「魂リク」
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 原曲(発表年) |
1 | 銭形平次 | 関沢新一 | 安藤実親 | 福山雅治 | 舟木一夫(1966) |
2 | 元気を出して | 竹内まりや | 竹内まりや | 福山雅治 | 薬師丸ひろ子(1984)、竹内まりや |
3 | 長崎は今日も雨だった | 永田貴子 | 彩木雅夫 | 福山雅治 | 内山田洋とクール・ファイブ(1969) |
4 | 心の旅 | 財津和夫 | 財津和夫 | 福山雅治 | チューリップ(1973) |
5 | チェリー | 草野正宗 | 草野正宗 | 福山雅治 | スピッツ(1996) |
6 | 糸 | 中島みゆき | 中島みゆき | 福山雅治 | 中島みゆき(1992) |
7 | コーヒールンバ | PERRONI JOSE MANZO 訳詞:中沢清二 |
福山雅治 | PERRONI JOSE MANZO「Moliendo Cafe」(1958) 日本語カバーの原曲は西田佐知子(1961) |
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8 | Raining | こっこ | こっこ | 福山雅治 | Cocco(1998) |
9 | 雨やどり | さだまさし | さだまさし | 福山雅治 | さだまさし(1977) |
10 | ZOO | 辻仁成 | 辻仁成 | 福山雅治 | 川村かおり(1992)、ECHOES |
11 | さらばシベリア鉄道 | 松本隆 | 大瀧詠一 | 福山雅治 | 太田裕美(1980) |
12 | 12月 | SION | SION | 福山雅治 | SION(1987) |
13 | Midnight Blue Train | 浜田省吾 | 浜田省吾 | 福山雅治 | 浜田省吾(1978) |
リリースデータ
2015年4月8日 2015年6月24日(アナログ盤) |
初登場1位 | 売上20.1万枚 | Produced by 福山雅治 | ユニバーサル |
福山雅治、弾き語りカバーアルバム。カバーアルバムとしては02年の『The Golden Oldies』以来2作目。00年〜15年3月までニッポン放送でパーソナリティを務めていた「福山雅治のオールナイトニッポンサタデースペシャル『魂のラジオ』」の中のリスナーから福山雅治へ歌ってほしい曲とその曲にまつわるエピソードを紹介するリクエストコーナー「魂リク」を番組終了をきっかけに急きょCD化したもの。当初、カバーと自身の曲のセルフカバーの両方を収録するとされていたが、カバー曲のみとなった。またCD化できるクオリティのものはそのまま、そうでないものは新録音と発表されていたが、最終的にどうなっているかは公式に明言した資料が無く不明。リクエストはあったがコーナーでは1度も披露されていない「銭形平次」「コーヒールンバ」は今作のための新録音であるとラジオ内での発言はあった模様。また今作収録曲のうち6曲は2015年に披露されており、この頃にはCD化の話もあったと思われ、そのまま収録していると思われる。初回盤はMusic Clip3曲(「元気を出して」「銭形平次」「雨やどり」)とドキュメント映像を収録したDVD付。また対談冊子も付属。初回盤のジャケットは前身のANNが始まった92年当時の写真。受注限定生産で6月24日にアナログ盤としてもリリースされた。
番組の企画から立ち上がったカバー作品という点は『The Golden Oldies』と同様だが今作は完全な弾き語り。通常盤とアナログ盤のジャケットにもなっている1930年モノのMartin OM-45というオールドギターと声だけ。ギターフリークは年代モノのアコースティックギターの音色を堪能できるという楽しみもできるが、基本的には数々の名曲を福山雅治のギターと低音ボーカルの魅力で堪能するといった趣向のアルバム。半分くらいしか知っている曲が無かったが、この声が乗っかるともうなんかどれも深い味わいが生じるなぁ…と。この低音の魅力は正直「HELLO」とかヒットしていた頃はそこまで深みがあるものではなかったと思うんだけど、アコースティックバラードに傾倒していった00年代になってからどんどん深みが増してきたように思う。
選曲に関しては基本的にリクエストが前提になっているわけだけど、かなり本人の嗜好が強そうな選曲になっているように思う。福山は長崎出身なので「長崎は今日も雨だった」はそのまんま、「雨やどり」はさだまさしも長崎出身なので地元枠(?)っぽい。チューリップと中島みゆきは『The Golden Oldies』でもカバーしているので本人のフェイバリットアーティスト枠(?)っぽい。『The Golden Oldies』を見るとさらにさだまだし作詞作曲の「秋桜」や井上陽水作詞作曲の「飾りじゃないのよ涙は」をやっていて、「コーヒールンバ」は現代では井上陽水カバーバージョンも有名なのでこの辺りもフェイバリット枠と被っていそうだ。何度か交流、コラボ、カバー経験があるSIONも同様だ。そもそも15年間ほぼ毎週やっていたコーナーだけに13曲というのは厳選に厳選を重ねた曲数なので、本人の思い入れの強い楽曲が選ばれるのも当然か。
印象度★★★★☆