FREEDOM ONLY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | BETTY BLUE | TAKURO | TAKURO&亀田誠治 | GLAY&亀田誠治 | 5ヶ月連続配信第3弾(7/31) |
2 | Hypersonic | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
3 | Winter Moon Winter Stars | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
4 | FRIED GREEN TOMATOES | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 5ヶ月連続配信第1弾(5/21) |
5 | 永遠を名乗る一秒 | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治&村山☆潤 | |
6 | 漂えど沈まず | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
7 | BAD APPLE | TAKURO | TAKURO | GLAY&トオミヨウ&亀田誠治 | 59thシングル 最高4位 売上2.2万枚 5ヶ月連続配信第4弾 |
8 | Tiny Soldier | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | |
9 | Holy Knight | TAKURO | AUDIO 2 AUDIO | GLAY&YOW-LOW&亀田誠治 | |
10 | 青春は残酷だ | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 5ヶ月連続配信第2弾(6/25) |
11 | 祝祭 | TAKURO | TAKURO | GLAY&亀田誠治 | 5ヶ月連続配信第5弾(9/24) |
12 | 桜めぐり | TAKURO | TAKURO | TAKURO |
Arranged by Ken Kawamura
Strings Arranged by 亀田誠治(8,11)
Brass Arranged by 亀田誠治(10)
No | タイトル | 備考 |
GLAY野外無観客ライブ Vol.2 | ||
1 | BETTY BLUE | 5ヶ月連続配信第3弾 |
2 | FRIED GREEN TOMATOES | 5ヶ月連続配信第1弾 |
3 | 青春は残酷だ | 5ヶ月連続配信第2弾 |
4 | Hypersonic | |
5 | BAD APPLE | 59thシングル、5ヶ月連続配信第4弾 |
6 | 祝祭 | 5ヶ月連続配信第5弾 |
7 | エンドロール | |
GLAY「FREEDOM TALK」後編 | GLAY&亀田誠治+工藤雅史による楽曲対談 | |
1 | オープニングトーク | |
2 | 「BETTY BLUE」トーク | |
3 | 「Hypersonic」トーク | |
4 | 「Winter Moon Winter Stars」 | |
5 | 「BAD APPLE」 トーク | |
6 | 「Tiny Soldier」トーク | |
7 | 「Holy Knight」トーク | |
8 | 「青春は残酷だ」トーク | |
9 | 「祝祭」トーク | |
10 | 「桜めぐり」トーク | |
11 | エンディングトーク | |
祝祭 Music Video | MV | |
Making of 祝祭 | MVメイキング | |
BAD APPLE Album ver. Music Video | MV | |
Making of BAD APPLE | MVメイキング |
リリースデータ
2021年10月6日 | 初登場1位 | 売上4.0万枚 | Produced by GLAY&亀田誠治 | ポニーキャニオン(LSG) |
メンバー
Guitar | TAKURO |
Guitar | HISASHI |
Bass | JIRO |
Vocal | TERU |
GLAY16thアルバム。ベスト盤、アンソロジーシリーズを経て2年ぶりのオリジナルアルバム。前作以降のシングル『G4・2020』からは全曲未収録。5月よりアルバムに向けて5ヶ月連続配信と銘打っての新曲配信を開始し、そこからの5曲を収録。第2弾の「青春は残酷だ」配信前日にシングル『BAD APPLE』と今作の発売が正式に告知された。「BETTY BLUE」を先行配信第3弾と銘打ったのを最後に"5ヶ月連続配信第〇弾"と書かなくなり有耶無耶となってしまったものの、シングルCDとして発売した「BAD APPLE」が第4弾、単に先行配信として9月に配信された「祝祭」が第5弾に該当する。『BAD APPLE』C/W「SHINING MAN」は毛色が違うという事で未収録。低レベル週だったため2万台で1位を獲得できたものの22位→45位と2週目以降も急落した。
公式通販G-DIRECT限定盤はリミックスアルバム『GLAY
REMIX DJ Mass MAD Izm* WORKS』、ライブ「THE
ENTERTAINMENT STRIKES BACK 魁☆照男達」「THE ENTERTAINMENT
STRIKES BACK RESONANCE vol.3」「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK
LIFETIME MUSIC」の3本を収録したBlu-ray、「THE
ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6」及び一般発売のDVD付と同内容を収録したBlu-rayの2CD+2Blu-ray仕様。66Pブックレット、オリジナルコンパクトミラー、アクリルスタンド付属。
一般発売はCD+DVD、CD
Onlyの2種でDVDには「GLAY野外無観客ライブ
Vol.2」、GLAY「FREEDOM TALK」後編、「祝祭」「BAD
APPLE Album ver. 」のMV&メイキングを収録したDVD付(これらはG-DIRECT盤Blu-rayにも収録)。シングル『BAD
APPLE』を踏襲したデジパック仕様。
パッケージを踏襲しているようにシングル『BAD APPLE』DVD付と今作のDVD付は一部リンクしており、GLAY「FREEDOM TALK」前編、BAD APPLE Music Videoは『BAD APPLE』DVDに収録されていた。野外無観客ライブがVol.2になっているのは8月12日にYouTubeで公開された「GLAY野外無観客ライブ in函館・恵山」を第1弾として今回が第2弾であるため。Vol.2は今作用に制作された映像でYouTubeでプロモーション用に公開もされたが全編は今作のみの収録となる。GLAY「FREEDOM TALK」前編ではシングル収録曲のみについて解説、今作の後編ではアルバム曲を解説していて「BAD APPLE」は前編と後編で改めて別々にトークしていて内容の重複及び前編を見ないと曲が抜け落ちるわけではない。今作のアルバム解説で一部飛ばされている曲があるが単にカットされただけっぽい。
楽曲クレジットの編曲には名前が無いが、一括クレジットされている巻末部分では何故かArranged by Ken Kawamuraという表記が加えられている。この部分にはArranged by GLAY&Seiji Kamedaのほか、曲指定で村山☆潤、トオミヨウ、YOW-LOWのアレンジ表記もあるが、Ken Kawamuraには亀田誠治同様に曲指定が無く全曲に渡ってアレンジに関わっているという扱いになっている。Ken Kawamuraのこの謎表記はシングル『BAD APPLE』でも同様に表記されていた(曲の編曲部分には出ていないが巻末クレジットでは突然出てくる)。
久々のTAKUROメイン作だが全部TAKUROというのは『HEAVY GAUGE』以来。ただし亀田誠治が作曲を共作しているのとAUDIO 2 AUDIOはTAKUROとHISASHIの作曲ユニットなので厳密に全曲TAKURO1人だけではない点が『HEAVY GAUGE』とは異なる。今作はTAKUROが明確にこういうアルバムにしたいというビジョンを持っていて、近年各メンバーそれぞれかなり自由にやっていた事もあり今作はTAKUROの意向に沿って全面的にTAKURO主導で制作されたようだ。元々ボツ曲や制作途中のまま止まっているストックは溜まっていたようだが、新コロ自粛もあって久々にこれまでのそういったストック曲を改めて聞きなおしたTAKUROが今のGLAYならやれると判断した楽曲が引っ張り出されており、書き下ろしはあまりないようだが古くは97年から現在に至るまでの楽曲が並んでいる。率直にいうなれば今作は『GLAY』以来のメインメロディーメイカーとしてTAKUROの完全なる帰還であり、JIROがインタビューで語っているようにみんなが好きなGLAY、『BELOVED』辺りが好きな人なら好きだろうというような不特定大多数がこれぞGLAYだと思うようなGLAYのアルバム。「BAD APPLE」こそ異色でこの曲に合わせるように「永遠を名乗る一秒」からバラードや地味目のミディアム、近年見られた打ち込みを導入した方向性などを「Holy Knight」まで連投しているが、序盤と終盤に配置されている先行配信された曲はどれも往年のGLAYを思わせる良質なメロディーを聞かせるタイプの曲で、こういった方向性自体は近年も無かったわけではないが、明らかにキレが増していてメロディーが本当に良い。「祝祭」はそこからさらに一歩進んだ新コロ後の世界に響く名曲だと思う。
『GLAY』はTAKUROメロディーの集大成的な意味合いもあったと思われるが、その後の『JUSTICE』『GUILTY』辺りからTAKUROの曲は正直パッとしなくなってきて、同時にメンバーにメインを託すようになっていったし、一時期はTAKUROメロディーを世間に忘れてほしいとまで発言、前作『NO DEMOCRACY』ではメインに戻りつつあったもののリード曲やシングルはまだメンバーに任せていたし、7割クソ曲でも許してね発言に続き『REVIEWU』でも90年代の曲しか選曲しないなど、やはりどこか消極的な姿勢が目立っていた。今作ではメンバー作ゼロでそういった消極的な姿勢はなく、過去の曲を持ってきているというのもあるにしても取り戻した感じがある。やはり『GLAY』でやり切って以降のTAKUROは燃え尽きてスランプになっていたのではないか、過去の曲を改めて聞きなおしたり、新コロ狂騒で時間が出来たり、改めて過去のストックを聞きなおす等の見つめなおす作業を経てスランプを抜けたのではないかと改めて思った。90年代の圧巻のヒット曲と同じ勢いは無いにしても、十分に耳に残る楽曲が並んでいて、1作で半数以上がしっかり耳に残るのも、最初に3,4回聞いて終わりではなく聞き続けたのもかなり久々だ。これは久々に明確な2021年年間1位アルバム。
DVD
『GLAY野外無観客ライブ』は船上ライブで船の甲板でのリード曲群の演奏。配信で中継したものではなく今作用に収録した映像のようで、1曲ごとにどんどん夜になっていくので実際にはかなり時間をかけて1曲ずつ演奏したものと思われる。「BETTY
BLUE」終盤の1ブロックでちゃんとAwesome City ClubのPORINが登場するがこれ以外に出番がない。船上なので、この1ブロック歌唱するためだけにずっと船に乗っていたのだろうか…。
GLAY「FREEDOM TALK」は後編となっているがシングルと連動しているだけで、前編では「BAD APPLE」とC/Wしか語っていないので、基本的にアルバムの解説は後編だけで行っている。しれっと語られない曲があるのは飛ばされたのか、完成前だったからなのかは不明だが、色々な裏話が聞けてメンバーの空気の良さが垣間見えるので改めてGLAYはいいバンドだなと思った。先にも書いたように他のアレンジャーを招いたのに居座ったままだったり、トークにも一緒に参加していたりと亀田誠治がベッタリなのは少々気になるところではあるが、とにかくハッピーな雰囲気を出している人で幅広い知識や的確なアドバイスだけに留まらず、レコーディング現場の空気を楽しいものにする事にも長けた人柄の良さが大きいのかなと思う(スピッツも同じような事言ってて以降アレンジャー変えなくなったし)。
個人的には亀田誠治になってからしっくりこない部分もあったが、今作に関しては良かったのでプロデュースよりもやはりまずはTAKUROの曲だなと思った。調子を戻したTAKUROにさらにメンバー3人で切り開いた方向性も加味されれば新たな黄金期もありえるかもしれない。
印象度★★★★★
2021.11.14更新