girl next door THE LAST〜A-SIDE SINGLE BEST〜

Strings Arranged by 村山達哉(5)

リリースデータ

メンバー

girl next door2ndベストアルバム。千紗が水泳の北島康介と結婚・妊娠した事で解散が決定。ラストベストアルバム『girl next door THE LAST』として複数種類発売された。今作は全シングルA面曲をリリース順に収録した2度目のシングルコレクションとなる。前ベスト『SINGLE COLLECTION』とはラストの別ミックス音源以外が被っており、さらに複数A面と前作以降を網羅した前ベストの上位互換盤となった。今作以外にはアッパーとバラード曲をセレクトした2枚組+DVD『UPPER&BALLAD SELECTION』、アルバム曲のみを全曲まとめた3枚組『ALBUM COLLECTION』、今作と『ALBUM COLLECTION』に加えて、C/W集、リミックス集、ライブDVD、PV集DVDのBOXセット『PREMIUM COMPLETE BOX』が発売された。O社では何故かBOXに同一内容のDISCが存在しない『UPPER&BALLAD SELECTION』ではなく『ALBUM COLLECTION』のみが別集計され、それ以外は合算集計された。

1年半とちょっとでまたベストというのは微妙なところだが、今回は前ベストでは完全にスルーされ、オリジナルアルバムにも未収録になりがちだった複数A面曲が網羅されているのがポイント。完璧なシングルA面コレクションなので、これから聞くには最も適した1作だと思う。後半になるにつれてプッシュされなくなり、比例してみるみる売れなくなってしまったが、むしろあまり面白くない金太郎飴状態なのは前半。エイベックス王道を堂々掲げていたのでほとんど同じような楽曲が続き、いいにはいいんだけど突き抜けていってしまいなかなか印象に残らない。「偶然の確率」「Infinity」「Freedom」「Silent Scream」「ダダパラ！！」など大体アルバムごとに1曲は1つ抜けたシングルが出ているとは思うけど…。売れなくなってきてからの方が「Freedom」みたいにちょっとバキバキしたサウンドを取り入れたり、急にディスコ方面に振り切ってみたりと、フックが強い楽曲をやっている。ただ終盤に五十嵐充が登板してからは鈴木が在籍した直属の先輩であるday after tomorrowと同じでボーカリストが作詞しなくなってしまう(ただし本当に作詞撤退したmisonoと違い、千紗はアルバムではこの3曲以外は単独作詞していた)。アルバム単位ではありかと思ったが、シングルコレクションとして並べて聞いていくとこの終盤3作は特に弱いなと感じた。「URBAN DANCE」は何故か新曲である事が公式サイトの今作の紹介文に記載されないというやる気の無さだが、まあガルネクらしいなと思える曲。後半は「Produced by avex trax」の文字があまりに虚しく輝いていたのは否めないが、なんだかんだやれることはやりきったと思う。「Produced by avex trax」だけにその終わらせ方は非常に会社をかけた悩みどころだったと思うけど、千紗の結婚引退を口実にする事でうまい事終了に持っていけたのも綺麗にまとまって良かったんじゃないだろうか。

印象度★★★★☆

『girl next door THE LAST』シリーズ一覧

『ALBUM COLLECTION』
アルバム曲のみを収録した3枚組。シングル曲のアルバムバージョンはちゃんと収録されており、前ベスト『SINGLE COLLECTION』にのみ収録された「偶然の確立(Dave Ford Mix)」まで収録されている。

『PREMIUM COMPLETE BOX』
『A-SIDE SINGLE BEST』と『ALBUM COLLECTION』に加えてC/W集、リミックス集、PV集DVD、ライブDVDをセットにしたBOX。いわゆる全曲集。

『UPPER&BALLAD SELECTION』
アッパーな曲とバラードな曲を収録した2枚組ベスト盤+収録曲のPVを収録したDVD付。新曲「URBAN DANCE」も収録されている。今作限定の曲は無いので結局BOXとは全て被るものの、このシリーズの中で唯一独立した作品であり、ガルネクにとってはリリース順に機械的に並べたわけではない唯一の純然たるベストアルバム。

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