車輪の軸(通常盤)
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 管制塔 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | インディーズミニアルバム『雨のちガリレオ』収録曲 |
2 | ハマナスの花 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 1stミニアルバム『ハマナスの花』収録曲 |
3 | 夏空 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 1stシングル 最高14位 売上1.8万枚 |
4 | 四ツ葉さがしの旅人 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 2ndシングル 最高20位 売上0.5万枚 |
5 | 僕から君へ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 3rdシングル 最高15位 売上0.8万枚 |
6 | 青い栞 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 4thシングル 最高9位 売上2.8万枚 |
7 | さよならフロンティア | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴,佐孝仁司 | Galileo Galilei | 5thシングル 最高25位 売上0.6万枚 |
8 | 明日へ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴,岩井郁人 | Galileo Galilei | 6thシングル 最高17位 売上1.0万枚 |
9 | サークルゲーム | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | Galileo Galilei,POP ETC | 7thシングル 最高18位 売上2.6万枚 |
10 | 恋の寿命 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 8thシングル 最高25位 売上0.3万枚 |
11 | 嵐のあとで | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 9thシングル 最高35位 売上0.2万枚 |
12 | クライマー | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 10thシングル 最高29位 売上0.5万枚 |
13 | 車輪の軸 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 新曲 |
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | ハローグッバイ | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | インディーズミニアルバム『雨のちガリレオ』収録曲 |
2 | 稚内 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 1stアルバム『パレード』収録曲 |
3 | SIREN | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 1stアルバム『パレード』収録曲 |
4 | Imaginary Friends | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | Galileo Galilei | 2ndアルバム『PORTAL』収録曲 |
5 | 老人と海 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | Galileo Galilei | 2ndアルバム『PORTAL』収録曲 |
6 | 夢に唄えば | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | Galileo Galilei | 2ndミニアルバム『Baby, It's Cold Outside』収録曲 |
7 | 潮の扉 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei,POP ETC | Galileo Galilei,POP ETC | 3rdアルバム『ALARMS』収録曲 |
8 | Birthday | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei,POP ETC | Galileo Galilei,POP ETC | 3rdアルバム『ALARMS』収録曲 |
9 | サニーデイハッピーエンド | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei,POP ETC | Galileo Galilei,POP ETC | 3rdミニアルバム『See More Glass』収録曲 |
10 | バナナフィッシュの浜辺と黒い虹 (Yuuki Ozaki ver.) |
尾崎雄貴 | Galileo Galilei,POP ETC | Galileo Galilei,POP ETC | 3rdミニアルバム『See More Glass』収録曲 新録音 オリジナルはAimerメインボーカルだったのを尾崎雄貴メインボーカルで新録音 |
11 | 親愛なるきみへ | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei,POP ETC | Galileo Galilei,POP ETC | 3rdミニアルバム『See More Glass』収録曲 |
12 | ゴースト | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 4thアルバム『Sea and The Darkness』収録曲 |
13 | 鳥と鳥 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 4thアルバム『Sea and The Darkness』収録曲 |
14 | 青い血 | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴 | Galileo Galilei | 4thアルバム『Sea and The Darkness』収録曲 |
15 | Sea and The DarknessU(Totally Black) | 尾崎雄貴 | 尾崎雄貴,尾崎和樹 | Galileo Galilei | 4thアルバム『Sea and The Darkness』収録曲 |
リリースデータ
2016年6月15日 | 初登場15位 | 売上0.8万枚 | SME Records |
メンバー
Song Writer,Vocal,Guitar,Bass,Keyboard&Programming | 尾崎雄貴 |
Bass,Keyboard | 佐孝仁司 |
Drum,Percussion,Piano&Programming | 尾崎和樹 |
脱退メンバー(記載なし) | |
Guitar (インディーズミニアルバム『雨のちガリレオ』まで) |
船谷創平 |
Guitarほか (船屋に代わり、メジャーデビュー作『ハマナスの花』〜2ndアルバム『PORTAL』まで。野口と脱退) |
岩井郁人 |
Piano,Programming他 (サポートを経て2ndアルバム『PORTAL』で正式加入。参加は1作のみで在籍期間1年に満たずに岩井と脱退) |
野口一雅 |
Galileo Galileiラストベストアルバム。16年1月の4thアルバム『Sea and The Darkness』発売直前にこの後のツアーを持って「Galileo Galileiを終わらせる」と宣言(解散という表現は使用していない)。終了宣言後4月にベストアルバムとなる今作の発売と10月に日本武道館でラストライブを行う事が発表された。DISC-1は初期のミニアルバムリード曲と全シングル表題曲、最後の新曲「車輪の軸」を収録。DISC-2はTwitterハッシュタグを利用してのファンの声を参考にしつつもメンバー選曲によるアルバム曲をどちらもリリース順に収録している。
初回盤は尾崎雄貴がソロで関わったlivetune adding Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)名義の「FLAT」、Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)名義の「Trigger」、押尾コータロー with Yuuki Ozaki(from Galileo Galilei)名義の「同級生」の3曲をDISC-1の15〜17に追加収録、全MVを収録したDVD付。
Galileo Galileiは期待の若手新人バンドとして大々的に売り出され、1stアルバムまではギターサウンドを中心としたさわやかでストレートなポップロックだったが、2ndアルバムにかけて地元の共同生活スタジオへ戻り、音楽性を激変させた。メンバーが担当楽器にこだわらずに打ち込みを多用した浮遊感のあるサウンドが延々展開するようになり、シンセ主体のインディーロック/ポップと言われる海外志向の強い方向性となり、しかもその過程でサポートを経て加入した野口一雅は正式加入したと思ったら1年経たずに岩井郁人と一緒に脱退してしまう始末。3人になっての2ndミニアルバム『Baby, It's Cold Outside』でも特に変わった感じがしなかったので、リアルタイムではそれっきり聞かなくなってしまい、今作で戻った。
今作は「終了」にあたってリリース順のシングルコレクション+アルバム曲からの選曲による2枚組ということでバンドの変遷をおいしいとこ取りで堪能できる。DISC-1は実質シングルコレクション+リード曲集で最も聞きやすい1枚。初期の若さと溢れ出るような青春の煌めきはむしろ当時聞いていたよりも瑞々しく眩しく聞こえるのは当時はまだ10代を経てさほど経過していなかったが、10代が遠ざかってよりノスタルジックな輝きとして捉えられるようになったからかもしれない。改めて聞くとこの初期の若さに代わるものはなく、このままストレートに成長していくバンドの姿をもう少し聞かせてほしかったように思う。10曲のシングルのうち7曲がアニメタイアップで特にアニメじゃない3曲は最初の5作に集中(2nd、3rd、5thがアニメタイアップではない)。バンドの方向性がめまぐるしく変化して正直売れ線からは外れてからも、6th〜10thまで全部アニメタイアップが途切れず続いたのである程度は求められるところに応えてキャッチーな部分は意識されてはいた。よってアルバム曲よりもだいぶ聞きやすいが、それでもヒット曲然としたガツンとした部分が無く淡々としているので、完成度は高いが何で売れなかったんだというよりは自ら売れなくなったんだからそりゃ売れなかったのはしょうがないよなというところはある。後期でも「恋の寿命」みたいなポップなサビも書いているのでキャッチーな曲が書けなくなったわけではなくこういうのは正直あまりやりたくなくなっていたんだろうなと思う。
対してアルバムから選曲されたDISC-2は4曲目から突如シンセ全開になり、難解な方向性が続く。ここに関しては届く人には届きそうなんだけど、改めて聞いてもやはり掴みどころがなくて残りにくい。ただシンセは途中でそこまで強調しなくなり、ある程度のバンドっぽさは戻る。というか「サニーデイハッピーエンド」で急にちょっともう1回売れようとしてみた感じになる。しかしそれでもどこか振り切れないままでやっぱ性に合わねーとばかりに売れようとするのは止めて内面へ潜って終了へ向かっていく。そんなわけで淡々とした盛り上がりきらない楽曲が続くため、ある程度聞きこんで深く入っていくことでようやく良さが見えてくる曲が多い。選曲自体はファンの意見とメンバーの意見を総合して満遍なく選んでいるのでバランスは良く、このDISC-2に良さを感じられるかでDISC-1だけ(シングル曲)で終わるかGalileo Galileiにハマれるかどうか判断できると思う。
やはり彼らはSME向けでは無かったと思う。SMEって筆頭格がポルノグラフィティなわけで(浜田省吾とかもいるけど)、当然初期の彼らのポテンシャルを見れば音楽専門誌ではなく音楽一般誌向け、ポルノグラフィティのようにお茶の間ヒット狙いで売り出そうとするのは自然な事だろう。驚きなのが今作の公式のライナーにさえレーベルへの不信感と書くほどSMEの戦略と噛み合っていなかった事が伺えるのに、この後のソロwarbear、Bird Bear Hare and FishとまさかのSMEと継続契約だったという事実。結局2019年後半にBBHFに略称改名までしてようやくSMEを離脱したが、自分たちの見られ方を異様に気にしてきた割にそこを担うレコード会社を正直彼らの芸風には合わないだろうSMEにこだわり続け、10年近く移籍を考えずにいたとはとんでもなく不器用なのかもしれない…(見出してもらった恩義が強かったのかも?)。ソニーでもKi/oonだったらもう少し硬派なロックバンドとして売り出してくれたかもしれないが…。
印象度★★★★☆
2017.4.6更新