごいがあれだけ家族との時間を重視して生き方を変えたのになんだこれ?

「ただいま〜」「お帰り!早いねねえちゃん!」(帰りが早くなった事を体感)、「今夕飯作るね〜」「うんお腹すいた〜」「待っててね〜」→「お待たせ〜」「あははは〜うふふふ〜」(楽しい食卓。みんなで毎日楽しく一緒に食べれる「幸せ」を表現

こんなシーンを入れるのが普通。これでは生き方を変えた必要性が感じられない。ナレーションだけで「幸せです」などと言われても『毎日時間通り早く帰れてみんなでご飯食べれて幸せ』という部分を全く示してないのでお話にならない。子供がひかりより遅く帰ってきてどうする?長谷川と元借金取りのひかりへの微妙な思いで気まずくなるようなコメディシーンなど二の次である。

しかしこの後の展開はその家族すらも完全放棄するという超展開へと陥るのであった…。

1年後。

ひかりはスーパーでレジを打っていた。もうレジ打ちシーンいらないよ。さっきもやってたじゃん…。変わったのは元借金取りが品物の搬入の仕事についたことで付き合ってはいないようだが2人はいいお友達のような雰囲気で一緒にお昼を食べていた。

一方でテレビ局ではドラマが予想通り低迷。8.5%で文句言いまくっていた佐久間だが現実世界ではTBSでは看板枠の某ドラマがこんな適当ドラマよりも低い9%台を4連発しており少々痛い

そこへ降り立つ飛行機の映像と共に意味もなくサングラスをかけて外しながら雅子がやってきた。すごいっすね、空港ロケさえしない上に海外でなんかしてるシーン(日本でも撮影できる)もない。飛行機の中でひかりの脚本読むのも全部カット。飛行機の資料映像を借りてきて飛んで戻ってきただけで表現する節約ぶり

何でも海外でひかりの脚本を英訳してアメリカとの共同制作でドラマ化が決定したとかなんとか。プロデューサーは雅子と長谷川。佐久間は結局クビになることもない上に特に敗北宣言も勝利宣言もないという何もない状態で出番終了。最終回で悪役の株が上がっただけで失脚する事もなく終わるって…。

ひかりの元へ向かった雅子はその事を話して一緒にやらない?と持ちかける。今回は脚本家という立場になるらしい。

次の日、現場で一足先に待っていたひかり。脚本家だから現場には来なくていいのにという雅子だがひかりはやる気マンマンでなぜかドラマ初期でやっていたADの仕事に奮闘するのであった。スタッフ共も「ひかりちゃんひかりちゃん」の大騒ぎ。あまりの寒さアホらしさに言葉が出ない。最後は3話で会得した車止めをやると張り切って車を止めにいくところで終了。しかしロケしている場所は土手のこっち側のような場所で車道もなく車など通りそうには見えない。土手の上に行くのかと思ったが正反対の方向に走り出してるし何を止めにいくのか意味不明

なお現場にいた俳優は最初のドラマの主演の男だった。こいつも完全用済みで使いようがなくなってしまっていたがようやく最後に使ってもらえたのか。

1年後には弟2名は完全無視されて出番もなし。あれだけ彼らのために辞めるとかいってやめたのにあっさり復帰ってじゃあ弟達は?もうどうでもいいや的展開であった。てかこれじゃ辞める必要性が全く無かった。一応「脚本家だから支障はない」っていうことなんだろうけど出て来たのは現場復帰しているシーンのみ。これでは説得力がない。

総評
わけの分からんドラマだった。チープとかそういう次元も超越した『スローダンス』もしのぐグダグダぶり。今期数少ないオリジナルストーリーだったわけだが原作付の話に制作者が飛びつきたがる理由がよく分かった典型的作品。

まず持って雅子とひかりがドラマを一緒に作っていくという基本軸にも関わらずテレビ局に入るまでに時間がかかりすぎ。

1話 貧乏話→清掃員としてテレビ局へ→台本勝手に書き直し
2話 台本書き直しで清掃員解雇→風俗行きになりそうになって雅子に拾われる

2話もかかってしまった。またここで字が汚すぎて解読不能のため想像でひかりが勝手に打ち込んだというストーリー展開についてスタッフ達が「そっちのほうが良かった」と次々に言っているシーンがあったのだがこのひかりに脚本の才能あるんでは?設定は生かされることはなかった。

3話 ADとして奮闘
4話 雅子異動騒動→企画コンペでPC早撃ちの才能を発揮
5話 企画敗退→女性プロデューサーとやりたいという向こうの要求で復帰

才能を発揮するところが間違っていたと思う。しかもなんとドラマを一緒に作る過程にいたるまでで半分もかかってしまったのだ。

6話 長谷川騒動
7話 脚本家失踪騒動
8話 ひかりの母ガン発覚→糞餓鬼事件→母死亡
9話 借金チャラ→糞餓鬼のこともあってテレビ辞める宣言
10話 1年後に脚本家として復帰したはずがADの仕事に復帰

ラスト3話では家族に重点を置いたにも関わらず最後の展開は家族完全放置という超展開

では制作していたドラマはどう進んでいたのか?

1話〜4話 連ドラを制作中。ただしすでに低視聴率で展開も終盤。
5話〜7話 企画段階。脚本家まで。キャスティングなどはほぼカット。
8話〜9話 スペシャルドラマ(単発)撮影。
10話 新たに制作開始。

劇中制作されたのは2本。1本はいわば前座モノでひかり関係なし。ひかりと雅子が制作したスペシャルドラマも企画段階はちゃんと描かれたが撮影が始まってからはひかりの母の件があって離脱。最後までちゃんと責任を果たせず終わってしまった。

ひかりに企画や脚本の才能があるかも?という設定をなぜか使わず最後までひかりの存在意義が不明になってしまったのは痛い。大方前クールの『恋におちたら』や当初似てるといわれていた『お金がない!』(見た事ないけど)と被ってしまうから避けてしまったんだろうけど。最後の最後でいきなり脚本家としての才能を引っ張ってきても遅すぎる。

何より「幸せになりたい!」、幸せとは何か?というテーマに全く答えを出していない。弟で引っ張っておいて弟を放置して終わるなど最後の方は適当すぎて見てられなかった。これは正直期待はずれだった。

 

電車男 10話
啓介(速水もこみち)から掲示板の事を曲がった解釈で教えられた(まあパラッと見た感じそう思っても無理はないけど)沙織(伊東美咲)はやってきた剛司(伊藤淳史)を拒絶。啓介にも殴られ失意の剛司は全て終わったと書き込んで掲示板を去ってしまった。

陣釜(白石美帆)は啓介のところに乗り込んでどんな風に教えたのか聞くが啓介が喋らないので本性を表してつかみかかり「ちゃんと読みなさいよ」とすごむ。啓介ビビリまくり白石最高!ニコニコしてるときより本性のときのほうがいい味出すぎ。啓介はその後追いかけていったのでそれでも気があるのかな?その後陣釜は責任を取るとか言って剛司の家にやってきて服を脱がせて襲い掛かろうとしたが家族が入ってきて失敗。行動がすげぇな…。

一方で敗北を確信してすみっこで花びらをちぎっていた和哉(豊原功補)はそれを聞いて復活。その和哉から教わって剛司を嫌っていた果歩(佐藤江梨子)が掲示板を知る。この後なぜかイタリア旅行に出かけた沙織らいつもの3人。旅行中も読み続け読破した果歩は感動。沙織を説得しようとするが沙織は聞く耳を持たず失敗。しかしその事を聞いた裕子(須藤理彩)に諭されてようやく聞く耳を持ち出した

和哉はまだロスタイムが残っていたとか言って最終計画を進めていた。沙織の母(秋吉久美子)にお見合い写真を送りつけてアピール。お見合いへもつれ込ませる作戦を実行。どうやら母は和哉の事を知らないようだ。写真を見て「あら、いい男」と言う母。

いつもの通り妄想を繰り広げる和哉。例によってラジコンで指輪を運んでくるというパターンでの妄想を進めていたが妄想の中でも失敗。「なんで妄想で失敗してんだよ!」と自分で突っ込む和哉だったが「今までは妄想でうまく行って現実で失敗していた。妄想で失敗したから現実では成功だぁ!」と都合のいい解釈をして盛り上がる。最高だよ、この人。

掲示板ではしばらくPCが火をふいて壊れてしまい離脱していた阪神ファンの男がようやく修理に成功。戻ってきて事態を把握してからみんなに呼びかける。恐らく次の休日に電車男は秋葉原に行くからメッセージを伝えるんだ!ということで各自秋葉原で張り紙をしたり、ティッシュにメッセージをつけて配ったり、そのままな歌詞で路上ライブしたり、テレビに映ったりしてアピール。気づかない剛司だったが電車男の影響で海外留学した声優が向こうから中継で公開ラジオに出演。電車男にメッセージを送り剛司も数々のメッセージに気づいた。張り紙だけでなく通る電車や電光掲示板、万世の看板の横やら(電車マンセーになる)秋葉原中にメッセージが溢れかえっていてもうお祭り状態。すげぇな。撮影の日大賑わいだったんじゃないの?

掲示板に帰ってきた剛司は沙織に掲示板をちゃんと読んでくれとメッセージを残して2人だけの秘密の場所である某ビルの屋上で待機。いつまでも待っている覚悟で会社にも辞表を提出したがなんと嫌味上司(佐藤二朗)が降格させられておりかつてサーフィンを教えてくれたイケメン青年が上司の座についていた。やたらカッコよく有給を使いたまえ!とか言って優しいイケメン青年。かなり剛司をいい奴だと気に入ってるようだったがそこまでしてくれるほど何かあったっけ?

沙織の家では母が離婚して気が晴れたと新しい恋に前向きにどこかへ出かけていった。沙織はいよいよ掲示板を見始める。

一方で「もう遅かったな電車」と掲示板を見ながらお見合い会場で笑う和哉。ここにまでPC持ち込んでるのってどうかと思うが…。そしてやってきたのは沙織の母。「沙織さんは?」と聞くが「来ませんけど」という母。なんと母は自分のお見合いでやってきたのだった。最高。爆笑。すごすぎる。

そしていよいよ最終回へ。かなり盛り上がりそうだ。『幸せになりたい!』が超展開で失敗作へ陥ったのでこのドラマのおもしろさは今日はより際立った。

そういえば一切出てこない剛司の母。今回は父(岸部シロー)が必死になだめるも激怒しているらしく米やら何やらがメチャメチャ飛んで来て父オロオロといった描写があったが姿は映らず。平然と座っている葵(堀北真希)、帰ってきた剛司にも米がバンバン降りかかってるのだが落ち込みすぎてて気にしないということで意味不明にモノが飛び交うだけでスルーされてしまった。姿は出てこないのか?

戻る