I'm waiting 4 you
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | 夕月夜 | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
2 | 冷たい影 | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
3 | 忘れ咲き | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | 17thシングル 最高14位 売上2.6万枚 |
4 | 君を飾る花を咲かそう | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | 16thシングル 最高11位 売上2.3万枚 |
5 | U | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
6 | fill away | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
7 | 僕らだけの未来 | AZUKI 七 | 中村由利 | Miguel Sa Pessoa | 15thシングル 最高7位 売上3.2万枚 |
8 | この冬の白さに | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
9 | ブルーの森で | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
10 | 雨上がりのBlue | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
11 | picture of world | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | |
12 | Sky〜new arranged track〜 | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 | 1stミニアルバム(indies)『first Kaleidscope』収録曲リメイク |
13 | 君 連れ去る時の訪れを | AZUKI 七 | 中村由利 | 古井弘人 |
リリースデータ
2004年12月8日 | 初登場11位 | 売上6.4万枚 | Directed by GARNET CROW | GIZA studio |
メンバー
Vocal,Chorus | 中村由利 |
Keyboards | AZUKI 七 |
Keyboards | 古井弘人 |
Guitar | 岡本仁志 |
GARNET CROW4thアルバム。前作から1年1ヶ月ぶり。前作以降の3シングル、インディーズでリリースしていた「Sky」のリメイク「Sky〜new arranged track〜」を収録。前作同様に最新シングルがコナンタイアップで続けてアルバムというパターンでの発売となったが、コナンタイアップ「忘れ咲き」は順位では3シングルの中で最も低くなり、売上もさほど伸びなかった。シングルは相変わらずトップ10前後、2〜3万で推移したが、今作は競合が多い激戦週で初動売上を前作から1万程度落としたために初登場11位となり、4作目にして初のトップ10落ちとなった(9thと並んでオリジナルアルバムでは最低位)。累計売上は前作より落としたものの、今作以降で今作を上回ったのは次の『Best』のみである。
前3作では常にAdditional Musician枠で岡本仁志にとってはGIZAの先輩ギタリストとなる大賀好修がクレジットされていた。1stでは曲番号が指定されていたので数曲の参加である事が判明していたが何故か2nd,3rdは曲番号指定が無かったためどこまで大賀好修が演奏しているのか不明確な状態が続いていた。しかし今作では一転してAdditional Musician枠が消失している。今作からサポートギターを入れなくなり100%岡本仁志のギターになったのか、引き続きサポート参加はしているが記載するのを止めただけなのかは不明。ベストを挟んで次回作も同様のクレジットになっていたが、6thアルバム以降はAll Lyrics:AZUKI 七、All Songs:中村由利、All Arrangement:古井弘人のクレジットの下についに"All Guitars:岡本仁志"の1行が新たに追加されるようになった。過渡期的な時期に当たるこの時期、介入なしで全ギターを任せられるようになっていってギターの入れ方というか存在感(GARNET CROWにおける岡本仁志のプレイスタイル)が、徐々に確立されていっている感じもあるような…無いような…。
前3作はシングルが多かったり固まっていたりしたが、今作はシングルが3曲と多くないのでアルバム曲と溶け合って構成されている印象。前半はほぼ全部ミディアム〜バラード系だし、全体には盤石のミディアム〜バラードが主体だが、中盤過ぎには比較的ポップだったり爽やかだったりするテンポ感のある曲も取り揃えているのと、2ndの時のようにアルバム曲で冒険しすぎていないので流れはスムーズでバランス感が良い。
当時のGIZA界隈では最高傑作として大絶賛されていた印象が強いが(同時に三枝夕夏 IN db叩きもそれ以上に加熱していたな…)、これまで培ってきたGARNET
CROWらしさをブレなく、よりカッチリ固めたようなこれぞGARNET
CROWといえる4作目にして完成形、という今作の立ち位置を考えると確かにそういう面はある。基本的にミディアム〜バラード系で暗めの曲が多めというのは最もパブリックなイメージだとは思うんだけど、今作は後年のようにポップすぎず、しかし暗すぎるわけでもなく適度なポップさはあり、また奇をてらったような実験要素はないものの適度な緩急はあり…と前作で獲得したバランスの良さがさらに昇華されている。
そんなわけでこれぞGARNET CROWな今作ではあるんだけど、「夢みたあとで」好きな人向けではあり、「夢みたあとで」よりも「Mysterious Eyes」、「夏の幻」が好きだったり、後半のアルバム曲ではなくリード曲的な部分で「二人のロケット」「スパイラル」「僕らだけの未来」みたいなアップテンポももう少し欲しいとかもう少しバラエティ豊かで聞きやすいポップさが欲しいとかだとそんなに高評価にはならないと思う。これまでの作品も踏まえてGARNET CROWを深く理解し、これこそがGARNET CROWと感じられるのであれば確かな名作、それが今作だと思う。そこまでの領域には至れなかったが、1番王道なイメージがあるのは今作だと思う。
印象度★★★★☆
2023.8.21全面修正