AKIRA【初回限定「30th Anniv. バラード作品集『Slow Collection』」盤】

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 AKIRA 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
2 暗闇の中で飛べ 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
3 革命 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
4 Popstar 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
5 漂流せよ 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
6 トモエ学園 福山雅治 福山雅治 福山雅治/井上鑑 4th配信シングル
7 失敗学 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
8 甲子園 福山雅治 福山雅治 福山雅治 6th配信シングル
9 ボーッ 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
10 心音 福山雅治 福山雅治 福山雅治 7th配信シングル
11 幸せのサラダ 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
12 1461日 福山雅治 福山雅治 福山雅治/井上鑑 2nd配信シングル
13 聖域 福山雅治 福山雅治 福山雅治 32ndシングル 最高1位 売上7.3万枚
14 いってらっしゃい 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
15 零-ZERO- 福山雅治 福山雅治 福山雅治 5th配信シングル
16 始まりがまた始まってゆく 福山雅治 福山雅治 福山雅治  
17 彼方で 福山雅治 福山雅治 福山雅治  

ストリングスアレンジ:井上鑑(2,10,17)
ブラスアレンジ:井上鑑(3,8)
ブラス&ストリングスアレンジ:井上鑑(13,16)

初回限定
30th Anniv. バラード作品集『Slow Collection』

リリースデータ

2020年12月8日 初登場1位 売上16.8万枚 Produced by 福山雅治 AMUSE/ユニバーサル

福山雅治12thアルバム。『DOUBLE ENCORE』から1年10ヶ月ぶり、オリジナルアルバムとしては5年8ヶ月ぶり。前作以降のシングルのうち「I am a HERO」は2015年のベスト盤『福の音』に収録され、2016年の配信シングル「1461日」以降のシングル6曲を収録。この間のCDシングルは2017年の『聖域』のみで後は配信シングルを連投していたが、2017年以降ライブで披露されるも音源化されていなかった「暗闇の中で飛べ」「Popstar」「漂流せよ」「始まりがまた始まってゆく」、タイアップで流れているが音源化されていなかった「革命」「失敗学」「幸せのサラダ」「いってらっしゃい」も収録された。表記されていないが「1461日」はドラムの一部が打ち込み、ベースの一部が福山本人の演奏へ差し替えになったアルバムバージョンとなっている。

初回盤3パターン+通常盤+ファンクラブ限定盤の合計5種(初回盤2種はBlu-ray or 2DVDなので7種)発売。複雑すぎるためかA,Bや1,2などの区分ではなく、形態名がそのまま特典内容となっている。
初回限定LIVE映像「ALL SINGLE LIVE」盤は2019年大晦日のカウントダウンライブ『Are You Ready for 30th Anniversary? 福山☆冬の大感謝祭 其の十九 ALL SINGLE LIVE 2019/12/31@パシフィコ横浜 カウントダウンライブ映像』ライブ映像+「心音」「甲子園」「トモエ学園」「聖域」のMVを収録したBlu-ray付、2DVD付の2種。
初回限定LIVE映像「KICK-OFF STUDIO LIVE『序』」盤は新コロライブ封じによるスタジオライブに急遽変更して配信した「FUKUYAMA MASAHARU 30th ANNIVERSARY KICK-OFF STUDIO LIVE『序』2020/3/21」ライブ映像+ドキュメントを収録したBlu-ray付、2DVD付の2種。
初回限定 30th Anniv. バラード作品集『Slow Collection』盤はファン投票1〜16位を収録したバラードベストCD付属。
ファンクラブ限定「BROS.」盤は特典映像「お家でBROS.」を収録したDVD、弾き語り映像を収録したDVD、ギターピック付。
特典が異なるド派手な複数商法が展開したものの売上は不振で、35万枚を越えた前作『HUMAN』から20万近い大幅ダウン、ベスト盤『福の音』の半分程度、カバーアルバムの『魂リク』も5万程度下回ったが、『DOUBLE ENCORE』は10万程度上回った。

まだシングルCDを十分に売るだけの人気がありながらも(結婚によるコアファン離れで上位入りできなくなるのを危惧した可能性もありそうで実際売上は激減した)、シングルCDを出さなくなり、配信で適宜タイアップ曲を切っていくスタイルになった。ただかつて『5年モノ』の時にタイアップ曲を全部シングル化していたら本当にシングルコレクションになってしまったせいか、今回はライブで披露したのに音源化されていないという00年代以降のパターンだけでなく、ドラマやCMでタイアップ曲として随分前から流れていたのに配信でも出さずに放置していたタイアップ曲もいくつかあり(「失敗学」に至っては2018年春ドラマの主題歌で2年以上未発売だった)、それらも一挙収録という形でアルバムとしての価値を高めている。

またAKIRAとは自身が17歳の時に他界した父の名前であり、亡くなった時の年齢に近づいた(具体的に何歳だったか明言していない)事で生まれたという「AKIRA」はそのまま父への思いを歌ったパーソナルな独白となっている。公式には"人間の存在について深く掘り下げた前作『HUMAN』よりも、自身の表現欲求に深く踏み込み、17歳の頃に体験した父親の死と真正面から向き合い、脈々と流れ受け継がれてゆく血″を直視。「死生観を描く″ということにフォーカスを絞り、焦点をハッキリさせたい」と覚悟を決めた30周年を迎えたシンガーソングライター福山雅治が踏み出す、新たな表現の始まりの一歩がこのアルバム"とされていて、年齢を重ねてより深みを増し、これまで以上に踏み込んだ思いが描かれている…んだけど正直公式に長々書かれているこの死生観が強く出ているのはほぼ「AKIRA」1曲に集約されていて、ラストの「彼方で」もテーマに通じているという程度。"彩り豊かな作品"とは公式にも書かれているが、実際に前作時に二軸として固まっていたアコバラとロックをあえて外したような様々な曲調が並んでいるのと、新コロの影響下で今作に向けて書かれたりレコーディングされた曲はシンプル編成を余儀なくされたのか、打ち込み主体でこざっぱりとした軽めの楽曲も多く、曲数の割にはライトな印象。

そして「AKIRA」は確かに重厚ではあるが、リスナーは父AKIRA氏の事は何も知らないのに具体的に名前まで出してしまっているので個人的過ぎるようにも思う(一応ブックレット冒頭で父について説明はしている)。タイアップ曲がこれまで以上にタイアップすぎてこれがかなり今作の雰囲気をごった煮な印象に変えている。「トモエ学園」「甲子園」はタイトルからしてそのまま直球でタイアップ先の事だし、「1461日」はリオオリンピックのテレ朝テーマ曲だったがタイトルはロンドン→リオまでの日数を意味するというこれまでのオリンピックタイアップとは異なりピンポイント(しかもリオでしか使えないタイトルなのにテレ朝は2年後の冬季のピョンチャンで新規テーマ曲を用意せずにこの曲を使い回した)、「幸せのサラダ」もキューピーのCMタイアップでそのまますぎるし、「いってらっしゃい」も日テレの朝ドラ『生田家の朝』主題歌でそのまま直球で朝を歌い、映画『名探偵コナン ゼロの執行人』主題歌だった「零-ZERO-」は同作のメインキャラとなった安室零と映画タイトルに引っ掛けたタイトルにした挙句に歌い出しで"真実はいつもひとつ"とコナンの決め台詞までぶっこむという歴代コナンタイアッパー(?)達の誰もがそこまではやらなかったというところまで寄せに行く始末。

ブレイク以降ドラマ・映画・CMタイアップの連発で福山雅治がかなりのタイアップシンガーではあったが、楽曲は楽曲で切り離されてヒットしていたし、切り離されて記憶されている。今回はどれもこれもタイアップ先に寄せすぎたために、複数の楽曲が通常の1曲ではなく企画曲みたいな印象になってしまい、タイアップを知らずに単独の1曲として聞いた際にどうにも入ってきにくくなってしまった。そのままだったらマジで企画ソングアルバムみたいになってしまっていたので、音楽家として福山雅治個人として今何を歌いたいかと向き合ってあえてパーソナルな部分を強く打ち出した「AKIRA」をコンセプトに据えて重厚さを出してバランスを取ろうとしたというのが本当のところだったのかも。とりあえずこんなにタイアップに寄せすぎなくてもなぁ…。何で前作以降急に増えたんだろう。

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B08KYJJRMN初回限定 30th Anniv. バラード作品集『Slow Collection』盤   B08KYF1QYV通常盤  

印象度★★★☆☆

2021.3.13更新

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