心の指すほうへ
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 |
1 | 心の指すほうへ | 久川実津紀 | 花沢耕太 | 麻井寛史 |
2 | 悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね | 氷水千晶 | 徳永暁人 | 岡本仁志 |
3 | オレンジの空 | 久川実津紀 | 徳永暁人 | 麻井寛史 |
4 | 君じゃない!私じゃない! | 久川実津紀 | 岡本仁志 | 岡本仁志 |
5 | あなたがいない | 久川実津紀 | 花沢耕太 | 花沢耕太 |
6 | 新しい朝は来る | 久川実津紀 | 花沢耕太 | 麻井寛史 |
リリースデータ
2012年3月21日 | 初登場109位 | 売上0.1万枚 | Produced by D-GO | GIZA studio/D-GO |
メンバー
Vocal,Lyrics | 久川実津紀 |
Guitar | 丸山太佑 |
Bass | 猪上涼太 |
Drums | 西山圭 |
grramデビューミニアルバム。GIZA studioが新レーベルD-GOを設立して送り出した新人バンド。「悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね」がアニメ「名探偵コナン」EDに起用されている。当初ボーカル久川しか名前が明かされていなかったが、3月になって男性メンバー3人の名前と年齢が明かされた。ただし公式プロフィールで男性メンバーはぼやけており、ジャケットでもシルエット状態、ブックレットには久川のドアップ写真しか掲載されていない。また久川が作詞している以外にメンバーの制作関与は無く、同レーベルのChicago Poodleボーカルキーボードの花沢耕太、休止中のthe★tambourinesのベース麻井寛史、GARNET CROWのギター岡本仁志、doaのベース&ボーカルの徳永暁人が楽曲提供している。メインで手掛けている花沢はChicago Poodleでの全作曲を担当してきたが、曲提供は初となる。1曲だけ作詞している氷水千晶は他に提供が無く正体不明。
GIZAの先輩達よりも90年代ビーイング、それこそZARDを思わせる王道のビーイングサウンドが展開。90年代ビーイングサウンドを聞いたことがある人ならどこか懐かしさと新しさを同時に感じると思う。実質的には「心の指すほうへ」をA面とするシングルみたいな内容で、「心の指すほうへ」がやはり1つ抜けて印象的な曲。振り返る系ミディアムの「悲しいほど 今日の夕陽 きれいだね」、自分探し系のミディアム「オレンジの空」といった前半に対して後半はラブソングに移行。ミディアム〜バラードが多くアップテンポで突き抜けるのは「君じゃない!私じゃない!」だけなので短い作品だがややダレるところがある。ラスト2曲のうちどっちかはもう少し勢いのある曲であればかなり印象が変わったと思う。ビーイングお得意の美人系ボーカルという軸は今回もブレが無い。対しておまけ状態のバンドメンバーはこれから先メンバーとして生き残れるかも不明なら(ZARDの前例より)、そもそもアレンジにすら参加していないので今作の演奏に参加しているかも不明(そもそもバンドサウンドにはなっているが生っぽい質感の打ち込みかもしれないし)、と先行き不透明である。しかも比較的ピアノも多用しているのでメンバーにキーボードも入れた方が良かったんじゃないだろうか。まあ歴代の集められたビーイングバンドでデビュー作からはっきりしていたバンドは皆無なので色がついてくるのはこれからと思われる。今回はまだまだとりあえずやってみましたといった感じなので全てはこれからだろう。そこそこ何か色が見えてくるくらいまでは活動継続できることを願う。
印象度★★★☆☆(「心の指すほうへ」単独A面シングルなら★4)