REVIEW〜BEST OF GLAY
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | グロリアス | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 8thシングル 最高4位 売上59.3万枚 |
2 | 彼女の“Modern…” | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 3rdシングル 最高45位 売上2.1万枚 |
3 | BELOVED | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 9thシングル 最高3位 売上84.1万枚 |
4 | More than Love | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
5 | 千ノナイフガ胸ヲ刺ス | TAKURO | TAKURO | GLAY | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 再録音 |
6 | ずっと2人で… | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 5thシングル(カット) 最高34位 売上4.0万枚 |
7 | 口唇 | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 11thシングル 最高1位 売上99.4万枚 |
8 | RHAPSODY | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 3rdアルバム『BELOVED』収録曲 |
9 | HOWEVER | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 12thシングル 最高1位 売上134.2万枚 |
10 | Freeze My Love | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 4thシングル 最高19位 売上7.2万枚 |
11 | KISSIN' NOISE | TAKURO | TAKURO | GLAY | インディーズアルバム『灰とダイヤモンド』収録曲 再録音 |
12 | 軌跡の果て | TAKURO | TAKURO | GLAY/佐久間正英 | 2ndアルバム『BEAT out!』収録曲 |
Strings Arrangement:佐久間正英
リリースデータ
1997年10月1日 2001年3月7日 |
初登場1位 | 初動200.3万枚、売上487.6万枚 | Produced by 佐久間正英 | ポリドール(PLATINUM RECORDS) エクスタシーレコード |
メンバー
Electric and Acoustic Guitar | TAKURO |
Electric and Acoustic Guitar | JIRO |
Electric Bass | HISASHI |
Vocal | TERU |
GLAY1stベストアルバム。ここまでのシングル12作、インディーズ含むアルバム4作から12曲を収録。このうちインディーズ時代の「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN' NOISE」は再録音されている。この再録音バージョンは今作でしか聞くことができない。かなり早いタイミングでのベスト盤となったがインディーズ時代からのストックが尽きていて新たな曲制作にもう少し時間をかけるためだったとされ、メンバー間でも葛藤があったとされている。前作以降の「口唇」「HOWEVER」がアルバム初収録でオリジナルアルバムには未収録となった(アンソロジーシリーズでは前後のアルバムに追加された)。最初からブルーカラーケース仕様。01年にエクスタシーから再発されたが、次なるベスト盤『DRIVE』の存在もあって大ヒットした割には1st〜3rdアルバムが03年に再発された際には再発されずに早い段階で廃盤となった。リマスターは『BELOVED』に続いてオノセイゲン、小泉由香の連名となっている。
「口唇」「HOWEVER」が立て続けにヒットし、シングルでも「HOWEVER」が初ミリオンを達成する中で、今作は空前絶後の大ヒット作となった。史上初の初動200万枚突破を達成、そのまま前年に記録していたglobe『globe』の記録を抜き去り歴代アルバム売上1位を記録。この記録は翌年にB'z、翌々年に宇多田ヒカルに抜かれ、現在は歴代3位となっている。
2020年に『REVIEWU〜BEST OF GLAY〜』がリリースされたがメンバーそれぞれが選曲や構成を担当した4枚組となっていて収録内容に連続性は無く、内容としては特に続編的な要素はない。DISC-1のケースカラーなどジャケットデザインの一部が今作を踏襲しているのみとなる。
「RAIN」「真夏の扉」「Yes,Summerdays」「生きてく強さ」「a Boy〜ずっと忘れない〜」といったシングルをヒットの有無に関係なく外して、逆にあまり当時ヒットせず知名度も無かった「彼女の“Modern…”」を2曲目に配置するなど、強いこだわりを感じる選曲で、ベスト盤には早すぎると思いきやなかなかここまでのブレイクまで駆け上がっていった時期のGLAYをコンパクトにまとめたベストオブベストなアルバムだ。曲順もちょっと出来すぎなくらいに素晴らしく、ラストを飾る「軌跡の果て」は元々収録されていた2ndアルバムよりも絶頂を極めた今作の最後というポジションで聞くとより感動的。
「ずっと2人で…」が初期の名曲として人気に火がついたのも今作がきっかけで、これ以降しばらくカラオケランキングで上位に居座っていた(当時は最新曲がカラオケ上位を占めていた時代なので既に発売数年以上が経過しているこの曲が長期ランクインしているのはかなり目立っていた)。以降のGLAYのベスト盤はバラードベスト以外は2枚組以上のものが多いが、今作は「HOWEVER」までの初期GLAYをまだまだ聞く余地を残しながらも入門としてまとめた優れたベストアルバムだと思う。
3年後にはもう『DRIVE』が出て被りも多くなってしまい、早々に役目を終えた感もある。楽曲的にも「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」「KISSIN' NOISE」は再録音しか価値が残っていない。しかし1つのバンドがとてつもない栄光を掴むまでを凝縮して封じ込めた今作にはオリジナルアルバムを辿るのや後のベスト盤とはまた違った味わいもある。
印象度★★★★☆
2018.11.2修正