Ken's BarU
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考、原曲 |
1 | Open | SE(外からバーへ向かう靴音) | |||
2 | even if 〜instrumental〜 | 平井堅 | Matt Hales | 11thシングルのピアノインスト | |
3 | New York State Of Mind | Billy Joel | Billy Joel | 中西康晴 | ビリー・ジョエル |
4 | 僕がどんなに君を好きか、君は知らない | 芹沢類 | 楠瀬誠志郎 | 石成正人 | 楠瀬誠志郎 |
5 | Love〜Destiny〜 | 浜崎あゆみ | つんく | 鈴木大 | 浜崎あゆみ |
6 | DESPERADO | Glenn Frey&Don Henley | 鈴木大 | イーグルス | |
7 | MOON RIVER | John H Mercer | Henry Nicola Mancini | Toninho Horta | 映画『ティファニーで朝食を』主題歌 |
8 | Intermission | 平井堅 | 鈴木大 | 新曲 ピアノインスト | |
9 | Because Of You | Mikkol Storleer Eriksen, Tor Erik Hermansen,Shaffer Smith |
石成正人 | Ne-Yo | |
10 | LATELY | Stevie Wonder | Stevie Wonder | Frank McComb | スティーヴィー・ワンダー Frank McCombとのデュエット |
11 | わかれうた | 中島みゆき | 中島みゆき | 亀田誠治 | 中島みゆき 草野正宗とのデュエット |
12 | Heart Of Mine | Bobby Caldwell,Dennis Matkosky& Jason Scheff |
小野リサ | ボズ・スキャッグス | |
13 | 白い恋人達 | 桑田佳祐 | 桑田佳祐 | 蔦谷好位置 | 桑田佳祐 |
14 | Close | SE(バーから外へ向かう靴音) | |||
15 | Stardust | Mitchell Parish | Hoagy Carmichael | 本間昭光 | ジャズスタンダードのカバー 美空ひばりがかつてカバーした音源を使用しての美空ひばりとのデュエット |
Vocal Arrangement:Frank McComb(10)
リリースデータ
2009年5月27日 | 初登場2位 | 売上12.2万枚 | All Produced by 平井堅 | DefSTAR Records |
平井堅2ndコンセプトカバーアルバム。03年の『Ken's Bar』の第2弾。前作を踏襲した構成になっていて「Open」「Close」「even if 〜instrumental〜」「Intermission」はタイトルが同じだが全て新しい音源となっている。「LATELY」ではFrank McComb、「わかれうた」ではスピッツの草野正宗とデュエットしている。また前作の坂本九に続いて故人である美空ひばりの生前の歌声とデュエットした「Stardust」がアンコール扱いで収録された。「Stardust」はMVも制作された。初回盤は2009年2月14日に大阪城ホールで行われたライブ「Ken's Bar 10th Anniversary Valentine Special!」を収録したライブDVD付で紙ジャケット仕様。通常盤はプラケース仕様。また初回盤、通常盤とは別に前作と今作がBlu-spec CDでも同時発売された。the HIATUSに1.5万枚ほど及ばずに初登場2位となった。
前作の構成を綺麗に踏襲していて今回も前半はピアノかアコースティックギターによるシンプルな演奏、後半は複数の楽器演奏によるアコースティック編成。前回はドラムを使用してのバンドサウンドが無く、リズムはパーカッションまでだったが今回はドラムを使用したバンドサウンドの曲が2曲出てくるのは前回と違うところだろうか。御本人デュエット第2弾のようにアンコールパートでは今度は美空ひばりを選択。今回もMVを作ってリード曲扱いとして、一応発売前に話題になりはしたが、選曲が美空ひばりが生前にカバーしていたジャズのスタンダードであり(『ひばりジャズを歌う〜ナットキング・コールをしのんで』というアルバムに収録)、この曲自体は美空ひばりが歌っていた曲という認識がほとんど世間に無かった事も相まって「見上げてごらん夜の星を」のような大きな話題にはならなかった(当然紅白に出てそこで夢の共演みたいな展開も無し)。さすがに美空ひばり本人のオリジナルの代表曲をやるのは狙いすぎという事でのカバーのカバーという選択だったのだろうか。
それよりもスピッツ草野正宗と中島みゆきのカバーをデュエット歌唱しただとか、前作より日本の曲が増えたというところの方が注目ポイントだと思う。「Love〜Destiny〜」や「白い恋人達」という90年代末〜00年代序盤のJ-POPナンバーが洋楽カバーに紛れて出てくる意外性と幅広さは面白かった。
しかしこれなんでBlu-spec CDを別売りで出したのだろうか。Blu-spec CD登場期は聞けば誰でもその違いが分かる高音質なCDという煽りを強めに入れていた時期で(違いが分からないという声が噴出したためか、高音質煽りはすぐに改められ現在は普通のCDよりも素材が高品質なものを使っている(から音がいい)という点を押し出している)、SACDやDVD-AUDIO時代と同様にCDとBlu-spec CDも上位互換の別形態として用意するという感覚がまだ残っていた時期だからだろうか。
印象度★★★☆☆
2017.8.12更新