THE FRUSTRATED
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | HIGHCOMMUNICATIONS | TAKURO | Kombinat-12 | GLAY&佐久間正英 | |
2 | THE FRUSTRATED | TAKURO | Kombinat-12 | GLAY&佐久間正英 | |
3 | ALL I WANT | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | |
4 | BEAUTIFUL DREAMER | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | 28thシングル 最高1位 売上18.9万枚 |
5 | BLAST | TERU | TERU | GLAY&佐久間正英 | |
6 | あの夏から一番遠い場所 | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | |
7 | 無限のdejavuから | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | |
8 | 時の雫 | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | 29thシングル 最高1位 売上18.6万枚 |
9 | Billionaire Champagne Miles Away | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | |
10 | coyote,colored darkness | HISASHI | HISASHI | GLAY,草間敬& 佐久間正英 |
|
11 | BUGS IN MY HEAD | JIRO/TAKURO | JIRO | GLAY&佐久間正英 | |
12 | Runaway Runaway | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | |
13 | STREET LIFE | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | 28thシングル両A面曲 |
14 | 南東風 | TAKURO | TAKURO | GLAY&佐久間正英 | 31stシングル『Blue Jean』C/W(カット) |
Strings Arrangement:島健(4)、溝口肇(8)
Horn Arranged by 北原雅彦(5)
リリースデータ
2004年3月24日 | 初登場2位 | 売上24.1万枚 | Produced by GLAY&佐久間正英 | 東芝EMI(UNLIMITED GROUP) |
メンバー
Guitar,Piano | TAKURO |
Guitar | HISASHI |
Bass | JIRO |
Vocal | TERU |
GLAY8thアルバム。『rare collectives』2作から1年1ヵ月、オリジナルアルバムとしては1年半ぶり。前作以降の2シングル3曲を収録。冒頭2曲を作曲しているKombinat-12はTAKUROとHISASHIによる今作限定の共作名義となっている。表記は無いが「BEAUTIFUL DREAMER」はシングルではバンド演奏と共に収録するアウトロ部分のストリングス演奏が次の曲まで繋がっていくという変更が施されている。「南東風」にはYUKIとくず(HIRO&ANIKI=山口智充と宮迫博之がバラエティ企画で組んでいたユニット)がゲスト参加しているが31stシングル『Blue Jean』C/Wに「南東風〜PEACEFUL SESSION〜」としてシングルカットされた際はコーラスだった2組が単独で歌う部分がある。初回盤はスタジオライブ映像、インタビュー、HISASHIによるギター演奏解説映像などを収録したDVD付。初回盤でのDVD付属は今作が初となった。6月16日にはこの初回盤DVDの実質的な拡大版・完全版となるDVD『The Complete of THE FRUSTRATED』が発売された。
尾崎豊のトリビュート盤に及ばず2位となり、『rare collectives』2作に続いて1位を逃す結果となった。オリジナルアルバムとしては1位を逃すのは1st以来だった。
シングル『BEAUTIFUL DREAMER/STREET LIFE』は当時導入が進んでいたコピーコントロールCD(CCCD)で発売されたが、当時公開していたプロデューサー佐久間正英のサイトの掲示板へCCCDに不満の声を挙げるGLAYファンの苦情が殺到。CCCDの問題は現場サイドには詳しく説明されていなかったこともあり、佐久間正英もさほど把握していなかったようだがファンの声を受けて音質劣化を自ら確認、CCCDの問題点を認識し、GLAYメンバーとも話し合って次回作以降では極力導入しないようレコード会社に働きかけることを宣言(自分のプロデュース作品ではなるべく導入しないと宣言したが採用されてしまうケースもいくつか生じた)。以降佐久間正英はCCCD反対派のミュージシャンの1人としてメディアでのインタビューにも応じるようになった。このためGLAYでのCCCD採用はシングル1作のみとなった。
04年はデビュー10周年でもあり、今作は10周年を意識した集大成的な意味合いもあったようだ。全体的にまだまだここからだというような攻撃的なロック色の強い楽曲が多い。特に冒頭2曲がTAKUROとHISASHIが共作してのKombinat-12名義での作曲&英語詞になっているので今までとは一味違う。今回は今まで以上に何だかカッコいいぞ…と感じられるこの始まりは特に印象的だ。中盤以降は落ち着いた曲や賑やかな曲もあったりと多彩で、TAKURO以外の3人も1曲ずつ提供していてTAKURO自身の楽曲も含めてGLAYの中ではある程度曲幅もあってバランスの取れたアルバムだ。前作がかなり暗いアルバムだったのと、その前は今作同様に今まで以上のロックバンドとしてのカッコよさを強調していた部分があったがあまりに多すぎる&長すぎるというのがネックだっただけに今作は『ONE LOVE』の進化形にして完成形のようにも感じられる。10年の歳月も加わり、みなぎる勢いとしては最高傑作的なところもあるんじゃないかと思う。発売当初やはりメロディーが弱くなっているんじゃないかと感じた部分もあったが年月を重ねてみると耐久年数はなかなか高かった。というか馴染んでくると過去の名盤達にも負けないアルバムだなと感じるようになった。
また今回は初回盤は30分のDVDがついてくる。当時友人にこのアルバムを借りたのでその際に1度だけ視聴した。内容は『Billionaire Champagne Miles Away』のスタジオライブ映像に始まってTAKURO&TERU組が音響の機材をいじりながら今回のアルバムへの意気込みと楽曲解説、JIRO&サポートドラマーのTOSHIが別のスタジオで楽曲解説、HISASHIが1人でギター解説の3パターンが入れ替わりながら『BEAUTIFUL DREAMER』『BUGS IN MY HEAD』を解説。JIRO&TOSHIの『THE FRUSTRATED』のベース&ドラム別バージョンも入りつつ、『THE FRUSTRATED』のスタジオライブ映像で終わり、という構成。
印象度★★★★☆
2019.3.1修正