Back To The Pops
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | Romance Rose | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
2 | Buddy | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 2ndミニアルバム『HC 2023 episode 2-GHOST TRACK E.P-』収録曲 |
3 | シェア | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 62ndシングル両A面曲 |
4 | さよならはやさしく | TAKURO | TAKURO | GLAY&村山☆潤 | |
5 | 会心ノ一撃 | HISASHI | HISASHI | GLAY&YOW-ROW | 2024/7/31配信シングル アルバムバージョン |
6 | 海峡の街にて | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 61stシングル『HC 2023 episode 1-THE GHOST/限界突破-』C/W |
7 | BRIGHTEN UP | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 9/18先行配信 |
8 | V. | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
9 | Beautiful like you | TAKURO | TAKURO | GLAY&川村ケン | |
10 | whodunit-GLAY×JAY(ENHYPEN)- | TAKURO& JAY of ENHYPEN |
TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 62ndシングル 最高5位 売上2.1万枚 |
11 | その恋は綺麗な形をしていない | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
12 | なんて野蛮にECSTASY | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治&清塚信也 | |
13 | シャルロ | TAKURO | JIRO | GLAY&亀田誠治 | |
14 | Back Home With Mrs.Snowman | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治& 小春(チャラン・ポ・ランタン) |
No | タイトル | 備考 |
GLAY DAY SPECIAL “LIVE BY THE SEA” | ||
1 | SOUL LOVE | 14thシングル 配信ライブ映像 |
2 | V. | 当時未発売新曲 配信ライブ映像 |
3 | Beautiful like you | 当時未発売新曲 配信ライブ映像 |
4 | さよならはやさしく Music Video | Music Video |
5 | シェア Music Video | Music Video |
6 | Back To The Pops Member Interview & Documentary short ver. | メンバー個別インタビュー&制作ドキュメント映像 |
7 | 「さよならはやさしく」インタビュー | |
8 | 「BRIGHTEN UP」インタビュー | |
9 | 「Beautiful like you」インタビュー | |
10 | 「なんて野蛮にECSTASY」インタビュー | |
11 | ツアーに向けてのインタビュー | |
GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME | ||
12 | サバイバル | ビデオシングル |
13 | whodunit-GLAY×JAY(ENHYPEN)- | 62ndシングル |
リリースデータ
2024年10月9日 | 初登場1位 | 売上3.8万枚 | Produced by GLAY&亀田誠治 | ポニーキャニオン(LSG) |
メンバー
Guitar | TAKURO |
Guitar | HISASHI |
Bass | JIRO |
Vocal | TERU |
GLAY17thアルバム。前作から3年ぶり。前作以降のシングル、EP(ミニアルバム)から5曲を収録。9月18日に「BRIGHTEN UP」をアルバム枠開放の形で先行配信。『HC 2023 episode 2-GHOST TRACK E.P-』は62枚目のシングルのつもりで制作したがシングルの曲数を逸脱していたためにアルバム扱いされた経緯があり、インストとリミックス除いて5曲のうち1曲目の「Buddy」のみが収録されている。配信「GALAXY」(60thC/W)、配信「クロムノワール」(60thC/W)、60th「Only One,Only You」、61st『HC 2023 episode 1-THE GHOST/限界突破-』表題曲扱いの「限界突破」、「THE GHOST」は未収録。表記は無いが「会心ノ一撃」はアルバムバージョンになっていてHISASHI本人が発売後にインタビューにて明言している。
G-DIRECT限定盤CD+Blu-ray+グッズ、通常盤CD+DVD、通常盤CD Onlyの3種(一般発売2種)発売。上位互換となっており、通常盤CD+DVDのDVDはG-DIRECT限定盤のBlu-rayから内容を間引いたものとなっている。
G-DIRECT限定盤CD+Blu-ray+グッズは7月31日にLINE
VOOMで配信された「GLAY DAY SPECIAL“LIVE BY THE SEA”」から6曲のライブ映像、「さよならはやさしく」「シェア」MV、「Back
To The Pops Member Interview & Documentary」、「GLAY DAY
SPECIAL“LIVE BY THE SEA”Documentary」、「風とロック
さいしょでさいごのスーパーアリーナ“FURUSATO”」から4曲のライブ映像、「SUMMER
SONIC 2024」から5曲のライブ映像、「GLAY 30th
Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME 」から2曲のライブ映像を収録したBlu-ray、グッズLeather
key case付属。
通常盤CD+DVDは「GLAY
DAY SPECIAL“LIVE BY THE SEA”」から半分の3曲、「Back
To The Pops Member Interview & Documentary」がshort ver.になっており、「さよならはやさしく」「シェア」MVと「GLAY
30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME 」から2曲のライブ映像は共通、それ以外はカットされたDVD付。わざわざ通常盤CD+DVDと書かれていて初回盤ではないらしい。
通常盤CDはCDのみ。
ジャケットに30TH ANNIVERSARYとあるようにデビュー30周年記念作として、TAKUROは"ちゃんと正しく、30年目のGLAYデビューアルバム"として"GLAYとしてのポップスを様々な角度から詰め込んだ"と発売前から大々的に予告していた。これに伴ってか多くのシングルが未収録となったが、いずれも打ち込みを多用した実験曲であり、『HC 2023 episode 1-THE GHOST/限界突破-』からわざわざ王道な「海峡の街にて」だけ収録したようにデジタル色の強い既出曲は意図的に外しているようだ。今作で打ち込みなのはHISASHIの「会心ノ一撃」のみとなっている。前作以降どころか、前作での唯一のシングルCD「BAD APPLE」からバンドサウンドを逸脱した実験曲ばかりシングルやEPに収録していただけにいざアルバムになったら新曲多めでこうも方向性を変えてくるとは…。昨年よりKing Gnu、Official髭男dism、米津玄師、BUMP OF CHICKENが相次いで陥ったシングル過多問題だが、GLAYの場合コンセプトに合わないのは大量未収録にするという違うアプローチでオリジナルアルバムの価値を最大限に高めてきた。これは昨今なかなかやれる事ではないが、流通だけメジャー委託している自主レーベル運営の賜物か。
一方で今作の曲順はくじ引きで決めたと明言。サブスク時代である事を理由にして、"くじ引きで決めたのは今っぽいし、何よりもGLAYが楽しそう"ともコメントしているが、イマイチ良く分からない。考え抜かれた曲順で聞きたいというオールドリスナーがオールド形態と言われようともアルバムをわざわざ購入して手に取っているのでは?そこで内輪盛り上がりで楽しまれてもちょっとそこまではついていけない。なおさすがに全部運任せはマズいと思っていたのか、くじの中には"1回だけ曲順を変えていいよ"カードが含まれており、亀田誠治がそれを引き当ててメンバー全員の分かってるよな?という視線を受けて「Back Home With Mrs.Snowman」を「シャルロ」と入れ替えて最後に配置したとしているので、この曲で締めたいという意向はメンバー+亀田誠治共通の認識としてあったようだ。
前作に続いてTAKUROがメンライターに戻っており、JIROとHISASHIはスパイス的な役割、TERUはすっかり寡作に戻ってしまい、「限界突破」以外に発表されずこれが未収録になってしまったので2作連続でTERU曲ゼロ。アレンジャー起用にはやや工夫が見られ、誰か招いても何故か亀田誠治が常にくっついてくるような状態から今作では事実上HISASHIとYOW-ROWでサウンドを構築したと思われる「会心ノ一撃」にはさすがに介入の余地なく、他にも「さよならはやさしく」「Beautiful like you」には亀田誠治が参加していない。注目すべきはこの2曲がどちらもバラードナンバーである事で「さよならはやさしく」にはストリングスも使用されているが、得意な亀田誠治をあえてバラード2曲で呼ばずに別のアレンジャーと組んで仕上げたというところに1つの時代の変化を感じる。
そんなわけで大多数がGLAYらしいと思うようなバンド路線中心でポップな印象のアルバム。前作では半ば過ぎに実験系の曲や地味な曲が続く部分があって印象に残りにくい部分と序盤と終盤の超GLAYらしい突き抜けた名曲とコントラストがハッキリした構成だったが、今作はどこから聞いてもポップ/ロック路線な曲ばかり揃えているのでどこから聞いても聞きやすい。というかくじ引きで曲順を決められたのは収録曲がこの厳選された14曲だったからであって、ここに「GALAXY」「クロムノワール」「Only One,Only You」「限界突破」「THE GHOST」も混ざっていたら(現実には収録時間的に無理なんだけど)くじ引きの曲順決めは成立しなかったと思う。「会心ノ一撃」は電子音全開のデジロックナンバーだが、前後も電子サウンドで囲まれている中でこの曲が出てくるのと、GLAYらしいサウンドの中でカウンターとして出てくるHISASHI曲という位置づけで聞くのとでは印象が違う。今作の方が遥かに存在感を発揮していると思う。
前作のように突き抜けて好きな曲が複数出てきたというほど今回単曲では特にこれという曲は無くてどれもそこそこ程度ではあったんだけど、逆にあまり印象に残らない曲も無くどれもいい。トータルではどこから聞いても聞きやすくて30周年の貫禄とまだまだ終わらないぜ枯れてないぜ的な圧倒的な現役感のある極めて良質なアルバムという印象。
DVD
GLAY DAY SPECIAL “LIVE BY THE SEA”というのは7月31日にLINE
VOOMで配信されたライブ映像だが、生配信ライブではなく前作の船上ライブのように新潟県の佐渡島の海上(万畳敷)を舞台にした収録映像。全6曲のうちG-DIRECT限定盤Blu-rayにはフル収録、一般発売DVDでは3曲の抜粋。そして続く「さよならはやさしく
Music Video」はなんと撮影場所が同じ。モノクロ加工されているのと俳優出演にドラマパートもあって海上ステージ以外の海辺での映像も出てくるものの完全に同じ時に一緒に撮影してきたようだ。
「シェア Music Video」の方は今度は最後に収録されている「GLAY 30th Anniversary GLAY EXPO 2024-2025 in BELLUNA DOME」のライブ映像と1999年の20万人ライブ含めたドキュメント映像を編集したもの。
「Back To The Pops Member Interview & Documentary short ver.」は今作のメインとなるドキュメントで曲ごとの振り返りもあるが、一般発売DVDでは short ver.にされてしまっていて数曲だけで終わってしまうのが残念。LIVE BY THE SEA&ベルーナドーム(どうせ後で単独映像化しそう)といったライブ映像はG-DIRECT限定でいいのでアルバム解説は共通でフル収録にしてほしかったところ。
印象度★★★★☆
2024.12.27更新