with YOU
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考 |
1 | LAIKA | 大森皓 | 大森皓 | Instrumental | |
2 | 最終回は終わらない | 児玉一真 | 大森皓 | Goodbye holiday | |
3 | リベレーター[ALBUM Ver.] | 児玉一真 | 児玉一真 | Goodbye holiday | 2ndシングル両A面曲 |
4 | 旅立ちの花 | 児玉一真 | 児玉一真 | 島田昌典 | |
5 | クロワッサン | 児玉一真 | 児玉一真 | Goodbye holiday | |
6 | any time | 児玉一真 | 児玉一真 | Goodbye holiday | |
7 | アコーディオン弾きのワルツ | 児玉一真 | 児玉一真 | 村田昭 | |
8 | 彼女が愛した朝食 | 児玉一真 | 児玉一真 | Goodbye holiday | |
9 | ツバメの巣 | 福山匠 | 児玉一真 | Goodbye holiday | |
10 | 革命アカツキ | 福山匠 | 児玉一真 | 寺岡呼人 | 1stシングル 最高56位 売上0.1万枚 |
11 | 溢れるもの | 児玉一真 | 大森皓 | 島田昌典 | 2ndシングル 最高88位 売上0.1万枚 |
12 | スプートニク2号 | 児玉一真 | 児玉一真 | Goodbye holiday |
リリースデータ
2016年2月10日 | 初登場55位 | 売上0.1万枚 | avex trax |
メンバー
Vocal&Guitar | 児玉一真 |
Guitar | 大森皓 |
Bass | 福山匠 |
Drums | 山崎晃平 |
Goodbye holiday1stアルバム。08年広島で結成、11年に上京し、2013〜2014年にミニアルバム3作をインディーズでリリース後に15年7月メジャーデビュー。デビュー以降の2シングル3曲を収録。「リベレーター」にはアニメ『ワンピース エピソード オブ サボ』主題歌、「溢れるもの」にはドラマ『掟上今日子の備忘録』OPに起用されたが、売上に大きな変化はなく、今作含めてメジャー以降3作全ての売上がほぼ同等となった。今作に関しては2週目には300位圏外となっている。シングル3曲と「旅立ちの花」MV、ライブダイジェストを収録したDVD付、CDのみの2種発売。2種とも初回特典に「旅立ちの花」楽譜、予約特典として「ぐっほりMUSIC VIDEO making」を収録したスペシャルDVDが別に付属する。
ドラマ『掟上今日子の備忘録』はOPタイトルバックで「溢れるもの」のサビがかかり、主題歌は実質エンディングでストーリーのバックでかかっている西野カナ「Nol.1」という扱いだった。サビだけとはいえ専用タイトルバックで"「いつもありがとう」じゃ足りない 何百回と伝えたくて〜♪"と必ずかかっていたので「No.1」よりも先に印象に残り、随分ポップな新人バンドが出てきたなと気になっていたので今作を手に取ってみた。
どこかで聞いたことがあるようなド直球の超優等生ポップロックナンバーが並んだ王道J-POPアルバム。最近のバンドはいかにフェスで盛り上がるかを念頭にアッパーな曲や各々の個性を押し出したものが一定の固定ファンを掴める傾向があるらしいんだけど、このバンドはド王道のポップロックである以外にこれといった個性があまり無く、高音系のボーカルでもなく実にポップが似合うさわやかな歌声をしているし、ギターで攻めるよりも外部からキーボードを入れてポップ色を強めようとしている。恐らく予算があればストリングスももっと盛りたいんだろうけど、今作では使用しておらずこれがいい感じにライトで派手になり過ぎてなくて良かった。
もう少し個性を出した方がいいんじゃないかとも思ったんだけど、どうもインタビューなどを見ると、どうやらかなり意識してJ-POP王道バンドを目指そうとしているようで、飛び交う「〜みたいな」というアーティスト名はお茶の間レベルの有名なミュージシャンばかりだし、「どこかで聞いたことがある」も前向きに受け取れるような姿勢。「溢れるもの」も当初島田昌典はバンドだけのアレンジでバンドを尊重したがもっと盛ってくれとバンド自身が希望して、キーボードを取り入れたみたいだし、いきものがかりとは少し違うけど王道J-POPを目指そうという姿勢とそれを公言するところは共通するところがある。
通常はさわやかポップで知ってる限りパブリック(シングル曲)イメージのflumpoolが1番近いかなと思うんだけど、随所でこの人たち絶対BUMP OF CHICKEN聞いて育ったんだろうなと思えるくらいBUMP OF CHICKENが見え隠れするところが個人的には面白かった。最後の「スプートニク2号」なんかは「supernova」とか「グッドラック」とかミディアム/合唱系のBUMP OF CHICKENしか見えてこないような勢いだが、表層だけそれっぽいだけとかこいつらには個性が無いと険しい顔して批判するよりも、強く影響を受けてるんだなぁ…と楽しむのが正解だろう。どうにも引っ掛かりが薄いとか飽きやすいというのも避けがたい部分ではあるけど、まさに90年代以降のJ-POPで育った純度100%のJ-POPバンドといって差し支えない王道を気持ちよく聞けるバンドだ。
印象度★★★★☆
2016.4.20更新