灰とダイヤモンド Anthology

Disc 1
灰とダイヤモンド Remix & Remastering 2014
No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 真夏の扉 TAKURO TAKURO GLAY DEMO歌詞Ver.に差し替え 2ndシングルとして再録
2 彼女の“Modern…” TAKURO TAKURO GLAY DEMO歌詞Ver.に差し替え 3rdシングルとして再録
3 KISSIN' NOISE TAKURO TAKURO GLAY 1stベスト『REVIEW』で再録
4 ひどくありふれたホワイトノイズをくれ TAKURO TAKURO GLAY  
5 RAIN YOSHIKI YOSHIKI/
TAKURO
GLAY 1stシングル(メジャーで同時発売) シングルとは別アレンジ
6 LADY CLOSE TAKURO TAKURO GLAY  
7 TWO BELL SILENCE TAKURO TAKURO GLAY 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』で再録
8 千ノナイフガ胸ヲ刺ス TAKURO TAKURO GLAY 1stベスト『REVIEW』で再録
9 BURST TAKURO TAKURO GLAY 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』で再録
10 if〜灰とダイヤモンド〜 TAKURO TAKURO GLAY  
Bonus Track
11 彼女の“Modern…”(Recording 2011) TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 42ndシングル『Precious』C/W、4thC/W集『rare collectives vol.4』収録Ver.
12 TWO BELL SILENCE(Recording 2009) TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』収録Ver.
13 BURST(Recording 2009) TAKURO TAKURO GLAY&佐久間正英 4thベスト『THE GREAT VACATION VOL.2』収録Ver.
14 灰とダイヤモンドメドレー
(GLORIOUS MILLION DOLLAR NIGHT ver.)
“真夏の扉/LADY CLOSE/
ひどくありふれたホワイトノイズをくれ/TWO BELL SILENCE”
TAKURO TAKURO   2013年7月27日のライブ音源 初CD化
DVD/Blu-rayでは発売済み

※『彼女の“Modern…”』の再録版は2010年のシングル「Precious」C/Wが初出だが、『rare collectives vol.4』を基準にしたのか2011になっている。

Disc 2
灰とダイヤモンド Anthology Demo & Bootleg & Radio 1994
No タイトル 備考
1 bayfm“Bay Factory Special YOSHIKI All Works” 1994.6.22 ゲスト出演したラジオの音源
2 KISSIN' NOISE オムニバスアルバム『Cry-Max Pleasure』収録Ver.
3 TEARS SONG デモテープ『GREATEST SHADOW』収録曲
「ひどくありふれたホワイトノイズをくれ」の原曲
4 AIR-G “FM ROCK KIDS”1994.10.1 ゲスト出演したラジオの音源
5 GONE WITH THE WIND オムニバスアルバム『an Optic』収録Ver.
後の5thシングル両A面曲
6 魔女狩り デモテープ『SPEED POP』収録曲 メジャーデビュー以降未発売曲
7 FMいるか“ランチBOXリクエスト”1994.5.28 ゲスト出演したラジオの音源
8 ANSWER デモテープ『SPEED POP』収録曲 メジャーデビュー以降未発売曲
9 TWO BELL SILENCE デモテープ『DANCE VISION』収録Ver.
10 千ノナイフガ胸ヲ刺ス オムニバスアルバム『SEDUCTION』収録Ver.
11 HBCラジオ“ぐるっと道南お昼です”1994.5.28 ゲスト出演したラジオの音源
12 JULIA デモテープ『SPEED POP』収録曲 「RAIN」の原曲

Disc 3 DVD
"Document of 灰とダイヤモンドDays"

リリースデータ

2014年5月25日 初登場10位 売上1.7万枚 Produced by GLAY,佐久間正英(Disc 1-11,12,13) loversoul music & associates

メンバー

Guitar TAKURO
Guitar HISASHI
Bass JIRO
Vocal TERU

GLAYデビュー20周年を記念したインディーズアルバム『灰とダイヤモンド』のアンソロジーアルバム。2010年の『GLAY』を2011年にFC&公式通販限定で『GLAY Anthorogy』としてデモ音源や当時のラジオ音源を加えた3枚組でリリースしていたが、この企画を歴代のアルバムに適用して発売20周年(前後)を機にAnthorogyシリーズがスタートした。DISC-1はリミックス&リマスター+追加収録、DISC-2はデモ音源やライブ音源などのレア音源集、DISC-3は映像(DVD)の3枚組となっていて、横長の特殊なデジパック仕様、ブックレットには当時の写真や雑誌記事などをふんだんに盛り込むというのが基本フォーマットとなった。

DISC-1は『灰とダイヤモンド』にリミックス&リマスターを施し、ボーナストラックとして直近5年で新たに録音された収録楽曲の音源、ライブ音源を収録。「真夏の扉」「彼女の“Modern…”」は元の音源ではなく歌詞が異なるDEMO歌詞Ver.に差し替えられている。またボーナストラック5曲はマスタリングのみでリミックスはされていない。
DISC-2は発売当時に出演したラジオの音源やオムニバスアルバム、CDデビュー前に発売していたデモテープから抜粋した音源を収録。
DISC-3は当時を知る関係者のインタビューやライブ映像を見ながらメンバーがトークする44分のドキュメントDVD。
横長のスペシャルパッケージ仕様、当時の写真や雑誌、新聞の記事などが掲載された64Pブックレットが付属する。ジャケットはそのまま使用されているため、当時のドラマーであるAKIRAも含めた5人となっているが、メンバー表記では当時のクレジットとは異なり、AKIRAはサポート扱いになっており、ブックレットでもわざわざAKIRAだけをソロで写したカットは無い。AKIRAはレコーディングには参加していたものの、94年年明けには脱退したので発売当時にはもう在籍していなかった。

オリジナルのエンジニアはYOSHINORI SIMIZU、マスタリングは上田佳子だったが、今作でのリミックス&リマスターはkoniyoung、ボーナストラックとDISC-2のリマスターは山ア和重が担当している。

Disc 1
リマスターだけではなくリミックスというのが最大のポイント。オリジナルは音がスカスカで軽かった。特に今作の収録曲はほとんどが後に再録音されてパワーアップしていたため、ますます音のしょぼさが際立ってしまっていたんだけど、リミックスでは最早別の音源なんじゃないのかというほどに生まれ変わっている。ミックス変更だけでここまで変えることができるのかと驚いた。演奏やボーカルの荒さはもちろんそのままなんだけど、ボーナストラックの再録音源ともようやく純粋に聞き比べが可能な状況になったと思う。個人的にはGLAYは2ndアルバム以降が好きで、特に今作はあまり好きではなかったんだけど、リミックス&リマスターにより初期ならではの勢いを改めてちゃんと感じることができた。また「真夏の扉」「彼女の“Modern…”」がデモ歌詞Ver.に差し替えになっているのも面白い。元々はメジャーシングル盤とほとんど同じ歌詞になったものが収録されていたんだけど、今回のデモ歌詞は「真夏の扉」はほとんど別物(なんか完成版よりもV系っぽい?)、「彼女の“Modern…”」もサビの後半が変わっている。ボーナストラックは再録音源を集めているが直近に限られているので1997年に『REVIEW』で再録した「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN' NOISE」は収録されていない。いっそコンプリートしてしまった方が豪華だった気はするけど、Disc 2と合わせて3回も聞く事になる曲が出てくるし、収録時間の問題もあるし、そこまでは…って感じだろうか。

Disc 2
ラジオ音源とデモ音源で構成されている。デモ音源は基本的に当時発売されていたデモテープ作品やオムニバス作品へ収録していた音源から拾ってきているようで完全な未発表ではないがデモテープなんてオークション駆使しないとほぼ入手不可なので貴重な音源だ。これもリマスターはされているようで、デモ音源なのでさらに荒いんだけど、それでも『灰とダイヤモンド』のオリジナルよりはいい気がする。「魔女狩り」「ANSWER」といったデモオンリーのまま終わっていた曲はやはりそれなりかなとは思う。「RAIN」の原曲「JULIA」は…メロディーはもう「RAIN」と同じなのでこれで何故「RAIN」の作曲がYOSHIKI&TAKUROとまるでYOSHIKI主導の作曲みたいな表記に変えられてしまったのか改めて謎。

Disc 3
チャプター分けはされているがメニュー画面が無い。内容は当時の関係者への思い出話インタビュー、当時のライブ映像、PVなどが流れるんだけどそれを見ながらメンバーがトークするという構成。本来こういうのは副音声仕様にするものだと思うんだけど、音声は1つしか無いので、インタビューがまだ続いているのにそれを見ているメンバーの話がズバズバ入ってきてグチャグチャに混ざってしまい何を喋っているのか分からなくなってしまったりする。ライブ映像や当時のMVも同様で見ながらメンバーが喋っている上に、どれもフルではないのでおまけ程度。メニュー画面が無い事といい、DVDの編集ではちょっと手抜きしてしまった感がある。関係者インタビューとメンバートークを完全に分けるか、副音声にするという手間を省いたのは手抜きもいいところでもっとじっくり制作してほしかった。

基本的にはファン向けの作品。ただオリジナルは音がしょぼかったなぁ…と思っていたなら聞いて損はない。

B00JDQ96IE

印象度★★★★☆

戻る