両成敗
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 両成敗でいいじゃない | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
2 | 続けざまの両成敗 | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
3 | ロマンスがありあまる | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 3rdシングル 最高9位 売上2.3万枚 |
4 | シリアルシンガー | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
5 | 勤めるリアル | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
6 | サイデンティティ | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 3rdシングルC/W |
7 | オトナチック | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 4thシングル 最高5位 売上2.2万枚 |
8 | id 1 | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
9 | 心歌舞く | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
10 | セルマ | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
11 | 無垢 | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
12 | 無垢な季節 | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 4thシングル両A面曲 |
13 | パラレルスペック(funky ver.) | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 2ndシングルC/W収録Ver. 3rdミニアルバム『みんなノーマル』収録曲のリメイク |
14 | いけないダンス | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
15 | 私以外私じゃないの | 川谷絵音 | 川谷絵音 | 2ndシングル 最高11位 売上3.3万枚 |
16 | Mr.ゲスX | 川谷絵音 | 川谷絵音 | |
17 | 煙る | 川谷絵音 | 川谷絵音 |
リリースデータ
2016年1月13日 | 初登場1位 | 売上10.8万枚 | Produced by 川谷絵音 | ワーナー |
メンバー
Vocal&Guitar&Programming | 川谷絵音 |
Bass&Chorus | 休日課長 |
Keyboard&Chorus | ちゃんMARI |
Drums&Chorus | ほな・いこか |
ゲスの極み乙女。2ndアルバム。前作から1年2ヵ月ぶり。前作以降の3シングルからA面4曲全て、C/Wから2曲収録された。「パラレルスペック(funky ver.)」は以前の作品に収録されていた曲をC/Wの時点でfunky ver.としてリメイクしたもので、アルバムバージョンというわけではない。川谷絵音が同じくボーカル&ギターを担当するバンドindigo la Endの方が先に活動を開始していたがメジャーデビューはほぼ同時期であり、両方ネクストブレイク扱いされていた状態だったが今作リリースまでの間にゲスの極み乙女。の方がメディアで取り上げられるようになり、紅白出演にも至った。自身初の1位を獲得。初回盤はライブ映像やオフショットを収録したDVD付。購入店舗ごとに巾着、手拭い、扇子、箸、湯呑、ステッカー、ハガキ、ポスターなどの特典も用意された。
発売直前のSS報道(センテンス・スプリング)に始まり、自身が2015年(とそれ以前にも1度)に曲を提供した国民的アイドルグループが年明けに解散危機に陥り、やはり2015年に自身の楽曲を替え歌した大臣が年明けに"カネ"スキャンダルで大臣職を退くなど、自身だけでなく、自身に関連した人々が年明け早々に危機に陥るといった具合で2016年1月大いに世間の話題をかっさらってしまった。それまでは2010年代前半の若手バンドは悲観的なバンド名をつけるのが流行ってるのか程度だったのが、最早不当なまでに全国レベルで"ゲスの極み"の名を一身に背負う事となりベッキーベッキーに叩かれる事となってしまった川谷絵音。両成敗が止まらなかったりロマンスがありあまっているだけでこれはあの事を歌っているのか…と勘ぐってしまいそうなリスナーのゲスな発想を見透かすように最終頁クレジットの1番下には「Special Thanks To 世界中のゲスの皆様」の文字が…。
プロデュースも川谷絵音名義で、楽曲制作を一手に背負っており、繰り返しのサビのインパクトの強さもあって個性的な才能を持ったボーカル兼ソングライターによるワンマンバンドにも思えるが、実際に曲を聞いてみるとサウンド的にはギターよりも"乙女"と"。"によるキーボード&リズム隊の忙しない演奏が楽曲を引っ張っている印象。この忙しなさがなかなか聞きごたえがあって同時にポップでもあって面白いバンドだなと思った。楽曲のアプローチもそれなりに多彩…なはずなんだけど、基本が忙しない演奏&へんてこな雰囲気ながらインパクトのあるサビといった具合の曲が延々と17曲も続くという今作特有の大ボリュームな編成(前作は11曲でそれ以前の3作はミニアルバムだった)により、途中からみんな同じように聞こえてきてしまうといった弊害が…。17曲もあって64分弱とストバラを主軸とするJ-POPミュージシャンでは不可能なコンパクトさではあるんだけど、実際の時間以上に長さを感じてしまった。バンドを掛け持ちしているにも関わらずこれだけの曲を用意できたという溢れんばかりの創作意欲でミュージシャンとしてはかなり波に乗った状態ではあったんだろうけど、10数曲程度だったらもっとまとまって印象は良くなっていたと思うだけに個人的にはそこが惜しかった。
印象度★★★☆☆
2016.2.13更新