first kaleidscope〜君の家に着くまでずっと走ってゆく〜

No No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
 
1 1 君の家に着くまでずっと走ってゆく AZUKI 七 中村由利 古井弘人 後に2ndシングル(1st同発)としてリメイク
2 3 二人のロケット AZUKI 七 中村由利 古井弘人 3rdシングル(カット) 最高47位 売上0.7万枚
3 4 Sky AZUKI 七 中村由利 古井弘人 後に4thアルバム『I'm waiting 4 you』でリメイク
4 2 dreaming of love AZUKI 七 中村由利 古井弘人  
5 5 永遠に葬れ AZUKI 七 中村由利 古井弘人  
6 6 A crown AZUKI 七 中村由利 古井弘人  

リリースデータ

1999年12月4日 100位圏外 TENT HOUSE

メンバー

vo.music 中村由利
key.lyrics、cover photo AZUKI 七
key.arrange 古井弘人
g 岡本仁

GARNET CROWインディーズデビューミニアルバム。GIZA運営のインディーズレーベルとして新規設立されたTENT HOUSEレーベルからの発売(New Cinema蜥蜴やrumania montevideoのインディーズデビューはGarage Indies Zapping Associationレーベルだった)。11月27日にはHMVとタワレコで先行発売され、そちらは一部曲順が異なる。一般発売でも初期生産分は先行販売盤と同じ曲順だったが、以後は現在の曲順に差し替えられた模様。翌2001年3月にGIZA studioからシングル2枚同時発売でメジャーデビューとなったが、このうちの1枚(2ndシングル)として「君の家に着くまでずっと走ってゆく」がリメイクされた。続く3rdシングルとして「二人のロケット」はそのままシングルカットされた。「Sky」は4thアルバム『I'm waiting 4 you』で「Sky〜new arranged track〜」としてリメイクされた。

古井弘人はDEEN山根公路とアマチュア時代にバンドを組んでおり、1994年より主にアレンジャーとしてDEENやZARDのアレンジャーとして活動していたが自身がメンバーとして表に出るのはGARNET CROWが初となった。
AZUKI 七は1999年年明けより大黒摩季、FIELD OF VIEW、DEENらへ立て続けに歌詞提供して作詞家として活動を開始しており、これらの楽曲の中には古井弘人が編曲を担当した曲もあった。
岡本仁もまた1999年よりZARDへの曲提供(「Hypnosis」)、船上ライブにはギタリストとして参加しており、古井弘人とはこれらを通して関りがあった。
中村由利のみ事前の活動歴が無く、今作が初登場作品となる。

アルバムタイトルの本来の綴りはkaleidoとなるはずだが"o"が抜けているのは間違えたのか意図的なのかは不明。岡本仁志が岡本仁になっているのは誤植ではなく、当初はこの表記だった。

今作を最初に聞いたのはメジャー10作品を聞いてから。どのアーティストも音楽性の変化により初期の作品はかなり別物、ということが多いがGARNET CROWはプロトタイプのようなインディーズデビュー作品の時点で既に完成されていたというのが良く分かる1作。「君の家に着くまでずっと走ってゆく」は何故かベスト盤に今作のバージョン(その際の表記はindies ver.)が選択されることが多く、先に聞いていた。メジャー盤よりもアコースティックな質感が強かったのでこの頃はもう少しアコースティック色が強かったのかと思ったがそうでもなく、最初からくら〜い葬式ソングもある一方で(ただし「ほうむれ」ではなく「ねむれ」と読む上にそこまで暗くない)、ミディアム中心ではあるが、ある程度アップテンポな曲もある。ラストの「A crown」の後半にかけての盛り上がりはけっこう印象的。

6曲ながら密度は濃く、GARNET CROWというグループの自己紹介のようなプレデビュー作的な立ち位置の1作。オリジナルアルバムを順番に辿っていくつもりなら最初に今作を聞けば合うか合わないかも見極められると思う。今作でもうちょっと無理かなと思ったら少なくとも前半のアルバム群は受け付けないし、今作に良さを感じられるなら聞き進めていけるんじゃないかなと。この曲数と長さなら最初からけっこうじっくり良さを感じられ、挨拶代わりの始まりの1作といえる。インディーズゆえなのかは不明だが、3ヵ月後のメジャーデビュー以後と比較すると音圧にはかなり差があり、今作はやや音が小さい

B00005F31R

印象度★★★★☆

2023.6.20修正

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