DREAM-Self Cover Best-
No | タイトル | 作詞 | 作曲 | 編曲 | 備考・原曲 |
1 | I BELIEVE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 2ndシングル |
2 | keep yourself alive | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 1stシングル |
3 | save your dream | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 5thシングル |
4 | LOVE BRACE | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 4thシングル(カット) |
5 | Hate tell a lie | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 6thシングル |
6 | あなたがいれば | 並河祥太 | Kang Hyun Min | 武部聡志 | 23rdシングル 韓国カバー |
7 | I'm proud-2013 Orchestra Ver.- | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 27thシングルC/W収録Ver. 3rdシングル |
8 | LOVE IS ALL MUSIC | 小室哲哉 | 小室哲哉 | 武部聡志 | 7thシングル |
9 | 夢やぶれて-I DREAMED A DREAM- | 岩谷時子 | Claude-Michel Schonberg | 武部聡志 | 27thシングル 最高13位 売上1.2万枚 ミュージカル「レ・ミゼラブル」劇中歌のカバー |
10 | たのしく たのしく やさしくね | 華原朋美& 小室哲哉 |
小室哲哉 | 武部聡志 | 8thシングル |
リリースデータ
2013年6月26日 2013年11月13日(Premium Edition) |
初登場15位 | 売上3.3万枚 | Produced by 武部聡志 | ユニバーサル |
華原朋美セルフカバーベストアルバム。アルバムは05年以来8年ぶり。06年を最後に所属事務所からも解雇されていたが、2012年末に「FNS歌謡祭」出演で復帰。2013年に「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」でCDリリース復帰を果たした。オーケストラ&アコースティックをベースに小室プロデュース時代初期8作のシングル曲、23rdシングルをセルフカバーしている。「I'm proud」にのみオーケストラバージョンという表記があるのは先にC/Wで発表されていたため。「FNS歌謡祭」の音楽監督でもある武部聡志が全面的にプロデュースを担当している。初回盤は「I BELIEVE」の新作PVと「夢やぶれて-I DREAMED A DREAM-」のメイキング映像を収録したDVD付。11月には「アメイジング・グレイス」カバーを追加収録したPremium Editionとして再発された。
オーケストラ&アコースティックをベースと発表されたのでやたらシンフォニックで厳かな作品なのかと思ったら、オーケストラ一辺倒ではなく各楽曲に合わせたアレンジをしていて意外と多彩。なんでもかんでも全部シンフォニックかピアノ1本とかにされていたらいくら歌唱が素晴らしくても残念な作品に感じていたと思うが、「keep yourself alive」「Hate tell a lie」の2曲は特に「FNS歌謡祭」っぽい生のバンドサウンドでリメイクされていて好感触。リアレンジに関しては元々原曲にそこまで強い思い入れが無いので、前の方が良かったという曲は特に無かった。それよりも「Hate tell a lie」もそうだけど、元々のメロディーの時点で何かおかしかった「たのしく たのしく やさしくね」をピアノバラードにしたところ、歌唱力だけでメロディーのおかしなところをねじ伏せて"聞かせる"曲に仕上げてしまったのが凄い。総じて当時よりも大幅に安定した歌唱が今作最大の魅力だ。キー下げもしているが、元々のキーが高すぎただけで本来あるべき適度なキー設定にしただけ、といった印象でパワーダウンは感じない。さすがに小室末期の超怪作群には手を出していないが、原曲では断末魔のような歌唱が恐ろしかった「tumblin'dice」を今の歌声とリアレンジでどこまでねじ伏せられるかは聞いてみたかった。往年のヒット曲のカバーというのは復帰作としては無難な内容ではあるんだけど、とにかくこの人には色々あった事や原曲当時の不安定さからすると今作の素晴らしい歌声はまさに復帰作として輝かしい第一歩になったと思う。
印象度★★★★☆