ALL TIME SELECTION BEST

No タイトル 作詞 作曲 編曲 備考
1 Just a real love night 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 1stアルバム『LOVE BRACE』収録曲
2 summer visit 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 1stアルバム『LOVE BRACE』収録曲
3 Every morning 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 2ndアルバム『storytelling』収録曲
4 You just gonna sing a song 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 2ndアルバム『storytelling』収録曲
5 needs somebody's love 小室哲哉 小室哲哉 小室哲哉 3rdアルバム『nine cubes』収録曲
6 True Mind 華原朋美 星野靖彦 明石昌夫 4thアルバム『One Fine Day』収録曲
16thシングル『Believe in Future〜真夜中のシンデレラ〜』C/W(カット)
7 好きは世界一長い言葉 渡辺なつみ solaya 羽毛田丈史 6thアルバム『NAKED』収録曲
8 運命の糸 園田凌士 森山輝一 森山輝一 26thシングル『あのさよならにさよならを』C/W
9 I'm proud-2013 Orchestra Ver.- 小室哲哉 小室哲哉 武部聡志 27thシングル『夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-』C/W
セルフカバーベスト『DREAM-Self Cover Best-』収録曲
3rdシングルのリメイク
10 DEPARTURES 小室哲哉 小室哲哉 武部聡志 1stカバーアルバム『MEMORIES-Kahara Covers-』収録曲
globe(1996)のカバー
11 やさしさで溢れるように 小倉しんこう、
亀田誠治
小倉しんこう 本間昭光 1stカバーアルバム『MEMORIES-Kahara Covers-』収録曲
JUJU(2009)のカバー
12 HOWEVER TAKURO TAKURO 遠山哲朗 2ndカバーアルバム『MEMORIES 2-Kahara All Time Covers-』収録曲
GLAY(1997)のカバー
13 見上げてごらん夜の星を 永六輔 いずみたく 武部聡志 2ndカバーアルバム『MEMORIES 2-Kahara All Time Covers-』収録曲
坂本九(1963)のカバー
14 レット・イット・ゴー〜ありのままで〜[日本語歌] Kristen Anderson-Lopez/
Robert Lopez
日本語歌訳詞:高橋知伽江
武部聡志 限定セット販売盤『MEMORIES-1&2 Special Limited Edition-』追加収録曲
ディズニーアニメ映画『アナと雪の女王』使用曲、松たか子、May J.のカバー
BONUS TRACK
15 never give up!! Jam9 Jam9/ArmySlick 新曲

リリースデータ

2015年6月24日 初登場29位 売上0.5万枚 ユニバーサル

華原朋美6thベストアルバム。デビュー20周年を記念してのオールタイムベストでシングル表題曲を網羅した『ALL TIME SINGLES BEST』と同時発売。A面は全て『ALL TIME SINGLES BEST』に自動的に収録されたので残るC/W、アルバム曲から20周年特設サイトにて4月15〜26日に投票が行われ、28日に収録曲が発表された。順位等の詳細は発表されず、曲順は時系列となっている。「運命の糸」がアルバム初収録。カバーアルバム2作をセットにした限定盤のみに追加収録された「レット・イット・ゴー〜ありのままで〜[日本語歌]」は通常発売されたアルバムには初収録。『ALL TIME SINGLES BEST』同様にラストにはボーナストラック扱いで新曲を収録。初回盤は「MEMORIES 2 -Kahara All Time Covers-」のリリースを記念して2014年10月1日に1組限定招待で行われた『Premium Live 2014.10.1 @ TheGLEE, Kagurazaka』の模様を収録したDVD付。

『ALL TIME SINGLES BEST』とは完全別売りで販売されたが、トップ10入り(9位)を果たした『ALL TIME SINGLES BEST』に対して今作は29位と大きくかけ離れた売上となった。

ファン投票が行われた期間が10日程度と非常に短いのと、終了からわずか2日で収録内容が決定して1位が何だったのかさえ不明で、投票結果の詳細が全く明かされなかった…などちょっとファン投票のやり方に疑問は残る。インタビューで華原朋美本人が入ると思っていた曲が入らなかった、新しい発見があったとか語っているので少なくとも華原朋美本人の意志は介入していないと思われるが、そのインタビューにしても入ると思っていた曲も新しい発見があったという曲も一切明かされていない。投票したのにここまですべてが謎のままってどうなんだろうか…。

そもそもナンダコノセンキョク…。小室時代3作のアルバムから5曲、以降休止前の3作のアルバムから2曲(5thのみゼロ)、『NAKED』以降休止に入る前にリリースしたシングル2作4曲のうちA面扱いの3曲は『ALL TIME SINGLES BEST』に入り残る1曲(当時のO社やジャケットでは両A面扱いじゃなかったっけ)でここまでで8曲。残りは2013年の復帰以降のセルフカバー1曲、カバー4曲。今作時点で発売2年以内であった復帰以降のカバーだけで6曲って明らかに選びすぎじゃないか。まともなファン投票が行われていたとしてこんなことになるのだろうか…。

ということで後半のほとんどが最近発表されたカバーばかりで、20周年のシングルA面以外のセレクションとしては何とも微妙な1作。小室時代の5曲は正直3枚のアルバムのうち2枚目の時点で既に手抜き気味になっていたが、その中でもとりあえずサビに勢いがあってキャッチーな曲を選んでいるので何となくベスト盤らしい懐かしい感じもあるんだけど、脱小室以降のオリジナルがこれだけではほとんど何も伝わらないどころか、この時期って売上だけじゃなくていい曲も無かったのか…と思ってしまいかねないような飛ばしっぷり。

確かに1曲1曲で強い曲はあまり無かったが、不完全なまま無理やり脱小室で再始動したため歌が不安定な『One Fine Day』はともかく、その後の『Love Again』『NAKED』では安定して美しさを増した歌唱を堪能できる良作という印象があっただけに、もっと深く聞き込んできたファンが投票するならカバーにバシバシ投票なんてしないだろうし、もっとちゃんと結果が出るものだと思っていた。後半のカバーはそりゃこれだけの有名曲だし、圧倒的に名曲なのも確かだ。2013年の復帰以降オリジナルを出していなかったので収録対象外にすると20周年ではなく半分の10周年になってしまうので対象にするのはいいにしても…半分近い6曲は…う〜ん…。

比較的貫禄のあるカバーを経てのラストの新曲「never give up!!」は一転して今作でも最も若々しく時流に沿ったEDMっぽい電子音も絡めたエネルギッシュな勢いに満ちたアップナンバー。勢いがあるのでかなりの存在感は放っているしいい曲だが、今作の流れの中では物凄く居心地が悪いというか浮きまくっている。単に復帰以降カバー続きの中でようやく出始めたオリジナル曲の1つとしてここから新たに進んでいく決意表明の新曲として捉えれば期待が持てる1曲でもあり、なんだかんだ今作の最大の価値はこの曲にあり、本編14曲はスルーしても聞いておいて良かった曲ではあった。

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印象度★★★☆☆

2018.4.20更新

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