真夏の目撃者
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 備考 |
1 | 時計機械 | 中澤寛規 | インスト | |
2 | よそもの | 松本素生 | 松本素生 | 27thシングル両A面曲 |
3 | 夏が僕らに嫉妬する | 松本素生 | 松本素生 | |
4 | Struggle Baby | 松本素生 | 松本素生、 中澤寛規 |
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5 | ダニーボーイ | 松本素生、 中澤寛規 |
松本素生 | |
6 | あたらしい | 松本素生 | 松本素生 | |
7 | ラストダンスウィズミー | 松本素生 | 松本素生 | |
8 | Young Japanese | 松本素生 | 松本素生 | |
9 | Wasted Summer | 松本素生 | 松本素生 | |
10 | 君は誰ですか | 松本素生 | 松本素生 | |
11 | 超新星 | 松本素生 | 松本素生 | 27thシングル 最高128位 売上0.05万枚 |
リリースデータ
2017年10月25日 | 初登場97位 | 売上0.08万枚 | Produced by GOING UNDER GROUND | Youth Records |
メンバー
Vocal,Guitars | 松本素生 |
Guitars,Chorus | 中澤寛規 |
Bass,Chorus | 石原聡 |
Additional Musician | |
Drums | 冨田政彦 |
Keyboards | オヤイヅカナル |
GOING UNDER GROUND12thアルバム。前作から1年2ヵ月ぶり。先行シングルの「超新星/よそもの」を収録。前作ではビクターに出戻り&メジャーレーベル復帰していたがビクターとは1ショット契約だった(1枚限りの契約)とインタビューで当時明言されていた。今作では3人体制になってからシングルをリリースしているインディーズのYouth Recordsからのリリースとなった。サポートキーボード兼共同プロデューサーとして3人になってからの作品に深く関与していた橋口靖正が2016年12月に急逝。橋口靖正は公式サイトを自身で更新していたため、他に更新できる者がいなくそのまま更新不可能な状態となったため、GOINGの公式サイトが窓口となって訃報が伝えられた。GOINGメンバーや関係者によりその後の追悼企画も行われている。橋口靖正に代わってサポートキーボードはオヤイヅカナルが担当しているが、プロデュースはセルフとなった。シングル(200位以内)、アルバム(300位以内)共に1週のみのランクインとなり、アルバムで売上が3ケタに留まったのはメジャーデビュー以降初となった。
リード曲として「あたらしい」は久々にライブ映像加工や簡易映像ではないちゃんとしたMVが制作された。しかし雨を降らすのに金がかかって予算が尽きたとインタビューで語られており、楽器も持たずに雨の中で踊り狂うように熱唱する松本、背後に佇むだけの中澤、石原という内容になっている。
秋も深まってくる時期に真夏のアルバムとは一見季節外れに思えるが、"これまでに通り過ぎていったいくつもの『過去の真夏』から教わってきたことをアルバム全編に落とし込んだ」という、“真夏の回顧録”的なアルバム"とされており、今ではなく過去の情景を思い起こさせるようなアルバム。かといって感傷的だったりすることはなく、ちゃんと今を生きているのがこれまでと違うところ。今まではどうしても青春を引きずっているところがあったけど今度こそ本当に吹っ切れたんじゃないかと思う。前作時にバンドの経済的な危機的状況もさらけ出したのは結果的に良かったのかもしれない。今作ではそういった窮状で煽るような事はせずに、また前作の時はバンドがいい状況じゃなかったけど今回はいい状態…みたいな過去何度か繰り返されたインタビューパターンも発動していないようで、今やりたいロックをやりたいようにやっているように聞こえる。
先行シングル以上に1発で残るような曲やアルバムを引っ張るような強力な1曲は無いが、自然体なのが今作の魅力だ。30代以上のためのアルバムといったところもあるけど、じわじわ良さが見えてきてトータルでの印象はこれまでにも負けないアルバム。ポニーキャニオン移籍以降はやはり無理に路線変更しすぎたし、シングル曲が微妙でアルバム曲にシングル級の曲が数曲以上入っている状態が続いていたので、アルバムを通し聞きするよりも気に入った何曲かをリピートしまくることも多かったんだけど、今作は最初から最後まで聞き通したい1作になった。
印象度★★★★☆
2017.12.26更新