白い旋律
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | Sound Producd by | 備考 |
1 | FREEZIN' | 横山治彦 | 本田恭之 | Grass Valley | 1stシングル 100位圏外 |
2 | シンディ | 出口雅之 | 出口雅之 | Grass Valley | 1stアルバム『GRASS VALLEY』収録曲 |
3 | MOON VOICE | 出口雅之 | 本田恭之 | Grass Valley | 2ndシングル 100位圏外 |
4 | ALL OF BARREN SOUL | 出口雅之 | 根本一朗 | Grass Valley | 2ndアルバム『MOON VOICE』収録曲 |
5 | 輝くほとりに | 出口雅之 | 上領亘 | Grass Valley | 2ndアルバム『MOON VOICE』収録曲 |
6 | STYLE(LIVE) | 出口雅之、 敷島アキラ |
上領亘 | Grass Valley | 3rdシングル 7thシングル『砂漠の少年』C/W収録のLive ver. |
7 | BOAT | 出口雅之 | 本田恭之 | Grass Valley | 3rdアルバム『STYLE』収録曲 |
8 | 星の棲む川 | 出口雅之 | 本田恭之 | Grass Valley | 3rdアルバム『STYLE』収録曲 |
9 | 星のジョーカー | 出口雅之 | 本田恭之 | Grass Valley | 4thアルバム『LOGOS〜行〜』収録曲 |
10 | IDENTITY CRISIS | 出口雅之、 上領亘 |
上領亘 | Grass Valley | 4thアルバム『LOGOS〜行〜』収録曲 6thシングル(カット) 100位圏外 |
11 | MY LOVER | 出口雅之 | 本田恭之 | Grass Valley | 4thシングル 最高89位 売上0.2万枚 |
12 | 瓦礫の詩人 | 出口雅之 | 出口雅之 | Grass Valley | 8thシングル 最高65位 売上0.6万枚 |
13 | ハッピネス | 出口雅之 | 出口雅之 | Grass Valley and 土橋安騎夫 | 6th(ミニ)アルバム『HAPPINESS』収録曲 7thアルバム『at GRASS VALLEY』収録曲 |
14 | ルードなKISSをルーズにしたい | 出口雅之 | 西田信哉 | Grass Valley and 土橋安騎夫 | 7thアルバム『at GRASS VALLEY』収録曲 |
15 | EACH OF LIFE | 本田恭之 | 本田恭之 | Grass Valley and 土橋安騎夫 | 7thアルバム『at GRASS VALLEY』収録曲 |
リリースデータ
1992年7月1日 | 初登場68位 | 売上0.8万枚 | Ki/oon Sony Records(FITZBEAT) |
メンバー
Vocals | 出口雅之 |
Keyboards | 本田恭之 |
Bass | 根本一朗 |
Guitar | 西田信哉 |
Drums | 上領亘(1〜12) |
GRASS VALLEYベストアルバム。1987年デビュー、1991年までにシングル9枚、アルバム6枚、ミニアルバム1枚をリリースし、1992年に解散。今作は帯に"初のベスト・アルバムを最後にグラス・バレー解散!!"と銘打たれており、解散を受けてのラストベストとして発売された。ミニアルバム含む7枚のアルバムから時系列に15曲を選曲。各オリジナルアルバム内での曲順に沿って並んでいるため、「MY LOVER」は初出のシングルリリース時より後の4thアルバム期の最後に配置されるなど順番が前後している箇所がある。タイトルとなった『白い旋律』は1stアルバムの1曲目に収録されている曲名だが選曲されていない。帯に全曲DIGITAL RE-MASTERINGと明記されているほか、クレジットでもRe-Mastered by Quincy Tanaka.とメンバークレジット直下に独立して記載されている。ブックレットには出口雅之による7枚のアルバムの解説も掲載。売上は振るわず、4thアルバム以降の売上を全て下回った。
上領亘は1990年に脱退していたため終盤3曲には参加していないが今作ではメンバーとして普通にクレジットされ、区別もされていない。ただしメンバー表記自体がGrass Valley are:ではなくGrass Valley were:と過去形で表記された。
93〜94年にREVとして活動し、ZYYG,REV,ZARD&WANDS featuring 長嶋茂雄「果てしない夢を」の作曲者でもある出口雅之がREVになる直前まで活動していたバンド…として名前だけはREVを聞いた時に確認していたが曲は一切知らなかった。当時はシングル9作のうち2作が100位以内に入った程度で、アルバムでは4thの2万枚程度がピークであまり売れていない。REVは2年間の活動でシングル4枚、アルバム2枚のうちシングル1枚以外はトップ10ヒットを飛ばしたので出口雅之のブレイクはREVだった(その後ビーイングを離脱してソロ名義になると途端に売れなくなってしまったので当時のビーイングの勢いも大きかったと思われる)。本田恭之、上領亘は解散後も他のバンドで活躍したりしていたので後追いでその前にやっていたバンドとして知ったリスナーも多いのではないかと思う。
現在まで新たなベスト盤が制作されるような事も無く、ベスト盤どころか一般発売された作品は今作が最後となっていたが、L'Arc〜en〜Cielのドラマーyukihiroは上領亘のプレイスタイルに強い影響を受けたと公言しており、なんとソニーのオーダーメイドファクトリーにyukihiroが自らリクエスト。これを受けて2019年にオリジナルアルバム6作のリマスターBOX『Original Album Remastered Edition Box』がSony Music Shop限定での販売が実現している。
音楽性としてはあまり売れ線ではないロックといった感じでニューウェイブと形容されるような80年代らしい独特な音の響き、ギターだけに頼らずにキーボードサウンドも生かした凝ったバンドアンサンブルが特徴的な感じ…だろうか。後半にかけてややポップな方向でもう少し売れようという感じにはなってくるが、ポップには突き抜け切らず、結局初期の方がカッコいいような感じもした。上領亘脱退後の3曲では当時REBECCAが休止・解散となった直後の土橋安騎夫がサウンドプロデューサーとして入っているがこれはあまり効果的ではなかったような…。出口雅之のボーカルはREVとは微妙に印象が違っていて特に初期の曲での歌声は印象が一致しなかったが、ロックボーカリスト的な雰囲気は共通していくところがあるのかなと思った。次はもっと売れようという意向が全面に出た(と同時にやっぱ違う気がしてすぐ辞めた)のがREVだったのかなとも思う。実力の高さは感じられるが比較的玄人向けのバンドだったという印象。
印象度★★★☆☆
2021.3.26更新