8 YEARS〜Many Classic Moments〜

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
Feel Like dance 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 1stシングル 最高3位 売上95.2万枚
DEPARTURES(RADIO EDIT) 小室哲哉, 小室哲哉 小室哲哉 4thシングル 最高1位 売上228.8万枚
Is this love 小室哲哉&MARC 小室哲哉 小室哲哉 6thシングル 最高1位 売上53.7万枚
FACE 小室哲哉&MARC 小室哲哉 小室哲哉 8thシングル 最高1位 売上132.3万枚
FACES PLACES 小室哲哉&MARC 小室哲哉 小室哲哉 9thシングル 最高3位 売上40.4万枚
Love again 小室哲哉&MARC 小室哲哉 小室哲哉 12thシングル(アルバム同発) 最高9位 売上19.6万枚
wanna Be A Dreammaker MARC&TK 小室哲哉 小室哲哉 13thシングル 最高1位 売上50.0万枚
still growin' up KEIKO&MARC 小室哲哉 小室哲哉 18thシングル 最高4位 売上16.0万枚
DON'T LOOK BACK(Album Edit) 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 21stシングル 最高5位 売上10.3万枚
2分ほど間奏がカットされたバージョン
10 try this shoot KEIKO 小室哲哉 小室哲哉 23rdシングル 最高10位 売上7.6万枚
11 Many Classic Moments 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 26thシングル(アルバム同発) 最高24位 売上2.7万枚
12 winter comes around again(TK Mix) TK&MARC 小室哲哉 小室哲哉 4シングル(13th〜16th)購入応募者全員プレゼントシングル
13 seize the light(DARK ANGEL Version) YOSHIKI/小室哲哉 YOSHIKI YOSHIKI 28thシングル(今作同発) 最高8位 売上5.5万枚
ショートバージョン

Rap Words:MARC(2,9,10,11,13)、Additional Arranged by 小室哲哉(13)

リリースデータ

2002年11月27日(CCCD)
2004年1月28日(DVD-Audio)
2004年3月31日(CCCD+DVD)
初登場2位 売上29.4万枚 Produced by globe エイベックス

メンバー

小室哲哉
KEIKO
MARC
YOSHIKI(当時正式に加入したとされていた。今作では13のみ)

globe2ndベストアルバムCCCD。今作からCCCDが導入された。単独でのベスト盤発売は初。小室哲哉とKEIKOが結婚し、盛大な披露宴を行ったことが大々的なニュースとなり、さらに元X JAPANのYOSHIKIが電撃加入したタイミングで発売された。ここまでのシングル曲から時系列に選曲されている。「wanna Be A Dreammaker」〜「Perfume of Love」までの4シングルを全て購入して応募した人全員にプレゼントされた8cmCD「winter comes around again」はアルバム初収録で今作でしか聞くことができない。YOSHIKIが制作した同時発売のシングル「seize the light」はショートバージョンとしてシングルの予告的に収録されている。大きな話題の中で発売されたため、00年以降のglobeの作品では最大のヒット作となった。12月には続けてバラードベストが発売されている。また同じく12月にはここまでのPVを収録したDVD『8YEARS Clips Collection』も発売された。こちらには今作未収録のシングル曲も収録されている。04年1月にはDVD-AUDIOとして発売された(globe作品唯一)。04年3月には『8YEARS Clips Collection』とセットで再発売されている。この際もCCCD。よってDVD-AUDIO化はされているものの、通常のCDでは発売されていない

バラードベストが控えていたせいで「Can't Stop Fallin' in Love」が飛ばされていたり、どちらにも「Perfume of love」が入って無かったり、そもそも「Can't Stop Fallin' in Love」や「Wanderin' Destiny」がバラード扱いなら、「DEPARTURES」と「Is this love」もバラードベスト送りでいいんじゃね?…など選曲が激しく中途半端ではあるが1枚モノのベストは高速道路限定などで売られているものを除けば今作のみ。他の作品へ誘うための入門ベストとしては実はけっこう優れているのではないかと思う。正直全盛期の7曲目まではどうでもいいのである。ひとまずベスト盤としてヒット曲が気持ちよく懐かしく聞ければよい。問題はそれ以降の楽曲の良さをどう伝えるべきか。今作で聞かせたかったのは恐らくそこから先であり、特に「Many Classic Moments」は小室自身が相当の自信作だったのはわざわざこのタイミングでサブタイトルに置き、事実上の本編ラスト(残り2曲はボーナストラックのようなもの)に配置している辺りからも分かる。とにかくこの曲の良さを、結婚やYOSHIKIで大いに話題になったのを機に聞かせたかったのだろう。単純にヒット曲を並べるのであればトランス期で最もヒットした「Stop! In the Name of Love」(カバーだけど)を入れておけばいいのだから。

というわけで「wanna Be A Dreammaker」→「still growin' up」。この流れが新鮮かつ違和感が少なくて良い。シングルを順番に並べて聞くと「Perfume of Love」の後に「MISS YOUR BODY」というJ-POP史上稀にみる超絶な落差が生じる。時系列で聞くと「still growin' up」は売れ線放棄の微妙な曲に挟まれたキャッチーな1曲というレッテルがべったりと貼りつく。だがここでは「wanna Be A Dreammaker」→「still growin' up」となり聞こえ方が違う。この流れでは前半のヒット曲との並びで何の違和感もなく聞ける。続く「DON'T LOOK BACK」も8分半以上の大曲を2分ほどカットした事でだいぶ聞きやすい(まあこれは単純にCCCD処理を施すための空き容量確保で仕方なく削ったってのが実情だろうけど)。そしてトランス路線の中ではポップさと融合させて最も聞きやすく小室自身が最も聞かせたかった「Many Classic Moments」に行く前に、「try this shoot」でトランス路線を先に提示して慣れさせておくというのもまたいい。次のベスト『globe decade』でDISC-3丸々1枚かけて聞くよりも数倍はすんなり聞ける。

「DEPARTURES」と「Can't Stop Fallin' in Love」のメロディーを引用した珍曲「winter comes around again」に関しては幻のままでも良かったんじゃないかというくらい微妙な1曲。4枚集めてもらった当時の友人のガッカリっぷりを思い出したが、この流れで聞いても何だかやっぱりガッカリした。「seize the light」は何が何だか分からないままに終了。気になるならフルで聞けるシングル買ってねということだったのかもしれないが、むしろこんな中途半端なのでは全く良さが見えてこなくてシングルに手が伸びないのでは…。

売れなくなって以降のglobeの良さを感じるには最適であり、意外と新たな発見が出来るベスト盤である。他のベスト盤はどれもそれ1作だけ持っていればヒット曲は網羅できるとか、全シングル順番に聞けるからOKという作品だが、今作だけは入門の1枚としてけっこういいと思う。残念なのはCCCDのままであること。DVD-AUDIOは滅びちゃったし、普通のCDで出ていれば…。

B00006YYB2CCCD  B0001M6GMICCCD+DVD  B0000YGBMCDVD-AUDIO 

印象度★★★★☆

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