MAGNUM COLLECTION"SLOW"
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Good night | 福山雅治 | 福山雅治 | 松本晃彦 | 5thシングル 最高9位 売上31.2万枚 NEW MIX |
2 | Girl | 福山雅治 | 福山雅治 | 森英治 | 4thアルバム『BOOTS』収録曲 NEW MIX |
3 | 雨のメインストリート('95 Style) | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | 2ndアルバム『LION』収録曲 映画サントラ『BIRTHDAY PRESENT』収録Ver. NEW MIX |
4 | Hold on Me | 福山雅治 | 福山雅治 | 森英治 | 4thアルバム『BOOTS』収録曲 NEW MIX |
5 | 恋人 | 福山雅治 | 福山雅治 | 佐橋佳幸 | 8thシングル両A面曲 NEW MIX |
6 | IT'S ONLY LOVE | 福山雅治 | 福山雅治 | 斎藤誠 | 9thシングル 最高1位 売上117.6万枚 |
7 | Good Luck | 福山雅治 | 福山雅治 | 斎藤誠 | 5thアルバム『Calling』収録曲 |
8 | GLOAMING WAY | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | 6thアルバム『ON AND ON』収録曲 NEW MIX |
9 | Dear | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | 6thアルバム『ON AND ON』収録曲 |
10 | ぼくの朝 | 福山雅治 | 福山雅治 | 斎藤誠 | 6thアルバム『ON AND ON』収録曲 |
11 | そのままで… | 福山雅治 | 福山雅治 | 小原礼 | 10thシングル『HELLO』C/W NEW MIX |
12 | you | 福山雅治 | 福山雅治 | 富田泰弘 | 12thシングル両A面曲 |
13 | 遠い旅 | 福山雅治 | 福山雅治 | 富田泰弘/ 福山雅治 |
7thアルバム『SING A SONG』収録曲 |
14 | 巻き戻した夏 | 福山雅治 | 福山雅治 | 松本晃彦 | 7thアルバム『SING A SONG』収録曲 |
15 | Squall | 福山雅治 | 福山雅治 | 富田泰弘 | 14thシングル両A面曲 NEW MIX |
1,2,3,4,5,9,11,15=NEW MIX
リリースデータ
2003年8月27日 | 初登場1位 | 売上38.7万枚 | Produced by 福山雅治、グーフィ森 | BMGファンハウス |
福山雅治3rdベストアルバム。初のバラードベストアルバム。『The Golden Oldies』から1年2ヵ月ぶりのアルバムで3作連続の企画作となった。デビューから99年まで在籍した前レコード会社BMGからの作品だが現所属ユニバーサルからの新作シングル『虹/ひまわり/それがすべてさ』と同時発売でジャケット写真を1stアルバム時の写真(今作)、同じスタジオで同じ角度で撮影した現在の写真(シングル)にしたり、連動特典(2作の封入応募券で抽選で1万人にDVD「MAGNUMドキュメント DVD“プロダクト X”」プレゼント)を実施するなど、2社協力体制でプロモーションされた。99年の移籍前のベスト盤『Dear』と収録範囲が同じでBMG時代91〜99年の曲から本人選曲とされている。ブックレットにはグーフィ森による全曲解説が掲載されている。詳細なスタッフクレジットもあるが何故かBMGの宣伝スタッフの名前がほぼ半分埋めつくす勢いで大量に列挙されている。また各楽曲の演奏クレジットはカットされている。
シングルアルバム同時1位を獲得したが、シングルが5週連続1位でミリオン近くまでいくヒットになった中で今作は半分以下の売上に落ち込んだ。初回盤はDVD『Making of Rendezvous』が付属。これは99年に主演した月9ドラマ『パーフェクトラブ!』の音楽を担当(主題歌は担当せず主題歌はGLAYだった)してリリースしたサウンドトラック『Rendezvous1』『Rendezvous2』の2作同時購入特典としてプレゼントされていた非売品VHSをDVD化したもの。
収録範囲が同じ『Dear』とは被りまくっていて8曲をNEW MIXとしてリミックスを施しているものの、やや微妙な1作。03年時点で4年前までからの選曲となっているというレコード会社の事情がリスナー的には意味不明であり、何より当時記憶に新しい筆頭の大ヒット曲「桜坂」が無いとなると余計な勘ぐり(売れたけど実は本人嫌いだったりするのか?とかあえて入れなかったところがこだわりがあるのか?とか)も生んでしまいそうである。
また今作における有名曲である「Good night」「恋人」「IT'S ONLY LOVE」「Squall」を聞きたければ『Dear』や後のベスト盤でいいわけだし、アコースティックバラードでヒットを重ねていったのは今作より後。なのでどの角度から見てもほぼ他の作品で事足りしてしまう。ただ後に固まったアコバライメージと異なり、当時はロックバラード的なアプローチもあったし、方向性は多彩。アコバラ以降ではやっていないような90年代型の福山バラードを堪能できるのは今作最大の利点だ。「Girl」「Hold on Me」など明らかにバラードでもスローでもないミディアム以上ミドル未満くらいの軽快な曲も入っているし、「Good night」「恋人」「Squall」イメージからすると意外性のある曲も聞ける。ベスト頻出曲じゃないところに価値を見出せば最優先ではないが後追いで聞いても面白さはある1作だと思う。
印象度★★★☆☆
2021.4.19修正